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2007年11月19日 (月)

●ミシュランガイド東京 2008


Michelin_2数あるガイドブックのひとつ、と思おうにも、フランスかぶれのわたしは、やはりミシュランの威力を知っています。公式的には「もちろん興味深く見せていただきますが、絶対のスタンダードにはなり得ず、ひとつの参考という捉え方をします。」なんて冷静っぽいことを言っていたのですが、やっぱり気になって仕方がなかったのです。京都にいましたが有楽町の国際フォーラムで15時から開かれた記者会見の時間にはソワソワして、電話で「料理通信」の編集者から話を聞いたり、出席した同業ライターの人たちから電話で速報をもらったり、今やフレンチのコーディネーター兼通訳(で実は学習院時代、机を並べて一緒に勉強していた)の「クレマ」の勅使河原加奈子(今日も現場でばんばんフランス人シェフたちのための通訳をしたらしい)と夜になってから長電話をしたり、京都のフレンチシェフと話し合ったりと、夕方からの話題はただただミシュランに。
セレクションについてはすでにミシュランのサイトでも公開されていますが、正直言って「なんでここが入って、なんでなんでなんであそこが入っていないの???」というものも多い。まだまだあるすばらしいお店がたくさん抜け落ちています。そして日本料理の割合が多くて驚きます。うう・・・選ばれた日本料理店がよくないという意味ではなく、わたしにとって東京はフレンチやイタリアンの国ですから、これだけ日本料理を入れるなら、もっともっと掬うべきフレンチやイタリアンがあるでしょうというのが本音です。けれど・・・フランスとしては、日本料理を評価してくれたんだろう・・・けれど、「東京でこの日本料理屋へ行って、かなりなお金を使うのだとしたら、新幹線代を払ってでも京都に来て和食を食べるべき。そしてその分東京ではフレンチ、というのがバランス感覚ではないか?」なんて思いもしたのです。意味ない意見かしら。
わたしはガイドブック自体をまだ見ていないので何ともわかりませんが、何人かは「うう・・・写真とか、レイアウトのクオリティが・・・」という意見もありました。どうなんでしょう、早く見たいところです。テクストも、あくまで、淡々と、ガイドとして綴られているはずです。どんな風なんでしょう。
「これはパイロット版と思えば、心乱されることもない」と言った人もいました。うーん、ジャンル的にも非常に限られているし。わたしの立場としては、このミシュラン東京版をどう捉えるか、どう思ったか、きちんと述べるのも仕事の一環のはずなのですが、とにかく現物見てから意見をまとめます。書店での発売は22日木曜日です。
次は「サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリーア京都」のお話をします。今日そのつもりだったのですが、ミシュラン騒動で夕方からひっきりなしに誰かと話し続けていて・・・すべては明日に<(_ _)>

2007年11月 19日, dans ☆ニュース |

2006年11月 3日 (金)

★『日本の旅ごはん』 向笠千恵子著


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時々このサイトに登場するタケシさんこと山本毅さんは、小学館の「和樂」を中心に活躍するフリーエディター&ライターでいらっしゃいます。いい仕事しているらしいんだけど、わたしにとってはただひたすら陽気な同業者。京都で会っては一緒に食べて騒いで、たとえば寺町二条のわたしの大好きなバーに行っても騒ぎ過ぎて他のお客さんが帰っちゃったこともあるし、かと思えばこのお店でボトルキープしてるなんて主張するし、ああ・・・。
■しかしこのたび向笠千恵子さんが小学館から出された『平成 食の風土記 日本の旅ごはん』を見て考えが変わりました。向笠千恵子さんとは「日本の朝ごはん」などの著書でも有名なフードジャーナリスト。本に記されたプロフィールをそのまま引くと、「食の職人、生産者、器、民俗、歴史、味、伝播の道筋などを多面的に考察しながら現代の食を探っている」方でいらっしゃいます。この本は、向笠さんが特に隠れ里を訪ねた記録で、対馬、壱岐、宮古、八重山、鶴岡、能登、木曾、尾鷲など日本のスローフードの源流ともいえる土地を訪ね、安全でおいしい食と風土を見つめた感動の旅エッセイです。実によく食べて、いかに土地とそこに暮らす人々を理解していらっしゃるかがよくわかります。食とは土地に結びついたもの、土地そのもの。向笠さんが旅先で詠んだ俳句も添えられています。とても温かみのある本です。
これはもともと「和樂」に連載や単発掲載されたものを1冊にまとめられたもの。「和樂」での取材担当、そして単行本にまとめる仕事をしたのがタケシさんなわけです。すごくいいお仕事です! 今日から尊敬モードです!
『平成 食の風土記 日本の旅ごはん』 向笠千恵子著 小学館 1575円。四六版、192ページ。ISBN4-09-387688-6 
1_1702_1693_150わたし自身は「隠れ里を訪ねる」といったニュアンスのある旅はさっぱりできず、単純に京都と東京の二都行き来の人生ですが、快適な「のぞみ」に乗るといまだにうれしくて、安心感があります。車内でお弁当を食べるということはほとんどないのですが、先日京都駅で「辻留」さんのお弁当を買えなくて、ではおなじみ「萩乃家」を、と思ったら売り切れ。絶対においしいものが食べたいからあれこれ見較べて、えいやーっと買ったのがこの「日本の味博覧」。これはホーム上の売店で1000円でした。これが野菜たっぷりの薄味・お味よしで、なかなかよかったのです。ひと時幸せでした♪

T_logo_47そうだ 京都、行こう。
ここに歴代新幹線の発着時チャイムがあります。今では速くて快適な「のぞみ」が主流ですが、かつて「ひかり」が主だった時代の「ひかり」のチャイムは本当に名曲です。

2006年11月 3日, dans ☆ニュース |

2006年7月17日 (月)

★神戸メリケンパークオリエンタルホテル、リニューアル!


