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2009年7月 5日 (日)

●西麻布 「ぎをん か波羅」の夏のコースとアラカルト


1a2a 「ぎをん か波羅」のお料理をいただくことも今回の東京行きの目的のひとつでした。昨年5月14日に京都の粋を結集して西麻布に華麗にデビュー。オープン当初は広報のお手伝いをしたお店でもあります。早くも1年と少し経ちました。京都からコンスタントに送られる食材でコースを組まれていると伺っていましたが、夏のコースはどんなでしょう? 今や京都で有名・東京の京都好き、立命次郎さん=菅野聡之さんにお付き合いいただくことにして、京賀茂茄子コース 10000円(税サ別)です。●お通しです。○豆乳のすり流し、○ポンデケージョ(中におじゃこ)、○お揚げ(上にブランダード、オレンジピール)。するりと雅なすり流しに、ふがっとした食感が楽しいポンデケージョ、香ばしいお揚げというバランスのよい組み合わせです。
3a●ここからコースで、京野菜のひと皿。保温されたバーニャカウダソースが各々セットされて、京都からの野菜をたっぷりのソースと共にいただきます。このソースが後を引きます。野菜がなくなっても、犬になってなめたいと思います。
4a賀茂茄子黒焼き。丸いままで、真っ黒に焼かれているのです。皮自体が全体をくるむ役をして蒸し焼き状態になっているのです。もうほくほく。
5a●お箸で持ち上げるとこんなです。湯気湯気状態で、はふはふといただきます。塩が添えられますが、とにかく茄子自体の味を大切に味わってみましょう。舌ざわりなめらか、きめ細やか、熱々でふんわりしっとりで、いやいやいや、これは旨いです! わたしはごくわずか塩をつけつついただきましたが、とにかく茄子自体の味を十全に味わいたいあまり、押し黙って食べたほど。これがコースのメインですね。(実際にはまだまだ盛り上がりが用意されていたのですが。)
6a「京豆腐 服部」のおぼろ豆腐です。それが、野菜のジュレに覆われ、サマートリュフがわさわさっとかかっています。いや~ん、これもおいしかった。豆腐自体がこの上なくなめらかなのですが、優美なジュレがからんで品のいい香味を足していて、それにトリュフよ~(T_T) ちょっとずるいようなおいしさでした。
7a●わたしはあまり飲まない方ですが、こちらの雰囲気の中、このお料理ではシャンパーニュを飲まずにはいられません。グラスにこれ何杯めでしょうか。そこへ出てきたのがまたシャンパーニュやワインによく合うお皿でした。
8a天然鮎の鉄板焼 万願寺とうがらしのぬか漬と。鮎がばりっと鉄板で焼いてあるのです。薄いトーストが貼りついていて、これがパリパリと食感を与えてすてきです。内臓のソースもちょっとずるいおいしさ。万願寺とうがらしはぬか漬ですよ~!鮎によく合って、発酵のおいしさがアクセントになっていました。
9a●ここで口の中をすっきりと、「林孝太郎」の黒酢のソルベです。
10a●そして・・・メイン料理は賀茂茄子と思っていたら、どどーんと京都肉の登場です。京都肉、賀茂茄子と生麩、二度熟成フォンドボー。黄金のお皿にのって出てくるプレゼンの仕方も派手なら、わさわさと目の前でわさびをおろしてくださるのもすごい。ぱーーーっとわさびが香り立つのです。脂分強すぎず、肉質柔らかでさすがに洗練された京都肉に、じゅわっと味が濃い賀茂茄子の旨み、生麩のもっちりした食感がたたみかけるように旨さを増幅させて、なんともたまらないひと皿でした。
11a●すりおろしではなく、「ひらひら」のわさびがわかるでしょうか。肉厚の賀茂茄子も。ソースに、二度熟成の醤油を使っているのです。とにかく濃い、明確なお皿です。さらに黄金の皿に即席ライティングしたものだから、なんだかえらくハデハデになりました(笑)。
12a●旬野菜の九条ねぎ焼きで締めです。薄い、クレープ状の生地の上にびっしりとねぎやら香りの強い葉っぱやらが載せられて、最後の粉ものながら爽やかです。アラカルトでなら、ご飯ものかこれか迷うところです。そして次はデセールに突入、のはずですが・・・
13a●せっかくです。アラカルトのお料理も何品かいただきましょう。(立命次郎さんの胃袋が本当に助かりました。感謝。)オールドバカラで華麗なイメージで供された天草のこちの昆布締め。レモンとオリーヴオイルでシンプルに。白ワインが合います。
14a甘鯛の鉄板焼。甘鯛はタプナードで風味づけされています。枝豆、トマト、キャヴィア。ぺルノーソース。
15bフォアグラのコンフィ 金山寺味噌で。フォアグラ好きにはたまらんひと皿だと思います。パリパリに焼いたお揚げが香りと食感を添えます。
16a美山ズッキーニのカルパッチョ ブルーチーズと黒蜜のヴィネグレットソース。これはズッキーニをひらひらとリボン状にしたものを少し甘みのあるヴィネグレットソースで和えたものです。ゴルゴンゾーラがビリッと効いて、これもワインを呼びます。
17b万願寺とうがらしの鉄板焼 ラルド添え。京の夏野菜の代表・万願寺とうがらしをシンプルに焼いたものです。ラルドが風味を添えますが、なしでもおいしい・・・けれどやっぱり一品としてこくが出ますね。
18a京都牛ロースの炙りおにぎり 削り山葵と。これがすごかったです。肉のかたまりに見えるでしょう? これを切ると、
19a●こんな感じです。おにぎりが牛肉で包まれていたのです。ゴージャスな味です。先と同じくひらひらにおろされたわさびがさわやかな香りを添えて、充実のおにぎりながら、食後の余韻は軽やかです。
20a●ここまでいただくとさすがに満腹状態です。アヴァンデセールという感じで、つるりと麦茶風味の葛きりです。「一保堂茶舗」のお茶です。
21a●立命次郎さんは水羊羹とコーヒーゼリーを選択。小豆ジュレ(=水羊羹)にカフェのジュレ、そこにヴァニラアイスクリームです。香りのいいデセールです。
22a●わたしは凍ったチョコラータ。ショコラものがあれば当然いただきます。「一保堂茶舗」の抹茶のクレームがついています。タテ位置で供されます。
23a●これがしっとり香りよく、ひんやり冷たくていい感じ。満腹といいつつ、するりするりといただき、幸福感に包まれました。
久しぶりに「ぎをん か波羅」のお料理を満喫しました。ひとつひとつのお皿がきちんと作られているし、何より食材の出所が明確なのがいいと思いました。創作料理と言われたらわたしは引いちゃう方ですが、「ところどころ遊び心のある、オリジナリテが光る料理」という感じかしらん。できればお料理に合わせてワインをたくさん飲めたらすてきです。
「ぎをん か波羅」
http://www.kahala.in/
東京都港区西麻布2-25-21 西麻布2521ビル B1F
電話 03-3409-1099 
18:00~翌3:00閉店(レストラン、バー) 日曜・祝日休
総席数 53席

