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2010年10月 6日 (水)

● 東京・西麻布の「ぎをん か波羅」の懐石コース


■ 東京・西麻布の「ぎをん か波羅」、京都のエスプリたっぷりにお料理を味わえ、併設のバーはワインやシャンパーニュ充実で、朝までゆったりと過ごせるお店です。しばしのお休みの後、9月1日からメニューやスタッフを一新して、和食店として再開なさいました。コース主体のお店になさったとのことで、「か波羅懐石」12000円(税サ別)をいただいてみました。
1_2先付け 鶉(うずら)団子、近江かぶら、九条葱。粉山椒。
2_4●うずら団子はこんなです。ふわふわやわらかめでいい香り、京都の粉山椒がよく合います。
3_2お凌ぎ うるか飯蒸し。京唐菜や胡麻が香りを添えます。
4_2お椀  秋の笹椀、もみじ鯛煮麺仕立。椎茸 かもじ葱 振り柚子、三つ葉。風情たっぷり、笹の香りと共に味わうお椀です。
5_2お造り まぐろ焼霜、いなだ、のどぐろ。
6_2箸休め からすみ茶碗蒸し。中に加賀れんこん。
7_3●なめらかで、とても香りのいい茶碗蒸しです。
8_2中皿 京都牛炭火焼き。紫ずきん、鳴戸金時。牛肉が出てくるとうれしいです。以前と変わらず、京都の浄土寺「さのや」さんから取り寄せている京都肉ということです。野菜も京都から。味が濃くて美味です。
910●そしてこれが、コース中スペシャリテの温物=引き上げ湯葉です。豆乳を目の前で温めて膜が張ったところ=できたての湯葉を引き上げて、熱々を即いただくものです。
1112●湯気湯気のふわふわで、豆乳の豊かな香り、深い味・・・これはもう、感動の味でした。1枚引き上げたら、次に湯葉ができるまでしばし待つのですが、もう1枚、また1枚といただいて幸せです。塩やだいだい酢など添えられますが、何もつけずに味と香りと湯気を楽しみました。「京豆腐 服部」さんから、「ぎをん か波羅」のために特別に調整して送っていただく豆乳を使っているとのことで、料理長の方も感動していらっしゃるというスペシャリテの引き上げ湯葉・・・またいただきたいです。
13煮物代わり 大和芋饅頭。京壬生菜、なめこ餡掛け。香ばしい大和芋饅頭です。
14_2●風船が出てきました。「香りを楽しんでください」と。側面を両手でぱふぱふと静かに押して、上の隙間から立ちのぼる芳香を確認・・・
15●紙を破ると焼き物が現われます。 かます幽庵焼き、松茸。銀杏、丸大根、玉子カステラ、すだち。いい香り、秋の味満載です。
16_2食事は、大黒秋刀魚丹波しめじの炊き込みご飯。炊き上がったところをプレゼンしてくださいます。今風に、「土鍋で客ごと炊きたて」スタイルですね。
17●ご飯をよそっていただき、焼き秋茄子入りの赤だしに、京都のお漬物と共にいただきます。
18水菓子その①で、茨城産の梨=豊水。
1920水菓子その②湯葉ゼリーです。黒豆の抹茶がけがのっています。●食後にするすると、いただける湯葉のデセール。少しレモンの風味もします。
21●栗茶巾はやわらかで、栗の香り豊かでした。これに、「一保堂茶舗」さんの水だし茶を最後にいただいて締め。非常に充実したコースでした。
●スタッフの方も一新で、和食の修業経験豊かな料理長の後藤修仁さん以下、いいチームワークであることが感じられて、心地よく過ごさせていただきました。西麻布で深夜まで和食、とりわけこの湯葉がいただけて、改めて大人客に愛されるお店になりそうと思いました。
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「ぎをん か波羅」 電話 03-3409-1099
東京都港区西麻布2-25-21 西麻布2521ビルB1F
18:00~ 22:00LO (食事)、翌3:00LO(サロン・ド・バー)4:00閉店
日曜・祝日休み
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(2010-10-06)

2010年10月 6日, dans 東京 東京の京都 |

2010年10月 5日 (火)

★ 数時間の東京、3軒で食べたもの!


■ 4日の月曜、滞在時間約7時間(正確には6時間54分)の間に目標通りに3軒で食べた東京滞在でした。わたしの胃に、この日は特別な加護があったとしたか思えないです。(昔は痩せの大食いでしたが、今は本当に量が食べられない(T_T))
■ まずはお寿司10貫にお椀・・・銀座の新しいお店で。これはわりと普通のものでした・・・ まあ気が済んだから、それでよしということで。
101■ 西麻布「ぎをん か波羅」が、しばしのお休みの後、メニューを和食に統一されて再開されました。秋風情たっぷりのコースをいただきまして、これは焼物。
102●締めの秋刀魚ご飯。こちらのお店は別記事で、改めてコース全容をお見せします。
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12■ 絶対おいしいパンを買う・・・ビストロでひと皿でも食べる、肉を食べる・・・そう心に強く決めていて、そうだ両方が一度にかなう「VIRON」、ヴィロンがあったじゃない♪ とすばらしい思いつきに自分で大喜び。行きがけの新幹線内から電話をして、午後に鴨のコンフィか、生肉タルタルをいただけないかと尋ねたら(連続営業のカフェがあるので)、ディネの時間帯(19:00~24:00)でなければ無理であると。
3●それがちょうどよくて、結局西麻布から和食コース後に4人で出かけて2階ブラッスリーで各自ひと皿(+ワイン)をいただいたのです。地鶏白レバーのムース。
4●ピペラードはバスク地方の家庭料理で、玉ねぎやピーマンやトマトの炒め煮に卵をくずしからめて食べるもの♪ 分厚い塩漬け豚肉がメロメロにおいしかったです。ウマウマ(T_T)
5●そしてわたしはこれを食べられてしんそこうれしかったです。生肉120グラム! ステック・タルタルです。4人のうち2名がこれを注文、白ワインと共に、むしゃむしゃと。いやいや、激烈においしかったww 
67●タルタルの続きです。こんな風に初めプレゼンされまして、●テーブル横で目の前で作ってくださいます。味見までさせてくださって、「もう少し胡椒をお願いします」なんて言えるの。すてき。
8●タルタルに添えられるのはたっぷりのフリットです。後を引いていくらでも食べたいと思います。しかしさすがに満腹のパンパン状態。1階でバゲット(レトロドール)とパンオレザンだけ買っておいとましたのでした。
201■ 結局どうやっても「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」へ行く時間がなく、他のメゾンでショコラのマカロンだけいただきました<(_ _)> でもこれもまたしんそこおいしかった(T_T)
何もかもおいしい東京、近いうちにまた行きます。

2010年10月 5日, dans 東京 ショコラ, 東京 フレンチ, 東京 東京の京都 |

2009年9月 9日 (水)

● 「リプトンティーハウス 銀座」でブランチ。ディネ情報も!


