■ 秋の「
木乃婦」さんでお料理をいただくという
JEUGIAカルチャーセンター講座、10月30日につつがなく行われました。お料理すごくよかったです。うるうる。(T_T)(T_T) 「宇宙人の血」(
前回参照)は、そうか秋にはこう来るのかーと驚かせてくれたし。(予想と違いました・・・)正統なお料理ながら創意工夫に満ちて、何よりどのお皿もばちっと決まっておいしかったのです。
■ ちょっとしたハプニングがあって、それもまたおもしろかった・・・
↓初めに配られた献立はこうでした。
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●先付 丹波栗白和え 車海老 銀杏
●先付 香茸と百合根スープ 一味
●造り 目板かれい 鰆 いか あしらい一式
●お椀替り 鱧松の土瓶蒸し
●焼物 子持ち鮎 酢蓮根
●小鍋 甘鯛 小芋 小豆ソース
●ご飯 松茸ご飯
●汁、香の物
●水物 洋梨ソルベ 巨峰 マスカット ヴァニラアイスクリーム
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●先付(1) 丹波栗白和え 車海老 銀杏
栗が、輪郭はっきりと美しく、でも口の中ですぐに崩れるほど柔らかでした。ひと皿めのひと口めから感動・・・<(_ _)><(_ _)>

●造り 目板かれい 鰆 いか あしらい一式
なじぇか、初めに配られた献立の先付(2)が来なくて、お造りの方が先に出てきました。何か問題あるのねきっと・・・気にせずにいただきます。こちらのお造りはダイナミックに大ぶりです。どれも食べ頃、それぞれで全然違う食感を楽しみました。

●お椀替り 鱧松の土瓶蒸し
あらら。まだ「香茸と百合根スープ」が来ないよ。何か百合根が予想と違うものだったということで、もう一品、土瓶蒸しが先に来ました。これも具材たっぷり、贅沢な味と香りを楽しみました。

●先付(2) 香茸と百合根スープ 一味
をを、やっと出てきました。百合根が、切ってみたらびっくりするほど塩気があって、辛すぎたのだということ。その加減をするのに手間がかかったということ。このスープじたいは、フランス料理の一品として供されてもいいような感じで、強いきのこの香味を感じさせました。マッシュルームのスープといった味わい。生クリームなど入っていませんが、ほとんどそういう食感。百合根がそのとろりんとした食感のもとになっているのです。

●「塩辛い百合根」というのに興味を持ったわたしたち、どんなものなの?と興味しんしんになってきて・・・「それ食べてみたい」とみんな言い出し・・・
「すっごいまずいですよ」と言いながら、ご主人の髙橋拓児さんはこれを出してくださいました。問題の百合根のピュレを昆布だしでのばしたもの。これが確かに、塩を加えたとしか思えない塩気で、「百合根の塩気」を初めて口にしました。勉強になりました。それから、「まずいもの」では全くなかったです。これはこれでおいしかった♪

●焼物 子持ち鮎 酢蓮根
子持ちで子がお腹からあふれた状態の鮎。今年もう最後くらい?

●小鍋 甘鯛 小芋 小豆ソース
これです!! こう来ました、「宇宙人の血」の秋ヴァージョン。小鍋が、春はうすいえんどう豆のソースだったのが、小豆ソースになって登場しました。甘鯛のおだしと小豆がこれほど合うのか。小豆は、ひたすら甘い方向に味をつけたものを(ぜんざいとかおしることか)日々いただいているのだけど、塩味にしても実に美味、これは新しい味でした。

●ご飯 松茸ご飯
炊き込んだ松茸ご飯ではなく、炊きあがったご飯を蒸らす段階でスライスした松茸を投入、じんわりふんわりと香りを楽しめるご飯に仕立てられていました。

●汁、香の物
赤出しと香の物が添えられました。

●水物 洋梨ソルベ 巨峰 マスカット ヴァニラアイスクリーム
お盆も黄金のものに替えられました。洋梨ソルベが上からかかっています。コースの最後にちょうどいいデセールでした。

■ 先日出版されたばかりの髙橋拓児さんの新刊
、「10品でわかる日本料理」のご紹介をして、即売・サインもしていただきました。
これが本当に勉強になって、わたしも大事に今後の人生繰り返し読んでいきたいと思う本です。改めて和食はいいなあ日本に生まれてよかったなあと思う本です。
この日の参加者の皆さんにぜひとお薦めしました。
■ p242~243に、「料理人1年生が、まず目指すべきこと」というコラムがあり、15の項目が記されているのですが、その中のひとつに、
・ハプニングを楽しむ(良いことも悪いことも) というのがあります。
まさにこの日の百合根ハプニングがこうだったなあと。思った以上の塩気でいつもの塩梅では味にならない。でもそのネタでひとしきり盛り上げて、味見までさせてくださいました。楽しかったなあ♪ まあこれ、誰でにもできることではなくて、トークもいける拓児さんだからできることですけれどー(^o^)(^o^)

■ こんな感じで、食事もお話も楽しみました。JEUGIAの関係者の方々、髙橋拓児さん、「木乃婦」のスタッフの皆さま、そして参加してくださった方々に御礼申し上げます。
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(2013-11-02)