(2009-07-05)

2009年7月 5日, dans 東京 東京の京都東京 ぎをん か波羅 |

2008年4月28日 (月)

●「ぎをん か波羅」レセプション御礼~京都に戻りました


12週間に及んだ東京での仕事を終えて京都に戻ってきました。届いた雑誌やら郵便物やらで山のよう、すぐに京都での取材もあるから準備もしないとおお~! たった1週間空けていただけなのにはちゃめちゃに用事がたまり、いやこんな時こそとりあえずお花を買わなければ。いろいろの精算もあってまずは「フローリストショップ プーゼ」へ。バラがびっしり詰まった棚を眺めたら日常の気分になってすっかり安心。わたしにとっては食べもの以上にお花が精神の安定に必要です。さらに、持って帰った後の花の持ち方で疲れ具合がわかるってこともあるのです。わたしがいい状態だと花も長持ちするし、わたしの疲れがひどければ花もみるみる色あせてゆくから・・・これものすごいことだといつも思うんだけど、みんなそうですよね? どれだけいつもより丁寧にケアしようとも、花はこちらの状態を読むというか、疲れを吸い取ってくれるみたいなところがあるでしょう? だからお花が欲しいと思った時は、心身が必要としているってことだから、即買いに走っていいのです。買っても買っても欲しい時は・・・非常事態だから、また買っていいのだ♪
2お花を買ったのに、さらに自分を甘やかしているの、「月ヶ瀬」堺町店で。だって京都に戻ったんですもの♪ ほんとこの寒天も餡も、奇蹟だと思うのです。餡というかクレームダズキ(creme d'azuki ね)っていうか、限りなくなめらかで、これを食べつついつも思うことは、なぜ「つぶ餡」なんていうものがこの世にあるかわからない、ということ。このなめらかで繊細優美な味わいに、あらゆるこの世のあんこはひれ伏していいのではないかということ・・・。もちろんつぶあん派もいることは頭ではわかっているのだけど、やっぱりわたしはこしあんよ。だいぶ以前、「料理王国」時代の君島佐和子さんから「こしあん対つぶあん」ページのためのアンケートで3行ほどの回答を求められた時に、A4の紙1枚にぎっしり、こしあんがつぶあんよりどれほど優れていて、こしあんをどれだけ愛するかを述べて呆れられたわたしです(-_-;)
1a_22a_23a_24a_25a6a7a8a先週金曜日で、「ぎをん か波羅」8日間に及ぶレセプションが終わりました。満席でお入りいただいていたため、写真撮る間もなくお帰りいただいた方の方が多くて、これはおいでいただいた方々のごく一部です。内覧と試食に来てくださった方、見るだけでもとお寄りくださった方、そしてかつての同僚やら仕事仲間やら現在進行形でお世話になっている編集者の皆さまもにもおいでいただき、本当にうれしく思いました。御礼申し上げます。
11a_21213a14a15a お配りしたCD内に入っている画像です。上の間 鉄板カウンター 中の間 奥の間へのエントランス 奥の間。絢爛豪華、独自の雰囲気を楽しめます。





21a22a23a31a 32a_3美山の野菜に、鉄板焼き生麩の田楽、黒酢のグラニテ、ねぎ焼、お好み焼。京都素材が満載です。
レセプション終了まで、わたしが「ぎをん か波羅」の魅力をお伝えしてきましたが、今後は、http://www.kahala.in/こちらをご覧くださいませ。現在データのみアップされていますが、追々充実していくこととと思います。ここまでのすべてにかかわってくださった多数の方々に、重ねて御礼申し上げます。

2008年4月 28日, dans 京都 スイーツ京都 花東京 ぎをん か波羅 |

2008年4月22日 (火)

■ 「ぎをん か波羅」2週目です。


20a
わたしはただ今東京におりまして、西麻布「ぎをん か波羅」レセプション2週目です。着席式でひと通り召し上がっていただいています。ありがたいことに満席状態です。時間差でご来店いただいていますが、おいでいただいた方をご案内している間にお帰りになる方があった場合、きちんとお見送りできないこともあって・・・本当にすみません。おいでいただいて感謝しています。もうしばらく東京で頑張ります。
冒頭の写真は美山の野菜と魚介や漬物のサラダ「メリメロ」です。混ぜて召し上がっていただきますが、パリっとするものがアクセントとなって、ちょっとおもしろい食感だと思います。グランドオープンは5月14日です。皆さまどうぞいらしてくださいませ。
更新がしばしゆっくりになります。お許しくださいませ<(_ _)>

2008年4月 22日, dans 東京 ぎをん か波羅 |

2008年4月17日 (木)

●「ぎをん か波羅」 レセプション順調です!