1a■ お待たせいたしました<(_ _)> 間隙を縫ってアップします。銀座のすてきな「リプトンティーハウス」です。先日講演をする前に、東京の京都館、今回すべてお世話になった岩城千恵子さんにお付き合いいただいて、ブランチメニューをいただいたのでした。
2a●銀座1丁目、外堀通に面しています。プランタンやマロニエゲートの並びですね。有楽町駅の方に行ったら大きな「無印良品」だし「ビックカメラ」だしで、思い浮かべるだけでもうきうきする楽しい界隈です。瀟洒な外観で、何も知らないでも「入ってみたいなあ」って思うと思います。
3a●お店の中はこんな。すっきり白をベースに、紅茶の缶が整然と並んでいたり、
4a●焼き菓子やパティスリも見やすく美しく並んでいます。
5a●うふふ、近寄って見ちゃうわ。ゆったり配されたさまがきれいで、食指をそそられます。京都のリプトンの、丸型で切り出すスタイルではなくて、個別になっています。
6a●スコーンがずらりとあるのも、いかにもティーハウスらしくてすてきです。オレンジ、フィグ、レーズン・・・とあって、どれもおいしいだろうな。
7a_2●11時からブランチがいただけます。11時ジャストにわたしたちはお伺いしたのです。結構しっかりしたコースから、ごく軽いコースまであって、もちろん11時から紅茶とスコーンでもいいし。
8a●パティスリをつけることもできるんだわ♪ 京都に戻った今になって、あーこういうのもあったのか、なんて惜しく思ったりして。いつも食べ過ぎるほど食事もお菓子もいただいているのに、しょうがないと思います。
(-_-;)
9a●本日の「贅沢サラダ・ランチ」と「カジュアル・ランチ」をいただくことにしました。まずはふたりとも冷たいスープ、ヴィシソワーズです。ひんやりしていておいし。
10a●どかーんと、サラダです。直径35センチくらいのかなり大きなお皿に、ぱーっと赤いのはビーツのジュリエンヌ=千切りです。生ハムやパテやサーモンがサラダと共にたっぷりたっぷりで、これだけでもお腹がいっぱいになるボリュームです。
11a●カトラリーと並べたら大きさわかるかしらん?
12a●もうひとつのカジュアルなお皿が、キッシュかそば粉のガレットの選択で、ノルウェーサーモンと丹波産本しめしのガレット リプトン風 です。サラダも添えられています。
13a●サーモンがのったそば粉のガレットです。香りよくてなかなかにおいしくて、あっという間にいただきました。満足。
14a●食後はティーハウスブレンドティーがポットで運ばれます。それだけでゆったりした気分になれます。せっかくなので、オレンジのスコーンもオプションでいただきました。本当は、12時から日本橋「福徳塾」で打ち合わせが控えていたため、実質1時間もしないでおいとましたのですが、ひととききれいな空間でくつろげて幸せな気分になれたのでした。スタッフの方々も感じがよくて、わたしたちの入店後、あっという間に満席になったのもよくわかりました。
16●そしてこれは開店1周年記念の夜のディナーコースです。これはお話を伺って、まずは写真を見せてくださいませと、いただいたものです。9月いっぱいの、18:00~22:00にいただけるものとのことです。フレンチのようでいて・・・かなり英国風をかもし出しているようです。期間内に時間があれば、わたしもいただきたいと思っています。
1周年シェフのスペシャルディナー 4800円(税込み) 
9月30日まで(9/7、9/14、9/28を除く)
●アミューズ
●シェフからのひと品
●前菜  フォアグラとイチジクの紅茶スモーク
●スープ 英国産チェダーを使ったきのこのカプチーノ仕立て
●メイン ローストビーフ ヨークシャープディングを添えて
●デザート 英国からのスイーツな贈り物 ロンドンスタイル
●ティー お好みの紅茶をポットサービスで

15a●夜の風情もすてきでした。
リプトン ティーハウス 銀座
電話 03-5159-6066
東京都中央区銀座 1-3-1
11:00~ 22:00
無休
全席禁煙◎
(2009-09-09)

2009年9月 9日, dans 東京 サロン・ド・テ, 東京 東京の京都 |

2009年9月 7日 (月)

● 東京・八重洲口の京都館


1_2■ 東京駅の八重洲口を出て、外堀通りを渡ればすぐのヤンマー東京ビルの1階に京都館はあります。東京における京都の大使館みたいなものよ~♪ 中に入るだけですべてが京都。京都好きならうるうるするはずです。ざざっと中をご案内いたします。
2_2●まず入るとこんな。
3_2●伝統工芸の品が揃えられています。光の入る明るい空間です。
4●書籍の充実がすごいです。必要な資料は大抵揃います。
5●地図とグルメのコーナーもあり、
6●わたしの本も置いていただいていて、大喜びです。ありがとうございます。<(_ _)>
7●映像資料も販売されていて、伺った時は祇園祭についてのきれいな映像が流れていました。
8●整然と提供されている資料は・・・
9●宿泊や寺社や、美術館のパンフレットなどで、もうこのびしーっと音を立てているくらいに整然たる引き出し、見るだけで感動します。
10●こんな感じで、ホテルでも、有名一流ホテルからビジネスホテルまで網羅されています。
11●資料は他にもスタッフの皆さまが集められたものがこうして見やすく閲覧できるようになっています。
12●京都新聞の切り抜きも!
13●食料品コーナーの、ごく一部です。お客さまが多くて一部しか撮っていませんが、食材や調味料、お漬物などがさまざま揃い、お菓子やお酒のコーナーもあります。東京に暮らしていた頃、わたしは赤坂アークヒルズ内にあった京都館に時々お邪魔したものですが、あの時は確か2フロアに分かれていたと思います。とても見やすく買いやすくなって、これは東京にいる京都ファンにはたまらんだろうなあと思いました。もしイートインなんかがあればよりすてきだと思うし、京都の料理人の方が、たとえば週替わりでここでお昼セットなんか出してくださったりしたらどんなに楽しいかしらー?って思ったりしました。いつかそんな風になったらいいですよね。でもとにかくここにこんなに京都のいろいろがあるのがうれしく誇らしく思った京都館でした。スタッフの方もすごく勉強家でいらして、東京の方なのにただ京都を好きだから万難を排して西陣に3年住まれたとか、京都検定1級をすでに持っていらっしゃるのに、「にぶらないように毎年受け続ける」とか、もう本当に頭の下るような京都愛がここでは見られ、わたしももっと京都のいろいろを知らねばならないと思いました。読者の皆さま、楽しくて勉強になる京都館を、訪れてみましょう!
東京都中央区八重洲2丁目1番1号 ヤンマー東京ビル1F
電話 03-5204-2260
10:30~19:30
3月と9月の最終水曜日と年末年始(12月30日~1月3日)のみ休み。
Liptonginza予告です! 「東京の京都」がまたありました! 銀座に、リプトンのティーハウスを見つけて、お昼をいただいてみたのです。銀座にふさわしいおしゃれなお店でした。