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このサイト、「京都-東京半々」といいながら実は話題の大半(9割?)が京都ネタ。東京もおいしいお店の話や写真がどさーっと控えているのに、それより先に仕入れた京都ネタがあふれているため、つい偏愛する都を先にすることに・・・。でも今日は特例で神戸の話です。今年の春に出た「CREA TRAVELLER」のホテル特集(「恋するホテル最新案内」)では、京阪神のホテルを取材させていただきました。お料理で群を抜いて際立っていたのは(何でもまず食べもので判断しちゃう、)京都ブライトンホテルの「ヴィ・ザ・ヴィ」と大阪のリーガロイヤルホテルの「ナチュラルガーデン」。そして美しさとロケーションで最高だったのが、三方を海で囲まれた神戸メリケンパークオリエンタルホテルでした。こちらのホテルでは選者を立てての撮影ということで、大親友の「半兵衛麩」玉置淳ちゃんにモデルになってもらって撮影。現場では見てるだけでいい気楽なわたしはひと時優雅な時間を楽しませていただいたのでした。
その神戸メリケンパークオリエンタルホテルが、このたびリニューアルされたというニュースです。最上階の12階と13階の72室を一挙に改装、これは1995年の開業以来の最大規模のリニューアルということです。
●改装コンセプト
こちらは三方を海に囲まれた絶好のロケーションで、都会にいながらにして海を間近に、ゆったりくつろげるアーバンリゾートホテルです。都会、海、リゾートというキーワードを徹底的に生かして、「スタイリッシュ リゾート」をテーマに、心と身体の底からくつろげる空間作りを狙っています。
●デザインコンセプト
1)内装、そこに置かれる調度品など、すべて主張しすぎず、窓の外の海へと視線が行くように計算されています。
2)色調はベージュやブラウンなど自然の中に存在するアースカラーを基調とし、優しい色合いで心がゆったりと開放されるように考えられています。アクセントカラーとしてはベッドのヘッドボードに赤や青を採用することでスタイリッシュな感じを与えています。
3)部屋の各所にくつろぎを感じさせる場所が用意されています。柔らかなソファ、ゆるやかな傾斜のついたヘッドボード、バルコニーのデッキチェアなど、すべてが快適さのために配されています。
4_44●アメニティの充実
海をイメージしたバスアメニティ、着心地のいいオリジナルのパジャマ、毛穴デトックスのスキンケアセット、ネイルケア用品など特に女性のためのアメニティグッズが充実しています。

リニューアルオープンの7月14日に先駆けて、ありがたい試泊のお誘いをいただきました。・・・けれど右往左往しているわたしはどうやっても神戸で1泊する時間の余裕がありません。さらに、ここはやはり、きれいに「CREA TRAVELLER」のページを飾ってくれた玉置淳ちゃんが泊めていただくべきでしょう。話をしたら、神戸大好きな淳ちゃんです、大喜びで泊まりに出かけてくれました。
Junphoto試泊後、すぐにリポートしてくれましたが、シックな空間でくつろげて、本当に快適な時間を持てたとのことでした。寝心地いいベッドにおしゃれなソファ、窓の外はバルコニーに海の眺め! 左の写真は彼女が撮ってきてくれたものです。アメニティも至れり尽くせりでバスルームも美しい。すっかりリフレッシュして京都へ戻ったそうです。わたしもとてもうれしく思ったのでした。感謝。
神戸メリケンパークオリエンタルホテルhttp://www.kobe-orientalhotel.co.jp/ 神戸市中央区波止場町5-6 電話078-325-8111 「スタイリッシュリゾート」の部屋はシングル平日16800円、休前日22050、ツイン平日30450円~、休前日35700円~。ダブルやセミスイートなど他タイプの部屋もあります。(いずれも税込みサ別)。

2006年7月 17日, dans ☆ニュース |

2006年6月 7日 (水)

●「料理通信」創刊おめでとう!


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6月6日、ついに創刊なりました「料理通信」。編集部員全員で前の会社を辞めての新会社設立、そして本の創刊。信じられないほどの結束力と頑張りでここまでこぎつけた皆さん、本当に尊敬します。おめでとうございます。丸の内オアゾの丸善本店では創刊の店頭キャンペーンが繰り広げられていました。編集部員みずからコックコートを身に着けて、本を掲げ持って「本日創刊!」と続々と来店する客のひとりひとりに呼びかけて宣伝。本への愛がひしひしと感じられたのでした。
Macaron 本日店頭で本を購入した人には「サダハル・アオキ・パリ」のショコラのマカロンがプレゼントされていました。
Top_issue創刊号の特集は「最上級顧客 ソワニエをめざせ!」。ソワニエ=soigner、世話をするとか大切にするという意味です。a soigner=大切にするべき人、とマークされて上顧客になるため(つまりめいっぱいレストランの時間を楽しむため)のポイントを教えてくれています。海外情報も満載、東京での食べ歩きにも即使える具体的な最新情報もあふれるほど詰まっています。
「料理通信」は毎月6日発売、定価980円です。詳しくはこちらへ。http://www.r-tsushin.com/

2006年6月 7日, dans ☆ニュース |