1b2b「ぎをん か波羅」レセプションにお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございます。月曜から始まったお披露目レセプションも3日目が終わり、おかげさまでなんとか無事・順調に、ご内覧・ご試食いただいています。18日金曜で今週分は終わり、来週も4日間開催いたしますが、どの日もご出席予定の方々で少々あふれている状態です。スタート時間を繰り上げて、一部の方々には早い時間でのご出席を現在お願いしております。お忙しい中申し訳ありませんが、ご理解いただければ幸いです。
3a4aおいでいただいた「料理通信」君島佐和子さん、坂西理絵さん、曽根清子さん。そしてこちらは「週刊ホテル・レストラン」の毛利 慎さんや「ELLE a table」河合知子さんたちのテーブル。照明の具合で全部の方々を撮れていないのですが、おいでいただいたすべての方々に本当に感謝いたします。
5aサロン・ド・バーから見た「中の間」の様子です。お客さまにお入りいただいて、話し声や笑い声が反響して、ざわめきもまたお店には必要、お店らしくいい感じになってきたなあとうれしくなります。

21a22aお昼は先ごろリニューアルなった銀座の「御蔵」で京都エスプリたっぷりのランチを試食です。箱盛りの「鞍馬」です。
11a_212a13aお花が欲しい、お花を見たい! いつもの「フローリストショップ プーゼ」がない東京でどこへ行くか? かつて暮らしていた頃さんざん買った「青山フラワーマーケット」の銀座のお店で、カップ咲きの赤いバラ。これでまだまだ東京で頑張ります!

2008年4月 17日, dans 東京 東京の京都東京 ぎをん か波羅 |

2008年4月14日 (月)

●西麻布「ぎをん か波羅」レセプション始まりました!


1全国100万人の読者の皆さま、東京・西麻布の「ぎをん か波羅」、本日14日、レセプションがスタートしました。京都の精鋭チームによる総力結集のお店です。エントランスを入った部分には美しい「みす平」の御簾がかけられることによってよりニュアンスが生まれ、バックバーにはデキャンタにリキュール類がおさめられ、光を受けて鮮やかに輝いています。
2京都=町家や「わびさび」でなく、近代以降の裕福な京都の家に競うように備えられた洋間や洋館のイメージが、このお店のインテリアコンセプトになっています。洋風趣味とシノワズリを織り込み、ハレの京都を表現しているのです。
3サロン・ド・バーの奥のソファに掛けると、バックバーがガラスに映りこんでこんな景色となるのです。デザインした建築家の先生も予想しなかった効果だとかで・・・これは夢のようにきれいです。
45サロン・ド・バーでレセプション前の打ち合わせ、そして調理スタッフも真剣です。大切なお客さまに、どうかおいしくお出ししてね!! わたしも祈りをこめて激励します。
6サロン・ド・バーから階下を見下ろしたところ。助っ人に来ていただいているサーヴィススタッフが準備も万端に。おかげさまで無事にそして盛況に初日は終わりました。おいでいただいた方々、本当に感謝します<(_ _)> 一部の方々、写真撮らせていただいていまして、まとめてスナップ載せさせていただきます。

2008年4月 14日, dans 東京 ぎをん か波羅 |

2008年4月11日 (金)

●西麻布「ぎをん か波羅」ついに完成!


1全国100万人の読者の皆さま、東京・西麻布の「ぎをん か波羅」、ついに完成し、本日11日、業者の方々に向けてのプレレセプションを行います。そして14日月曜日より、いよいよプレスの皆さまへのお披露目会が始まります。写真はエントランスを入ったところ、サロン・ド・バーです。京都の町家をタテ位置に解釈し、階下に下りるほどに雰囲気が変わったり小さな庭があったりという、西麻布地下に誕生した驚きの空間です。
23京都、美山や大原、静原の野菜や京都肉を堪能していただきます。14日からのプレスレセプションでは、わたしも毎日お店におります。けれど現在まる3日間こちら(京都)でぎゅんぎゅんに夏の号の雑誌の撮影中、さらに「ぎをん か波羅」のための印刷物の最後のチェックに余念がありません。しばらく京都を留守にしますので本当にやることが山積み、相当頑張らねばなりません~。

「ぎをん か波羅」
〒106-0031 東京都港区西麻布2-25-21 西麻布2521ビル B1F
電話 03-3409-1099 FAX  03-3409-1097
18:00~翌2:00LO・翌3:00閉店(レストラン) 
18:00~翌5:00(サロン・ド・バー)
日曜・祝日休
総席数 53席
(サロン・ド・バー 10~12席 上の間 4~5席 中の間 12~14席 奥の間 12~16席 鉄板カウンター 6席) レストランスペースは禁煙です。

「ぎをん か波羅」公式HP(ただいま地図のみアップしております。)
http://www.kahala.in

2008年4月 11日, dans 東京 ぎをん か波羅 |

2008年4月 7日 (月)

■「河久」さんの折り詰め/●「ぎをん か波羅」準備順調です!