2009年9月 7日, dans 東京 東京の京都 |

2009年7月 5日 (日)

●西麻布 「ぎをん か波羅」の夏のコースとアラカルト


1a2a 「ぎをん か波羅」のお料理をいただくことも今回の東京行きの目的のひとつでした。昨年5月14日に京都の粋を結集して西麻布に華麗にデビュー。オープン当初は広報のお手伝いをしたお店でもあります。早くも1年と少し経ちました。京都からコンスタントに送られる食材でコースを組まれていると伺っていましたが、夏のコースはどんなでしょう? 今や京都で有名・東京の京都好き、立命次郎さん=菅野聡之さんにお付き合いいただくことにして、京賀茂茄子コース 10000円(税サ別)です。●お通しです。○豆乳のすり流し、○ポンデケージョ(中におじゃこ)、○お揚げ(上にブランダード、オレンジピール)。するりと雅なすり流しに、ふがっとした食感が楽しいポンデケージョ、香ばしいお揚げというバランスのよい組み合わせです。
3a●ここからコースで、京野菜のひと皿。保温されたバーニャカウダソースが各々セットされて、京都からの野菜をたっぷりのソースと共にいただきます。このソースが後を引きます。野菜がなくなっても、犬になってなめたいと思います。
4a賀茂茄子黒焼き。丸いままで、真っ黒に焼かれているのです。皮自体が全体をくるむ役をして蒸し焼き状態になっているのです。もうほくほく。
5a●お箸で持ち上げるとこんなです。湯気湯気状態で、はふはふといただきます。塩が添えられますが、とにかく茄子自体の味を大切に味わってみましょう。舌ざわりなめらか、きめ細やか、熱々でふんわりしっとりで、いやいやいや、これは旨いです! わたしはごくわずか塩をつけつついただきましたが、とにかく茄子自体の味を十全に味わいたいあまり、押し黙って食べたほど。これがコースのメインですね。(実際にはまだまだ盛り上がりが用意されていたのですが。)
6a「京豆腐 服部」のおぼろ豆腐です。それが、野菜のジュレに覆われ、サマートリュフがわさわさっとかかっています。いや~ん、これもおいしかった。豆腐自体がこの上なくなめらかなのですが、優美なジュレがからんで品のいい香味を足していて、それにトリュフよ~(T_T) ちょっとずるいようなおいしさでした。
7a●わたしはあまり飲まない方ですが、こちらの雰囲気の中、このお料理ではシャンパーニュを飲まずにはいられません。グラスにこれ何杯めでしょうか。そこへ出てきたのがまたシャンパーニュやワインによく合うお皿でした。
8a天然鮎の鉄板焼 万願寺とうがらしのぬか漬と。鮎がばりっと鉄板で焼いてあるのです。薄いトーストが貼りついていて、これがパリパリと食感を与えてすてきです。内臓のソースもちょっとずるいおいしさ。万願寺とうがらしはぬか漬ですよ~!鮎によく合って、発酵のおいしさがアクセントになっていました。
9a●ここで口の中をすっきりと、「林孝太郎」の黒酢のソルベです。
10a●そして・・・メイン料理は賀茂茄子と思っていたら、どどーんと京都肉の登場です。京都肉、賀茂茄子と生麩、二度熟成フォンドボー。黄金のお皿にのって出てくるプレゼンの仕方も派手なら、わさわさと目の前でわさびをおろしてくださるのもすごい。ぱーーーっとわさびが香り立つのです。脂分強すぎず、肉質柔らかでさすがに洗練された京都肉に、じゅわっと味が濃い賀茂茄子の旨み、生麩のもっちりした食感がたたみかけるように旨さを増幅させて、なんともたまらないひと皿でした。
11a●すりおろしではなく、「ひらひら」のわさびがわかるでしょうか。肉厚の賀茂茄子も。ソースに、二度熟成の醤油を使っているのです。とにかく濃い、明確なお皿です。さらに黄金の皿に即席ライティングしたものだから、なんだかえらくハデハデになりました(笑)。
12a●旬野菜の九条ねぎ焼きで締めです。薄い、クレープ状の生地の上にびっしりとねぎやら香りの強い葉っぱやらが載せられて、最後の粉ものながら爽やかです。アラカルトでなら、ご飯ものかこれか迷うところです。そして次はデセールに突入、のはずですが・・・
13a●せっかくです。アラカルトのお料理も何品かいただきましょう。(立命次郎さんの胃袋が本当に助かりました。感謝。)オールドバカラで華麗なイメージで供された天草のこちの昆布締め。レモンとオリーヴオイルでシンプルに。白ワインが合います。
14a甘鯛の鉄板焼。甘鯛はタプナードで風味づけされています。枝豆、トマト、キャヴィア。ぺルノーソース。
15bフォアグラのコンフィ 金山寺味噌で。フォアグラ好きにはたまらんひと皿だと思います。パリパリに焼いたお揚げが香りと食感を添えます。
16a美山ズッキーニのカルパッチョ ブルーチーズと黒蜜のヴィネグレットソース。これはズッキーニをひらひらとリボン状にしたものを少し甘みのあるヴィネグレットソースで和えたものです。ゴルゴンゾーラがビリッと効いて、これもワインを呼びます。
17b万願寺とうがらしの鉄板焼 ラルド添え。京の夏野菜の代表・万願寺とうがらしをシンプルに焼いたものです。ラルドが風味を添えますが、なしでもおいしい・・・けれどやっぱり一品としてこくが出ますね。
18a京都牛ロースの炙りおにぎり 削り山葵と。これがすごかったです。肉のかたまりに見えるでしょう? これを切ると、
19a●こんな感じです。おにぎりが牛肉で包まれていたのです。ゴージャスな味です。先と同じくひらひらにおろされたわさびがさわやかな香りを添えて、充実のおにぎりながら、食後の余韻は軽やかです。
20a●ここまでいただくとさすがに満腹状態です。アヴァンデセールという感じで、つるりと麦茶風味の葛きりです。「一保堂茶舗」のお茶です。
21a●立命次郎さんは水羊羹とコーヒーゼリーを選択。小豆ジュレ(=水羊羹)にカフェのジュレ、そこにヴァニラアイスクリームです。香りのいいデセールです。
22a●わたしは凍ったチョコラータ。ショコラものがあれば当然いただきます。「一保堂茶舗」の抹茶のクレームがついています。タテ位置で供されます。
23a●これがしっとり香りよく、ひんやり冷たくていい感じ。満腹といいつつ、するりするりといただき、幸福感に包まれました。
久しぶりに「ぎをん か波羅」のお料理を満喫しました。ひとつひとつのお皿がきちんと作られているし、何より食材の出所が明確なのがいいと思いました。創作料理と言われたらわたしは引いちゃう方ですが、「ところどころ遊び心のある、オリジナリテが光る料理」という感じかしらん。できればお料理に合わせてワインをたくさん飲めたらすてきです。
「ぎをん か波羅」
http://www.kahala.in/
東京都港区西麻布2-25-21 西麻布2521ビル B1F
電話 03-3409-1099 
18:00~翌3:00閉店(レストラン、バー) 日曜・祝日休
総席数 53席