1全国100万人の読者の皆さま、「しばし本サイトは飛びます」なんて言いつつ全然飛ばないのだ。だってこんなすてきな差し入れをいただいたんですもの♪ 「盛大な食事に行けないからこっぱずかしくもカフェめしだ」なんて何日か前に言ってた頃はまだよかった。ついには「家ジミごはん」、さらに進んですでに寝食を忘れ果てていたある晩、「夕食どうしているの? いま割烹で食べてるんだけど、お弁当届けてあげようか?」と友人(女性)より聖母マリアさまのような優しい電話が~。いただいたのがこの「河久」さんの折り詰めで、彼女たちがお店で食べた手羽先揚げなんかもちょっと入っていて、鶏好きのわたしは大喜びで深く感謝。値段絶対知りたいから教えてもらったら3150円ですって。とてもお値打ちと思いました。「河久」さんらしく、取肴の中にはフライものなんかも入って少し洋エスプリ、最後まで飽きずいただけます。冷めてもおいしい、うちでいただいてもうれしい。「河久」さんは木屋町三条上ルの細い路地の奥にあります。お隣にはすてきなパティスリ「エクスキーズ」もあります。どちらも以前にもアップしていますので、もっと知りたい方はサイト内検索で探してね。(わたし今自分で探すヒマがないの~!)
23真俯瞰だとこんな。パッケージはこんな。千鳥文様かわいいです。
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11a「ぎをん か波羅」、レセプション出席のお返事を続々いただいています。ありがとうございます。プレスレリースの準備も進んでいます。取材ならこんなこと聞きたいだろうってことを全部書いてありますので(笑)、プレスの皆さま、どうぞどうぞ掲載をお願いいたします<(_ _)> 年中ひいひい原稿を書いているわたしが作るのですから、記事を書くのにめちゃくちゃ楽なレリースのはずです。さらに、内観、外観、料理写真満載の画像CD(コワいがウマい天才ハリー中西撮影)もお付けします。すべてが画期的な「ぎをん か波羅」にどうぞご期待くださいませ<(_ _)>

2008年4月 7日, dans 東京 ぎをん か波羅京都 和食08前半 |

2008年4月 6日 (日)

■しばし飛びます <(_ _)>/●「ぎをん か波羅」のおみやげ


Roses_rouges_2全国100万人の読者の皆さま、しばし本サイトは飛び飛びとなります。画像はたっぷり溜まっていて、「昼も夜も鶏鶏鶏」なんていう鶏肉特集の回のテクストをすでに書いているのですが写真を組むことあたわず、しばらく待っていてください。読者の方からいただくメールも必ず読ませていただいております。お返事できる量を超えているので、全部返信できていませんがお許しください。「お返事ください」なんていうのもありますが、すごく礼儀正しくメールくださる方とその逆の方以外、今できない状態で。「その逆の方」っていうのは、しばらく前、「フードライターは食べても店で金を払わないのか?」と、わたしも存じ上げるある高名な方の名前まで挙げて聞いていらした読者の方がありまして、これはわたしはっきりメラメラ怒ってお返事させていただきました。必ずお支払いして食事をしています。当たり前じゃない!! 結果的にご馳走になってしまうことも職業柄ありますが、必ず後で(すごく時間はたっても)また友達と一緒に食べに伺うとか、御礼をお持ちするとか、何らかのお役に立つとか(けれど無条件に掲載するとかそういうことじゃなくて)、わたしはものすごーくそういうのはきちんとしているつもりです。ただ食いなんてしているライター、本当にいないということを声を大にして言いたいと思います。ほんと身銭を切って可処分所得の全部という感じで毎日食べているのだということを。もちろん好きだからなんだけど。何か根本的におかしい、と思うほど大抵の原稿料は安いんですよ。1軒につき割烹なら2万円くらい払って食事していても、それについて書いてもいただける原稿料でカバーできないということの方が多いくらいなのです。もちろん雑誌によりますし、幸いわたしは編集者の方にも恵まれて、今までわりといい仕事をさせていただいて、まあ何とかなってきたありがたいパターンなのですが。ふだんはこういう話をするサイトではないけれど、「タダ食いか?」と言われたら書かずにはいられなかったのです。わたしは「わたしがやらずに誰がやる?」と思って、どこより早い新店紹介とかすばらしい料理人の紹介なんかを、ほとんどこれ使命感でやっているのですね。ご招待いただくこともありますが、基本自分で払って毎日食べてはアップして、とやっているのです。ましてこれ、本名を出して、タダで持ってけ泥棒状態でご覧いただいているサイトなわけで、どうかヘンなこと言わないでくださいという気持ちです。このサイトを始めて以来、2度目に本気で腹を立てたことです。(1度目の話は・・・また機会があれば。)
写真のお花はもちろんいつもの「フローリストショップ プーゼ」のものです。いちばんわたしが多くお願いする真っ赤なアレンジメントです。
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K1そして「ぎをん か波羅」レセプションの準備も佳境です。プレスレリースを書いているところですが、やりだすと習い性でメラメラ燃え上がり、長大なものとなって、プレスレリースが力作でどうするよ? (-_-;) 自分でも笑ってしまって、今度は縮める作業です。圧倒的に美しい画像(京都が世界に誇る巨匠ハリー中西撮影・35枚入り!)もCDにしましてレセプション当日プレスレリースと共にお配りいたします。東京のプレスの皆さま、どうぞ掲載をお願いいたします。媒体選んだりなんて恐れ多いことは一切いたしません、おいでいただく取材は拒まずです! どうぞ「ぎをん か波羅」をよろしくお願い申し上げます。波の文様は京都を代表する唐紙の「唐長」さまのものです。(わたしたちは「さま」呼びなのです。)扉、壁、天井にふんだんに「唐長」さまの美しい唐紙です。ご招待状をお受取りいただいた皆さま、どうぞレセプションにおいでくださいませ。4月14日から飛び飛びで8日間開催しております。
34ドリンク監修の西田稔さんが寺町竹屋町で経営なさるパティスリ、「ゴースト」の焼き菓子の試作品。抹茶をテーマに作ったものです。もちろんお酒入り。試食をしつつスタッフ全員で意見を出します。レセプションのために考えられたルセットなのです。
1_22そして「やよい」さんのおじゃこ。レセプションのおみやげに、お菓子かおじゃこかをお選びいただくのです。

2008年4月 6日, dans ■ごあいさつ京都 花東京 ぎをん か波羅 |

2008年4月 4日 (金)

■大地の花/カレー/●「ぎをん か波羅」レセプション間近!


Pousse1フローリストショップ プーゼ」店内で、ある日ブーケを作ってもらうのを待ちながら。アネモネを色とりどりざくっと活けてあって心躍るような感じ。メッセージカードを書くための色鉛筆がまたかわいい。世の中のすべてが赤ければきれいだろうなあって結構本気で思っているのだけど(ヘン?)、「色とりどり」ってのもやっぱりきれいです~。お店と、オンラインショップで、もうすぐすてきなポストカードが売り出されます。「大地にはこんなにきれいな花が咲く」というポストカード12枚のセットで、ケース入りで1575 円。宇宙航空研究開発機構(JAXA)による陸域観測技術衛星「だいち」が宇宙から撮った細密な地上画像と、浦沢美奈さんが撮った優美な花の写真がセットになっているのです。地上の写真はまるでモザイクのような不思議な美しさがあって、それが花の写真の美しさと響き合って・・・今までにない組み合わせです。すでにわたしはサンプルを拝見しております。画像は改めて。4月半ばの発売です。お楽しみに<(_ _)>
12誰ですか? 毎日毎日カレーカレーとおいしそうなカレーの写真をアップしている人は? この人のおかげで、見たら食べたくなっていけません。「そうだわたしも本格インドカレー食べに行こう」とある晩向かった六角通、新京極と河原町の間の「RAJU」で、ほうれん草と豆のカレー。時間がなくて盛大なゴハンには行けない。けれどひと皿でも絶対うまいもの食べたい。さっと食べたい。というわけでこうなった。ナンちぎる間も惜しくて白ご飯で。片手が空く分、本読んで、次の段取りも考えて。そんないただき方をしたけれど、奥行きある味わい、カジュアルなのに深い。ずっと食べてたいと思わせました。
34また違う晩、うちの近く、六角通の烏丸通近くにある1951年創業の洋食屋さんでビーフカレー2700円。ドライカレーにどかんとステーキがのっていて、カレーソースは別添えになっていて。ヴィジュアルインパクトありますね。
56そして違う晩、うちの近く、これも六角だけど高倉より東。「カフェで食事」ってこっぱずかしいのだけど、そもそも(フランスカフェは別として)今風の家の居間みたいなカフェってほとんど行かないのだけど、ここはおいしいと聞いたのです。ほんとなかなかおいしかったの♪ カフェめしをあなどってはいけません。で、カレーのはずがハヤシライス食べてるの、なんとなくおいしそうな予感がして。サラダはサーモンとブリーチーズ。野菜もシャキシャキと美味でした。すごいすごい。
Kahara_ext5月14日に東京・西麻布にオープンする京都鉄板焼 「ぎをん か波羅」、レセプションの開始を再来週に控え、鋭意準備中です。内装の最終仕上げ、メニューの詰め、そして招待状をお送りした方々の反応をドキドキと見守る日々です。本日4日、2週目後半のレセプション分のご招待状を発送いたしました。東京のプレスの皆さま、わたしがお世話になっている方々や知り合い・友人の皆さん、網羅していると思うのですが、万が一届かなかったり(その時はすごくごめんなさい)、14日からのレセプション、興味あり! という方がいらしたら、どうぞわたしにご連絡くださいませ。また、日にち変更も可能ですので、日が合わないという場合もどうぞご連絡くださいませ。すでに取材の打診もいただいております。感謝いたします。
K3_droit西麻布交差点から渋谷方向へ1分ほどのビルの地下。内部は3層に造られています。まずはバーカウンターのあるサロン。少し階段を下りてお茶室のような風情の上の間。さらに下りたらカウンタースペースが見えて、テーブルの間もあります。こちらはその先の奥の間。
K2_gaucheステンドグラスがきれいなお部屋です。中に入ったら、天井も壁もご覧ください。壁面の稜線は、東山三十六峰を表現しています。町家でも数寄屋造りでもない、華麗な京都が広がっています。
K4グラスはオーナーが新門前通やら香港やらへ買い付けに・・・まだ増えます・・・夢幻の空間にどうぞおいでくださいませ。8日間のレセプション期間、わたしもずっとお店におります。

2008年4月 4日, dans 京都 カフェ京都 カレー京都 花東京 ぎをん か波羅 |

2008年3月31日 (月)

●京都鉄板焼 「ぎをん か波羅」、内装を撮影!


1_22全国100万人の読者の皆さま、5月14日に東京・西麻布にグランドオープンする京都鉄板焼「ぎをん か波羅」、内装の調整もできて、ようやく店内の飾りつけもできてきました。着工が12月でしたから、以来4か月。京都の美しい工芸品が散りばめられた、今どき珍しい凝りようのお店です。内装と料理の撮影のために京都から招いたのはもちろんこの人、京都最強の神さまカメラマン・巨匠ハリー中西です。「K6」「Kugel」 の、こちらも京都における神格バーテンダー、西田稔さん監修によるバーコーナーの撮影をしてくれています。
3バーコーナーでは宙に揺れる「唐長」さまの唐紙の下で、華麗なガラスの美を堪能していただけます。エチケットのついた普通のボトルは一切置かないのです。すべてデキャンタに移し替えて並べるのです。そして、ボトルを光で照らします。西田さんいわく、「エチケット付のボトルというのは本来運搬の便宜のためのものである」ということ。
45おびただしい撮影量をこなしてくれた神さまハリー。「神さまどうか」と<(_ _)>ひれ伏して、東京までおいでいただいたのです。今日撮ってもらったものはプレスレリース原稿に、またプレス配布用の画像資料となります。このサイト上でも今後時々お見せしてゆきます。皆さま、「ぎをん か波羅」をなにとぞよろしくお願い申し上げます<(_ _)> 
この日の話は日を改めて、続きます。