(2009-07-05)

2009年7月 5日, dans 東京 東京の京都, 東京 ぎをん か波羅 |

2008年8月24日 (日)

●「ガスパール東京」、8月26日オープンおめでとう!


12京都で3店舗ある「ガスパール」、(他に「ガスパール ザンザン」「ガスパール ド ラ ニュイ」)がついに東京進出です。麻布十番にできた新しいビルの4階に入ったのです。店名はガスパール「京都」ではなくて「ガスパール東京」、正式な表記は GASPARD TOKYO なのです。
12118月上旬のまだアホみたいに暑かったある日、試食に伺いました。着いたらちょうどシェフの内野英明さんが外に出ていらしてわかりやすかった♪ まるごと飲食店の今風のビルです。
21内観はこんなです。まったく京都の「ガスパール」と印象が違います。ずっとシックなのです。高級過ぎず、カジュアルすぎない「上質感」を今回は打ち出しているそうです。そしてお料理も、京都のようなプリフィクスコースではなく、おまかせコースで3種類用意されているのです。「ガスパール」=皿からあふれんばかりの大ボリューム、あるいはあまりに充実の千円デジュネというイメージが定着していますが、全然そうじゃないの。今回いただいたのはカフェまで入れてなんと全14皿!のシェフおまかせコース15750円です。繊細な骨太料理、というコンセプトだそうで、伝統と素朴と洗練を併せ持つお料理であると。以下、「ELLE a table」の編集者・河合知子ちゃんと共に・・・
3132アミューズ:ハムのムースを詰めたグジェールとプチトマトのコンポート。グジェールうま・・・エシレのバターがこんなにたっぷりと。(もったいないので引っ込めて~!)
4142第1の皿・キャヴィア:キャヴィア、穴子、うにのカリフラワーのムース仕立て、トマトのジュレと。粋な前菜です。
5152第2の皿・冷前菜:オマール海老とメロンとミント。赤ピーマン風味のヴィネグレットソース。爽快なお皿です。いきなり印象鮮やかに。第3の皿・温前菜:鱧のヴァプール赤ワインソースと九条ねぎのバターソース。上には九条ねぎフリット。
6162第4の皿・小さなパイ料理:つぶ貝とエスカルゴのパイ包み ブルゴーニュ風と野菜のピクルス。コルニションとキャロットラペが添えられています。第5の皿・フォアグラ料理:大根の奈良漬をまとったフォアグラコンフィとマンゴーのシャーベット。これは建仁寺あたりのお店でよく似たお皿があったような。(内野さんいわく、「おいしかったんでマネしました」と屈託なく。)
7172第6の皿・野菜料理:水菜、枝豆、万願寺とうがらしとクスクスのガスパール風ガルグイユ。赤いココットで登場してうれしい♪ 蓋を取ったら野菜たくさんでまたうれし。味わい鮮やかです。
8182第7の皿・魚料理:あわびとアンディーヴのキャラメリゼ シェリー酒ヴィネガーソース。口直しのグラニテ・グレープフルーツのグラニテ エストラゴン風味。
9192第8の皿・肉料理:(2種類から選択可)和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。第9の皿・ごはん料理:海老の香りいっぱいのソースアケリケーヌとごはん。口でほどける柔らかな赤ワイン煮の煮込みの後に、カレーみたいにソースと楽しむご飯がひと口。ここまででほどよく満腹です。
101102第10の皿・アヴァン・デセール:グレープフルーツのプリン。これは「ガスパール」の定番です。煮出してあって、全体がそこはかとなくグレープフルーツの風味なのです。ヴァニラの粒粒がいいなあと思います。
111112第11の皿・デセール:桃のコンポートと白ワインのジュレ ミント風味。プティフールとカフェで締めです。いやー、全く今までの「ガスパール」のイメージと違う、繊細優美なコースでした。優美なだけじゃなくて、それ以上にきっちり食べさせてくれるんだけど。劇場に行くように、座ってすべておまかせでひたすらおしゃべりをしつつ食事を楽しんで3時間ほど、って感じかしらん。京都や京都の素材をものすごく売り物にするでもなく、フレンチとして勝負してゆきたいという意図がよく伝わってくるコースでした。コースは3コース、野菜のディナーコース8400円/ガスパールディナーコース12600円/シェフおまかせコース15750円とあります。フレンチ好きな方、ぜひ訪れてみてください。
「GASPARD TOKYO」 東京都港区麻布十番3-7-4 麻布六堂 4F 
電話 03-3453-6445
レストラン 18:00~22:00LO 月曜休み
ワインバー 22:00~翌2:00 日曜、月曜休み
要予約

2008年8月 24日, dans 東京 東京の京都 |

2008年8月10日 (日)