2008年3月 31日, dans 東京 ぎをん か波羅 |

2008年3月27日 (木)

●京都鉄板焼「ぎをん か波羅」 のインテリア、グラス、お皿・・・


D1全国100万人の読者の皆さま、京都の話題も写真も燃え出しそうなほど溜まってきていますが、本日もう1度、東京・西麻布に5月14日に開店する「ぎをん か波羅」のお話をします。およそシンプル、ミニマルが主流である昨今のレストランインテリア状況の中にあって、「ぎをん か波羅」はあえて華やかな内装を建築家の先生にお願いしています。ステンドグラスに唐紙、ぐるぐる巻き文様のタイルにマッカなソファと、お店のそこここにぱーっと華麗なものがあしらわれています。たとえばお店の中の奥の間を飾っている丸いステンドグラス(冒頭の写真)。イギリスの豪華客船に使われていた瀟洒なものです。マダムがイギリスのアンティーク商から買い付けてきて、京都で長年大事に持っていたというものです。今回場所と機会を得て東京へ移動してくることになり、「ずーっと出番を待っていたのね」と話し合っています。
D2_2京都随一の唐紙店「唐長」の唐紙もふんだんに使われています。ただ壁に張るだけではありません。唐紙がこうしてふわふわと漂っているのです。「唐長」さま(わたしたち「さま」呼びしています)を使うこと、これはわたしも最初からとても推奨していたことなのですが(だってこのサイトのタイトル部分も「唐長」さま<(_ _)>)まさかこんななってるなんて思わず、初めて見た時はきゃー!と驚きました。けれどおかげで雰囲気たっぷり、西麻布のビル地下の空間にユニークな京都風情を作り出すことに成功したと思います。
D3_3これも奥の間、入り口につけられたステンドグラスです。ヨーロッパから海を渡って来て、長年京都で年月を過ごした後、よくこんなにいい状態で西麻布まで来てくれたなあと、(わたしの持ち物でもないのだけど)よしよしという気持ちです。奥の間は秘密の隠れ家のような個室で、ひそやかなお集まりにもお使いいただけます。ガラスが入っていることで閉塞感はなく、こぢんまりと、微妙に狭くて心地がいい空間です。内観は追々お見せします。(これを撮影時、まだ工事中だったのです。)
D11D12■こちらは鉄板カウンターコーナー。ここもハデです。調理場のぐるぐるタイル模様を見つめるうちに、「えーい、いいワイン飲んじゃえ~♪」 みたいにお客さまがなってくれたらいいね、とみんなで言って笑います。初めはわたしも「よくここまでデコラティヴにやったもんだ\(゜o゜)/」と思ったものです。けれど通って慣れてくるほどに好きになってきました。ハデハデテイストはもともと好きだし、ハデっていうのは、人が意識して、目指してこそできるものです。自然なもの、ナチュラルなものなんてつまらんとわたしは常々思っています。たとえば「大自然」なんて言葉からして全然憧れないけれど、人が作った嘘の自然である池泉回遊庭園とか、町家の中の坪庭なんかは大好き。そこに何かを作ろうとする人の意思が染み通っているからいいのです。で、「自然は好きじゃない」とか言いつつ、おいしい野菜や山野草は大好きなんだから実に勝手なもんなんだけど、(それ以前に話がえらい脱線しているんだけど、)とにかく確かなことは、「ぎをん か波羅」ではハデ空間の中、気持ちも盛り上がっていただき、そこでおいしい料理を召し上がっていただきたい、ということなのです。
G1G2わたしがいつもメラメラ熱くなり過ぎて騒いだり、文を書き出すなり止まらなくなったりするのと正反対に、いつもクールで大人の落ち着き、わたしと誕生日同じなのだけど2歳年下ってのがいまだ信じられない西田稔さん。京都を代表するバー「K6」「Kugel」の店主です。クールな西田さんが涼しげなグラスをあれこれ試しています。今回バースペースも設けられ、西田さんは月に2度ほどお店に入られます。東京の西田さんファンの皆さま、西田さんに会える時もあります! ご来店お待ち申し上げております<(_ _)>
Sara1Sara2お皿いろいろ。グラススタジオの品・・・
Sara3Sara4こちらは塗り。蓋には「か波羅」のロゴマーク。
Sara5Sara6信楽へも、カズヤさんこと代表・上田一八さんと店長・山本一毅たちは何度も通ったのです。深いるり色こそ実は信楽の色、そしてご飯を炊くのはもちろん雲井窯で。
De1De2デセールの一部をお見せしましょう。強力兵器パコジェットを備えたわたしたち、何でもぐいーんと一瞬で! ショコラ風味、抹茶風味に、ほうじ茶味やらフルーツそのもののジェラートを試食。
De3De4De5黒酢でグラニータ・・・これがびっくりのおいしさね♪ そして竹筒には美山の卵を使ったプリン。これちょっと、わりとかなりすごく名作です。なんて文章を、ライターが書いていていいのか? けれど本当にそうなのだよ~。カラメルではなく黒蜜でアセゾネするってのも粋な、オリジナルプリン・・・わたし今度どんぶりでこれ食べるんだ♪ 皆さまもこれを必食と心得て、ご来店の際は食後に忘れず召し上がってくださいませ<(_ _)>
★予告:明日は京都のかわいいフレンチの話をします!