●「ベージュ アラン・デュカス 東京」美山荘とのコラボレーション


123先日予告編を出した「ベージュ アラン・デュカス 東京」でのコラボレーションのデジュネです。「瓢亭」「美山荘」「嵐山吉兆」と3度にわたって行われるもので、これは2回目の「美山荘」の、3日目お昼です。「ベージュ」のシェフ、ジェローム・ラクレソニエールさんと「美山荘」の主人、中東久人さんが、ひとつのコースの中で担当を決めて、おふたりで全体を構成するというものでした。お昼は夜より軽いとはいえ12時にスタートしてデセールが終わったら15時、ゆったりと充実したコースでした。グジェールと食前酒のシャンパーニュを楽しむ間にお箸がセットされます。ここでお箸とは\(゜o゜)/同業ライターの小松めぐみさんと一緒にびっくりします。
121311_2バルバジュアンと紫蘇の冷たいブイヨン。バルバジュアンはパリパリの生地の中に紫蘇とリコッタチーズ。塩気もばしっと。紫蘇スープは野菜のブイヨンに紫蘇と梅の香り。すっきりさわやかです。これはジェローム・ラクレソニエールさんの担当。
212223_2グルヌイユのムニエル 3種のコンディマン 水茄子と胡瓜のぬか漬け 生姜味噌。グルヌイユ=かえるを3種類の味付けで(ごま/オレンジ風味/木の芽味噌)。そしてぬか漬けでさっぱりと。生姜風味の白味噌が敷かれていてこれがまたおいし。これは中東久人さんの担当。
3132八寸はおおむね久人さんの担当で、これはものすごく「美山荘」と思ってお箸でいただきます。籠は「美山荘」から運んだと。枝豆、川海老、栃餅こんにゃく、五三竹のタレ焼き、しば漬け巻寿司、ブーダントリュフ、甲殻類のロワイヤル キャヴィア添え。ブーダンとロワイヤルはジェロームさん担当。
4142バターは海草を練りこんだもの。こんなにいっぱい、全部使うわけもないしもったいないと思います。この頃どこででも、テーブルの上のたっぷりのバター見たらもったいないと思って「使わないから引っ込めて冷蔵庫に入れてください」なんて言ってしまう(-_-;) けれどこの海苔入りバターは食べてみたくて・・・すごくおいしかったの♪ フイユタージュサクサクの巻きパンはアンショワ入りです。←アンチョヴィです。
5152こだわり玉子のココット仕立て 鰌射込、ごぼう、水菜。マトロートソース。ジェロームさんの担当。赤ワインベースのソースをサーヴィスの方が目の前で回しかけてくださいます。粒々はクスクスでもなく、細かいクルトンでバリバリといい食感。卵が濃ゆ~くてたまらん旨いです。
6263ジェロームさんによる京野菜たき合わせ。自家製パート 柚子風味。これもソースをかけてくださいます。鶏のブイヨンで野菜は全部別炊きにして、和食の炊き合わせと同様のエスプリで作ったとのことです。でも下に敷かれたパットが、ほうれん草とイカスミで2色に色づけてあって粋なことです。ぺろりんといただきました。
717273紹興酒と蜂蜜でマリネした鴨肉のロースト 木胡椒、いちじくのママレード添え。揚げ餅とジロール茸。久人さん担当です。これは瞠目のおいしさだったわ\(゜o゜)/鴨がやわらかく味わい優しく、激うまだったのです。「うひょうひょうひょ~」(←(c)あけ~み)みたいな感じ。山椒の葉と実がまたびしっとアクセントになっていました。
8283デセールひと皿めは、大徳寺納豆のブラウニー。「美山荘」のロゴ「山」を模したものだと。かわゆ~。オレンジのメレンゲ 水羊羹みかんゼリーのせ。水羊羹と言われるから、そうかなと思うけれど、小豆のジュレという感じ。オレンジ風味と小豆なのに・・・不思議においしい。
9293デセール2皿め、桃のよもぎメルバ。桃とよもぎって? と思い、それから姿を見て「わたしにはダメかも」と正直思ったのです。下のグラニテは酸っぱそうだし。ところがああ。下に敷かれているのはサングリアのグラニテで酸味はほとんどなく、よもぎアイスクリームと桃もまたなかなかに調和して・・・結局お皿の中はすごくいいバランスでした。きなこのアリュメット。これはパリパリと食感心地よく、中にきなこのクレームがはさまれていて、こんなんを日常のおやつにしたいもんだわ♪
101102アンフュージョンはタイムやヴェルヴェーヌのブレンド。添えられるショコラはシャネルマークです~。
0302ジェロームさんは「美山荘」まで行ってお料理を味わわれたとのこと。そして十分久人さんと打ち合わせをなさったのでしょう。でも「あなたたちたくさん話し合いましたか?」ってたずねてみたら「そうでもない」と。ぱーっとカンでわかっちゃう人なのだろう。開店当初に伺ったきりだった「ベージュ東京」だけど、またちゃんと食べたいと思ったのでした。

2008年8月 10日, dans 東京 フレンチ, 東京 東京の京都 |

2008年6月28日 (土)

●銀座「御蔵」のお昼コース、「周山」


0京の田舎料理「御蔵」銀座本店で、同業ライターの北條芽以さんとデジュネです。3種類あるお昼のうち、お盆に盛り込むスタイルの「鞍馬」はいただいたことがあるので、それよりグレードアップして懐石コースの「周山(しゅうざん)」、4200円です。杉原明さんのデザインでリニューアルされた店内は「田舎料理」というにはひどく粋かも、なんて思いますが、リラックスできるモダンな和空間です。
12先付はガラスの器で涼しげに、魚素麺の旨だし。めかぶ、おくら、山芋、柚子。さっぱりしつつ、強いおだしの旨みも感じさせます。前菜は、あじさいの花があしらわれた籠に4種盛りで、浅瓜といかの和え物、小松菜とにんじんのおひたし、夏野菜の胡麻和え(きゅうり、南瓜、新れんこん、トマト、甘藷)、京枝豆の塩ゆで。野菜が多種いただけて、季節感満載です。
34焼き物は、賀茂茄子の田楽、伏見唐辛子焼きびたし。肉厚ほくほく熱々の賀茂茄子に、白味噌と八丁味噌。これは夏の味です! おしのぎに、冬瓜と生麩の新生姜餡。すべすべもっちりとした生麩に生姜風味の餡がとろりんと。
56「しめくくり」というメイン料理的なひと皿は、5種類から選択できます。○鮎の塩焼きや、○牛ひれ肉の味噌漬といった選択の他に、
87京厚揚げのステーキ、というのがあって、わたしはお揚げよ♪ 「京豆腐 服部」のお揚げを焼いて、覆い尽くすほどのねぎとおろしポン酢をかけてわしわしって感じでいただくのです。これはおいしかった~。他に○南部鶏の山里焼き、○鰈の味噌漬 という選択肢がありました。
910お漬物と、丸干しが供されて、ご飯となります。
1112鞍馬ご飯=じゃこを濃いめに炊いたものがのったご飯に、豆腐と九条ねぎの味噌汁。白ご飯がおいしくて・・・以前確か筍ご飯をいただいたと思うのですが、コシヒカリのおいしさをダイレクトに味わえて、よりよかったです。デセールはメロンとわらび餅でした。以前お弁当式に盛り込まれた「鞍馬」をいただいたことがありますが、やはりお料理屋さんでいただくならひと皿ずつ、熱いもの冷たいものをそれぞれ味わって食べた方が盛り上がりがあって、はるかに感動深いという(当たり前の)ことを再認識したのです。銀座でゆったり京都を思い出させるコース、京都から出かけて食べてもおいしかったから、在東京の京都好きの方、和食好きの方、「御蔵」の「周山」、ぜひお試しを♪

2008年6月 28日, dans 東京 東京の京都 |

2008年6月27日 (金)

■ヴィタミンフラワー/「イノダコーヒ」


Pousse全国100万人の読者の皆さま、本日またちょっと脱力モードでお許しください。いつもの「フローリストショップ プーゼ」の黄色~オレンジのアレンジメント、びっしりといい状態の花が入って、ヴィタミンを振りまいているような感じです。花は本当に元気にしてくれます。人にどれほどよい気を与えて、どれほどの量のデトックスをしてくれるか、数値で計量できたらいいのになあなんて思う。絶対に「きれい~♪」なんていう気分だけの問題じゃなくて、花は実際に人に役立つ何らかの有効成分を出しているのだとわたしは信じています。
1_2脱力状態とかいいながら、ある朝食べているのはこんなもの。朝の5時に眠ったはずが6時半には起き上がってしまい、ではこんな日は7時オープンの「イノダコーヒ」に行くかと。新聞ざざざと見ながらハンバーグサンドイッチをむしゃむしゃ食べて、さらにまだシュークリーム食べようかなあなんて考えてんの。(-_-;) 自分がひどく自由で幸せなような、放浪でもしているような、いやとんでもなくいい加減な人生を送っているような、やっぱりウシシなような、以上全部の気分になった朝でした。
2そしてこれも「イノダコーヒ」からの眺めです、って言ったら「えーっ?」と思うでしょう? これは東京駅の大丸にある「イノダコーヒ」、東京初出店のお店なのです。「都路里」やら「近為」やら「たん熊 北店」やら京都ブランドが入ってる東京の大丸の8階にあります。新幹線に乗る前にあたふたと、閉店間際の3_2訪問だったけれど、気が済んだわ。だいたい、大丸ポイントカードが使えちゃうんだわここってば、なんて思ったが最後、服売り場で赤シルクのインナーなんか見つけてしまい、「買わずに帰れようか? (いいや帰れはしまい)」となり購入に至ったりして・・・(-_-;) とても充実の東京出張!? 家のそばででも買えたはずなんだけど・・・すべて出会いってもんだからああ♪

2008年6月 27日, dans 京都 カフェ, 京都 花, 東京 東京の京都 |

2008年6月 4日 (水)

■「ピッツェリア ナポレターナ ダ ユウキ」の夜/●記者発表会


12以前一度ご紹介した「ピッツェリア ナポレターナ ダ ユウキ」(5月19日付)、お昼に伺ってとてもいい印象だったので、夜も行かねばなりません。ピッツァのメニューは昼夜同じですが、メイン料理をいただけるのは夜だけです。ちょうど「カフェ・ヴェルディ」の続木義也さんがまだおいでになっていないとのことだったのでお付き合いいただき、先週の後半に訪れた2度目の「ダ ユウキ」です。 写真右:千葉県産水ナスと生ハムのサラダ仕立て。
34生ハムの下、サラダの野菜部分はこんな。オイルを絡めた水茄子に生ハムの塩気がよく合います。軽やかな前菜です。ピッツァはナポレターナ。30cm強の大きさです。
56ナポレターナの具材は、トマトソース、オレガノ、アンチョビ、オリーヴ、モッツァレラ、パルミジャーノ。食べる前からおいしいのは明らか、だって黄金の組み合わせです。パリパリともちもち加減も絶妙なピッツァ生地に、赤いトマトソース、チーズとろりん、ところどころにアンチョビとオリーヴの強い塩気と香り。えらい勢いでいただきます。
78伊達鶏モモ肉の香草ロースト。焼き具合よく、皮目はパリッと、中はやわらか。鶏らしいおいしさをストレートに楽しめました。
9_2合わされている野菜が半端ではない量で、モロッコいんげんやら「インカのめざめ」やら肉厚の玉ねぎやら、それ自体で存在感のある野菜がごろごろと。食べごたえのあるお皿です。
1112ドルチェにキャラメルのジェラート。これは濃い濃いキャラメル風味、ショコラのようにちょっと陶酔してしまったジェラートでした。キャラメルのジェラートでここまで香味の強いものは久しぶり。これまた絶対いただきたい。
1314濃厚なパンナコッタ フロマージュブランのジェラート添え。持ち上げた右の写真で濃厚な感じがわかるかしらん?  こちらはひと口お味見させていただきましたが、「ふるふるとろり」ではなく、ねっとり濃くて少し硬めに作られています。ドルチェに至るまで、しっかり食べさせるぞという気概が感じられたのでした。
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Lambassade_de_franceそしてこちらは本日6月4日、東京・南麻布のフランス大使館で開かれた記者発表会の様子です。「Les Rendez-vous culinaires japonais  京都三大名店×BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYO」についての発表会で、アラン・デュカスさんが紹介するのは・・・なんと京都の料理人の皆さんです。左から「瓢亭」髙橋義弘さん、「美山荘」中東久人さん、「京都吉兆」徳岡邦夫さん。「ベージュ アラン・デュカス 東京」と京都の3軒が行うコラボレーションイヴェントとは? 日本料理とフランス料理の融合をひとつのコースの中に構成するとのことで・・・聞いただけではどんな料理になるのかまだ想像がつかないのだけれど、詳しい内容は改めて。

2008年6月 4日, dans 京都 イタリアン08, 東京 東京の京都 |

2008年4月24日 (木)