2008年3月 27日, dans 東京 ぎをん か波羅 |

2008年3月26日 (水)

●京都鉄板焼「ぎをん か波羅」 で試作と試食


01全国100万人の読者の皆さま、東京・西麻布でこんな野菜が食べられるようになるのです!開店準備中の 「ぎをん か波羅」のグランドメニューより、京都の大原や美山の野菜を多彩にたっぷりと、これはバーニャカウダで。サラダで、鉄板焼きで、そしてこんなスタイルでと、さまざまなメニューを用意しています。これら美しい野菜には入手困難なものも多種あります。京都が誇るトップの料理人やシェフの方々のお知恵も拝借して、質のいい、ごく新鮮なものが定期的に送られるように周到に準備しているのです。
02金目鯛をスモークして、野菜と合わせて前菜に。泡泡のあしらいもあります。これはレセプションのアミューズ用に小さく作ってみたもの。グラススタジオのお皿もあれこれ取り寄せて盛り付けてみてテストです。0304↓アミューズです。ある日はイタリアンテイスト全開状態、違う日は完全おばんざいヴァージョン。「イタリアン過ぎないか?」「これがお好み焼きにつながるか?」「ここまで種類要るか?」「ご飯食べのわたしたちはいいけれど、お酒飲みの方のためには、もちょっと塩気を?」スタッフはお酒飲みとご飯食べ半々ですから、いいバランスだと思います。そして料理人もイタリアン出身に和食系と取り揃えているのです。0506調味料を試すのは楽しいことです。テーブルの上に林立する瓶瓶瓶。「あそこでこういうもの食べたよ。」「あの時のあの味、覚えてる?」「どこで売ってた?」長年食べ歩いた蓄積、飲食業に長く携わってきたみんなの経験が、今回最大限に生かされるのです。0708調味料を少しずつ出して生野菜に付けて味見をしたり、塩をどうするかということも真剣に。「モンゴルやらネパールやら言わんでもいいよね」という意見があったり、「本当の本当の国産塩って実はごく稀少なものなのだよ」なんて話とか。111213塩を並べてデギュスタシオン。塩においても当然、名前やイメージはクオリティと同様に大事です。いや、名前やイメージがしばしばクオリティまで決めちゃったりもするのよ。2122まだ動いてるような伊勢海老、食材として見るからいいんで、これうちに帰っていきなり仕事机の上で歩いていたら、ぎゃーって\(゜o゜)/こわがると思う。それくらい、いきがいいのです。そして京都肉です! 浄土寺「さのや」さんが「ぎをん か波羅」のために特別に出してくださる稀少な京都肉。荷物の中にポスターまで入れてくださって京都肉のよさがアピールされていました。軟らかで口で溶けるようなフィレとロース肉、いくらでも焼きます! どんどん注文してください。
2324ポスターを持っているのは「ぎをん か波羅」で料理長をつとめる藤本慶輔。国内外のイタリアンの名店で修業を積んできた若き俊英です。今まで何度か後姿を見せてきましたが、皆さま今後、どうぞよろしくお願い申し上げます。ピンチョス牛にしちゃったのは、レセプション料理の試食のため。塩味でパクッと、じゅわっと肉汁しみ出ておいし♪ 通常メニューでは大きいかたまりで焼きます。皆さん召し上がってくださいね。3132そして京都素材です。「京豆腐 服部」の豆腐、おいしいですよ。このおぼろ豆腐、こくがあり香りよくなめらか。間違いなく京都が誇れる名作のひとつです。生麩田楽です。ちょっと焦げめがつくまで鉄板で焼いた生麩(もちろん「半兵衛麩」です!)に、お味噌2種類で。味噌の試食もあれこれとして、木の芽味噌やら山椒味噌やら、ヴァリエーションやりましょうということに。試せば試すほどに意見がたくさん出ますが、「決め込み過ぎず、お客さまの反応も見ながらまた変えていきましょう」ということなのです。

2008年3月 26日, dans 東京 ぎをん か波羅 |

2008年3月25日 (火)

●京都鉄板焼「ぎをん か波羅」 開店準備は着々と!


Kahara1全国100万人の読者の皆さま、5月14日、東京・西麻布にグランドオープンする京都鉄板焼「ぎをん か波羅」の開店準備は着々と進んでいます。調理のスタッフは試作を重ねています。わたしたちまわりを固めるメンバーも試食や材料・備品の調達、そして10日以上に及ぶレセプションの準備に明け暮れる毎日です。わたし自身は今までさんざん食べ歩いたし取材もしてきた人生ですが、お店オープンに関わるのは初めてのこと。それも、長年暮らして愛着のある東京で、京都の人たちと共に京都のよきものをご紹介できるわけですから、こんなにうれしい仕事はありません。
1京都の地ソース勢揃いです。こんなにあったのか~! \(゜o゜)/ 関西ソース味文化圏のわたしたち、とてもとてもソースにうるさい。東京在住関西人の皆さんも同じだと思うし、関西人でない方にも当然最高のソース味を召し上がっていただきたい! というわけでわたしたちのソースデギュスタシオンは本格的です。もちろん、これらのソースをまんま使うのではありません。まず味を網羅的に知る。そして、魔法がかかったソースを作るのです、わたしたちの手で!
23メニューにのせるお好み焼きとねぎ焼きです。これね、もちろんソースなり醤油ベースのたれなり付けて食べるのが前提なのだけど、すごいのは、何も付けず、ナチュールで食べてもおいしいということ。味にうるさい関西人たちが寄ってたかってハフハフ、絶句して食べたのです!
45「K6」「Kugel」のマスター、わたしたちが絶大なる信頼を寄せる西田稔さんにもソースデギュスタシオンをしていただいていまです。カクテルの味を見るように真剣にソースの味見をなさる西田さん。わたしたちの試食がどれだけ本格的かわかってくださいますね? さらに今回、西田さんは、実は昔お若い頃にお好み焼きやさんでアルバイトしていらしたことがあったと判明したのです!
67わたしたちも何種類かずつソースをお好み焼きに付けてデギュスタシオン。そうしている間も、厨房でシェフは料理を作る作る作る。
8こちらでわたしたちは試食です。とにかく絶対おいしいお店にしよう! とみんなで燃えているのです。すごくいい材料を使っています。京都の総力結集なのだから! 右の眼鏡の方が京都セレブにして風流人・カズヤさんこと上田一八さん、「ぎをん か波羅」プロジェクトを率いる代表です。左が山本一毅(かずき)、「ぎをん か波羅」で店長をつとめます。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。
910オープン後のメニューを作りつつ、レセプション用の料理も試作です。鉄板焼き素材もピンチョスで食べやすく、と伊勢海老やあわびをピンチョスで。けれど絶妙な火入れでお出しして最高の状態で召し上がっていただきたい伊勢海老はピンチョスにならないのではないか・・・などとみんなで意見を出し合い、午後いちばんに始まった試食は夜にまで及んだのでした。
11京都素材ももちろん前面に出してゆきます。「やよい」さんのおじゃこを使ったおにぎり、信楽の釜で炊いた最高のご飯によく合って、「これおいしいよね♪」とみんなで笑顔に。大丈夫、いいお店ができると確信したのでした。他にも、調味料やらお皿やらグラスやら吟味に吟味を重ねているもの、そして今どきびっくりのハデハデ華麗なインテリア、これからだんだんにお見せしてゆきます。