●六本木ヒルズ 「八坂通り An 京割烹」のお昼


12六本木ヒルズ、毛利庭園前の「八坂通り An 京割烹」、「祇園さヽ木」佐々木浩さんプロデュースのお店のお昼です。3月下旬に夜コースをいただいて以来、お昼コースも味わってみたかったのです。お昼は2コースで「なごみ」3500円と「やすらぎ」5800円。以下は品数多く素材もよさそうな「やすらぎ」のコースに、お皿によって少しオプションをつけていただいたものです。
34先附に玉子豆腐、うに、うすいえんどう豆。椀盛りに、鯛煮麺、色紙玉子。
1213開店以来佐々木さんを支え、今こちらの店長をつとめるのが木田康夫さんです。向附を盛っていたら久保田さんが出ていらして、木田さんの手元を見つめ、「いやーこいつ(助けるどころか)足引っぱりよるんです」という木田さんの愛に満ちた冗談に大笑い。京都から来たこのふたりが常駐し、佐々木さんに代わって「祇園さヽ木」のやり方を東京スタッフに教えているのです。
2122向附は、太刀魚、鯛、まぐろ、大間のうに。焼八寸は時鮭の木の芽焼き、出し巻玉子桜の葉巻き、汲み上げ湯葉すだちジュレ、串打ちは:あんきも、ほたるいか、一寸豆、車海老、きゅうり。
3132進め肴はとり貝、うるい、うどに黄身酢。ぐつぐつ煮え煮え状態で供される若竹煮。
41424344おじゃこ御飯は客ごと炊き立て、夜と変わらずです。ひとりで申し訳ない<(_ _)> おじゃこと山椒と湯葉を炊いたものを混ぜ込んで、おにぎりにしてもおいしいだろうな。2杯目をお茶漬けにしていただきました。
51525354食後はバーコーナーに移動します。京都と同様にデセールずらりの中から選ぶ・・・と思っていたら、お盆の上に全種類盛り合わされて出てきてびっくり。お昼の混雑時、選んでいただくより全部出して、お代わりもどうぞということにしているのだそうです。○パンナコッタにいちごのコンフィチュール、○フルーツにヨーグルト、キウイのコンフィチュール、○抹茶レアチーズケーキ、○ティラミス、○黒糖わらび餅。京都のお昼コースのデセールと同じルセットとのこと。食後にこれだけの量、かなり満腹になると思うのだけど、お代わりをする人もいるのですって。
5800円で以上のコース、充実感たっぷりです。お椀や向附をはじめ、多少素材は違えども夜のコースのクオリティに限りなく近く、そして間違いなく「祇園さヽ木」の料理です。量もほどよくて昼から満腹になって動けなくなることもないし、いい感じです。木田さんも久保田さんもまだまだ東京で頑張られる模様です。京都に帰りたくなることもあるだろうと思うのだけど、木田さんなんか築地のそばに暮らして市場に通い、真摯に頑張っていらっしゃいます。六本木でこれがこのお値段で食べられるのは本当に価値があると思います。京都と違って、(スタッフの方は大変だと思いますが、)定時一斉スタート劇場方式ではありません。お昼は11:00~14:00LO、夜は17:30~22:00LOと長い時間帯開けていらっしゃいますので行きやすいと思います。「祇園さヽ木」ファンの方もこれから体験したい方も、ぜひ。

2008年4月 24日, dans 東京 東京の京都 |

2008年4月18日 (金)

●銀座「御蔵」でお昼の「鞍馬」


12東京・銀座にある「御蔵」が10周年を迎え、先ごろリニューアルがなされたのです。季節の食材満載でお得なお昼をいただきに伺いました。店頭には筍がプレゼンされていました。前に訪れたのはおよそ半年前のことです。前の記事です。
34いただいたのはお昼の注文の過半数を占めるという「鞍馬」2800円です。まず先付が供されます。蓬豆腐、冷やしべっこう餡、汲み上げ湯葉、うに、わさび。箱盛りです。焼物、炊きもの、和え物などが入っています。忙しくてもさっとひと通り、和食をいただいた気分になれるのです。多いときで1日40食出るという人気のセットです。
1112箱盛りの内容です。ほうれん草と椎茸の白和え 春ますの木の芽焼きに酢取りみょうが 
131415半熟玉子、しんじょうのうに焼き、鴨ロース、一寸豆の塩茹で 生麩(粟麩とよもぎ麩)の田楽は白味噌と木の芽味噌で 若竹煮にふきに小芋。




21_22223筍ご飯、季節の香りです。豆腐と九条ねぎのお味噌汁、京都のお漬物3種類(しば漬、きゅうり、大根)。
31_2デセールは2種盛りで、いちごのグレープフルーツジュレ寄せに、アングレーズソース。どら焼き生地に、餡、生クリーム、オレンジ。
4142今回は「草喰なかひがし」や「未在」などで知られる杉原明さんのデザインによるリニューアルです。杉原さんの手によって、京の数奇屋造風の、凛とした気がみなぎる空間に生まれ変わりました。銀座にいながらにして、手軽なお昼で、上質な空間と京都の気分を味わえるようになったのです。わたしがお邪魔した時は店内には女性客ばかり。仕事の合間の風情の人も、「銀座にお出かけ」のランチの人も。カウンターにはひとり客の姿もありましたし、裕福そうなマダムたちのお集まりもありました。お茶室のようなこぢんまりしたお部屋も用意されていました。
お昼は「清滝」1800円、「鞍馬」2800円、「周山」4200円、「京北」5800円。「周山」からひと皿ごと運ばれる懐石コーススタイルになります。夜は「美山」4200円、「貴船」5800円、「北山」7600円の3コースです。データはこちらです。

2008年4月 18日, dans 東京 東京の京都 |

2008年4月17日 (木)

●「ぎをん か波羅」 レセプション順調です!


1b2b「ぎをん か波羅」レセプションにお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございます。月曜から始まったお披露目レセプションも3日目が終わり、おかげさまでなんとか無事・順調に、ご内覧・ご試食いただいています。18日金曜で今週分は終わり、来週も4日間開催いたしますが、どの日もご出席予定の方々で少々あふれている状態です。スタート時間を繰り上げて、一部の方々には早い時間でのご出席を現在お願いしております。お忙しい中申し訳ありませんが、ご理解いただければ幸いです。
3a4aおいでいただいた「料理通信」君島佐和子さん、坂西理絵さん、曽根清子さん。そしてこちらは「週刊ホテル・レストラン」の毛利 慎さんや「ELLE a table」河合知子さんたちのテーブル。照明の具合で全部の方々を撮れていないのですが、おいでいただいたすべての方々に本当に感謝いたします。
5aサロン・ド・バーから見た「中の間」の様子です。お客さまにお入りいただいて、話し声や笑い声が反響して、ざわめきもまたお店には必要、お店らしくいい感じになってきたなあとうれしくなります。

21a22aお昼は先ごろリニューアルなった銀座の「御蔵」で京都エスプリたっぷりのランチを試食です。箱盛りの「鞍馬」です。
11a_212a13aお花が欲しい、お花を見たい! いつもの「フローリストショップ プーゼ」がない東京でどこへ行くか? かつて暮らしていた頃さんざん買った「青山フラワーマーケット」の銀座のお店で、カップ咲きの赤いバラ。これでまだまだ東京で頑張ります!