2008年3月 25日, dans 東京 ぎをん か波羅 |

2008年3月15日 (土)

●京都鉄板焼「ぎをん か波羅」 開店準備快調です!


11a全国100万人の読者の皆さま、5月14日、東京・西麻布にオープンする京都鉄板焼「ぎをん か波羅」は着々と開店準備を進めています。カズヤさんとカタカナ3文字で本サイトにしばしば登場してきた上田一八さん率いる京都精鋭チームが一丸となって立ち上げる大プロジェクト! 長年の構想でついに実現しようとしているこのお店、わたしもアドヴァイスや広報という立場で関わることとなり、今後その魅力を詳細にお伝えしてゆくものです。「ぎをん か波羅」は京都の本当にいい素材を使っておいしいものを提供する大人のためのお店です。おいしいものを食べ飽きるほど食べてきた人たちが作るお店ですからハンパではありません。普段から一八さんたちは外食100%、東京も東南アジアもパリも強い。とりわけ京都ではあらゆるうまいものを食べ尽くしています。一八さんたちと知り合ったのは「週刊文春」のおかげです。わたしが3年にわたって巻末に連載していたグラビアのお店紹介ページ(「東西食遊記」)をずっと見ていてくださったことからあるお店で知り合うことになり、家族のように親しくしてくださるようになって今日に至っています。「ぎをん か波羅」は開店に先がけておよそ10日間にわたるレセプションを行うので今ひたすらその準備。わたし今の職になる前に3年間ほどPR会社で広報業務をしていたことがあるのだけど、それがまた役に立つなんて♪ 仕事があればこそ東京での日々も再び日常のものとなり、今また京都と東京を行ったり来たりという人生になりました♪(ものすごく感謝)。
13a1415冒頭にどかーんと載せたお好み焼き、西麻布でこんなのが食べられるようになります! オリジナルのソース(ルセットはちょっと秘密)の香りが立ち上り、ふわふわとたまらんおいしさです。本日は第2回目の試食会。スタッフのひとりが九条ねぎを刻む刻む刻む、もうひとりが焼く焼く焼く。そのカウンターの前でわたしたちが食べつつさまざま述べます。ソースの配合から具材の切り方から、「お好み焼きを果たしてケーキ切りしていいのか?」「碁盤の目切りではないのか?」といった議論までいろいろ。
2122たとえば200℃以上になる鉄板というのに、その熱に耐えるラップ材でくるんだ煮込み料理という実験。野菜はもちろん全部、大原や美山のものです。
31aシェフは実はイタリアン出身なので、何でもいいから得意なもの作ってね、なんてお願いをしたらトマトがとびきりおいしい冷製カッペリーニが出てきました。これがまあ本当に、毎日朝からどんぶりでたっぷり食べたいようなおいしさで・・・鉄板焼きレストランだけど、隠れメニューにしてもいいかもね♪
12行き来の日々となったわたし、家を出る前必ず外付けハードディスクにデータをバックアップする習慣をつけて、そして何はともあれ8号車の一番前(前から人が倒れてこないから気分よいし広い)のA席かD席を確保するのです。本日から新幹線ダイヤ大改正・・・けれど時間が合わずN700利用できず、さらにわたしには新横浜や品川に止まる意味はなく・・・(-_-;) けれど久しぶりに「萩乃家」のお弁当を食べつつ移動。懐かしい。2時間20分びっちり仕事できたし快適だし、右往左往しているのが性に合ってるみたいで・・・かなり幸せ♪
M1M2入稿時期ゆえどうしようもなくて、あわただしい日帰り東京。でも、だからこそ、「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」に寄らなくっちゃ! 新製品、ガナッシュのクレームが瓶詰めになったものを前から欲しくて、要冷蔵だから帰る間際に買いたかった! 今日こそそのチャンスとタクシー飛び降りて購入。ひと瓶 2900円、たっぷり「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の生のクレーム味わえたらいいじゃない? 
M3aM4a復活祭のためのたまご形の箱も用意されて、シックなだけじゃなくてかわいらしい。たまご形ミニショコラだけで筒状にパックされた粋な商品もあって、「また来週来ます!」って言いながらお店を後に・・・。

2008年3月 15日, dans 東京 スイーツ東京 ぎをん か波羅 |