2008年4月 17日, dans 東京 東京の京都, 東京 ぎをん か波羅 |

2008年3月24日 (月)

●六本木ヒルズ 「八坂通り An 京割烹」


1_22_2昨日の予告編に続き、「八坂通り An 京割烹」、カウンターでの夜コースです。
3_24_2お箸とコースターはこんな。
11_212_2いいだこの早煮。花わさび、みる貝、すだちジュレ。あぶらめのお椀。うすい豆の豆腐、酢漬けにしたみょうが、にんじん。
2122カウンターを仕切るのは木田さん。所作も美しい木田さんは京都の誇りです。佐々木さんはお客さまのお相手をする以外は包丁も持たずヘルプしているという風情で、いつもと様子が違ってなんだかおかしい。
3132熱い岩海苔に冷たいうに。まな板皿に向附。
41424344勝浦のとろの寿司。220キロだそう。鹿児島の天然のしまあじ、房総の金目鯛。三重のとり貝。とり貝は格別おいしかったです。先日の京都のよりよかったと思うくらい。づけの寿司。
51525354もろこは佐々木さんが今日ご自身で運んでいらしたものです。テーブル席のために、焼き台で佐々木さんが焼きます。見せ場を考えているのです。もろこ3尾。これはほくほくと、香りも口当たりもよくておいしかった。
6061ここでみんなはあわびなのだけど、わたしは野菜に差し替えてもらいます。あわびとたこ、味は嫌いじゃないけれど食感が好きじゃない。お手間かけてすみません。
7172最後のぐつぐつははまぐりです。筍にせり。はまぐりはバカでかい・・・わたしはひと切れしか食べられずでした。<(_ _)>お漬物が出てきたらご飯です。
8182一斉スタートじゃないから、「ご飯のどかーんとプレゼン」はなし。というわけで、京都のように、客席が一体となっての盛り上がりはありません。けれど、こうして客ごと炊き込みご飯が用意されています。桜海老ご飯。海老とご飯の比率、半々くらいか? というほど海老がたっぷり。ハデハデテイストは生きています。
9192デセールはバーコーナーのテーブルに移動していただくのですが、こちらはたばこ可能なスペースなのでわたしにはつらい。カウンターでまんまいただけば安全です。京都と同じカスタードアイスクリームとフルーツ。このアイスクリームおいしいです。白ワインの他にわたしは水を所望したのですが、なんとシャテルドン置いていると聞いて、迷わず注文。微発泡で、すっきり高貴な味。と思っているのだけど、値段に気持ちが左右されてるのかなあ? (どこでも1000円以上だから。)
101102
デセールをいただくコーナーは
←こんなです。
八坂通り An 京割烹 六本木ヒルズ HILL SIDE B2F 毛利庭園前 
03-5772-0067 ほぼ無休 

2008年3月 24日, dans 東京 東京の京都 |

2008年3月23日 (日)

●六本木ヒルズ 「八坂通り An 京割烹」 予告編


12六本木ヒルズに3月10日にオープンした「八坂通り An 京割烹」は、「祇園さヽ木」の佐々木浩さんプロデュースによるお店です。ヒルズで「祇園さヽ木」のお料理というのがどうしてもイメージし難かったけれど、とにかく一度行かねばなりません。毛利庭園向かい、お店はガラス張りで、なんとすぐに目に入ったのがお造りを引く木田康夫さん。京都のお店でなくてはならなかったあの姿が見えます。なんだか目えがうるうるするような感じ。10年以上前、5席のカウンターの頃からイケイケの佐々木さんに忠実につかえて着実に仕事を支え、少しも出しゃばることなく、でも客にとってもなくてはならいない存在だった方です。京都から連れてきたスタッフがいるとはいえ10人以上の東京のスタッフに「佐々木流」を教えていかねばなりません。
34向附をずっと用意しています。他のスタッフを教えつつ。本日日曜日は佐々木さんもいらしてカウンターに入っていらっしゃいましたが、包丁を持つことはない。佐々木さんは木田さんに委ねきっているのです。
56とはいえ佐々木さんは「エグゼクティブシェフ」としてどかーんとエントランスにプロフィールが出ています。生佐々木さんもこの通りやっぱりイケイケパワフル、この勢いで東京まで来たわけだ。この晩のほとんどは、京都へ通っている東京のお客さまだったということです。今後佐々木さんは最低月一度くらいの割でこのお店へいらっしゃるとのこと。
78カウンターとテーブル、お部屋もあって、バーカウンターもあります。中川一辺陶さんに作ってもらったという茶釜も見えています。
9お料理はまったく「祇園さヽ木」そのもの。違うのは、ピッツァ釜がないことと、本店のように18:30一斉スタートではないため、ご飯を小さい土鍋で客ごとに炊くことくらいでしょうか。お料理については改めて詳しく掲載します。なんせ150枚写真撮ってしまって、選ぶのも ca fait un boulot....
1112東京行きの新幹線が激混みと考えていなかったのは浅はかでした。ほぼ4連休状態だったのですよね~。駅に着いてからも何本も見送らなければならなかったほど。で、いつもの一番前の席を確保できず、前の人のシートが倒れてきて狭くなるというわたしがものすごく避けたいパターン。(ちなみにわたし自身はシート倒しません。)さらにテーブルが折りたたみ式で、コンピュータも安定して置けない(T_T)。あ"~。N700でなくてもいいのだけど、やっぱり新型車両に乗らなくちゃ!
13「An」の前に広がる毛利庭園はこんな。春です! 西麻布 「ぎをん か波羅」 のメニュー試食と、10日間に及ぶレセプションの打ち合わせでぎっしりの2日間です。

2008年3月 23日, dans 東京 東京の京都 |

2008年2月19日 (火)

●銀座「よねむら」のカレーランチ


11a銀座の交詢ビルディングに入ってる「よねむら」さん(本店は京都・下河原通り)に伺いました。昨秋お昼にカレーを始めたというおはがきをいただいて以来、ずっと手元で眺めていたのです。「よねむら」さんのコースの締めご飯のひとつであるカレーは、少し懐かしい味でコースの最後にもするりと入り、何ともいい感じ。それを平日のお昼のみ「カレーランチ」として出されるなんて素敵です。おはがきをいただいた時点ですぐに「祇園のお店ではしてないの?」と店主の米村昌泰さんに訊ねたけれど、銀座店のみとのこと。それ以来、東京に行ったら必ず! と思っていたのです。
34ちょうど火曜日、京都のお店は定休日。だから東京に来るよねちゃんにも会えるかもね♪ と思ってお昼に出かけました。平日だからとのんびり構えていたのだけど、12時過ぎて伺ったらすでに満席でわんわんしていました。電話はしておいたけれど、ひとりだからかろうじてすべり込めたのです。平日限定カレーランチとは、カレーの前に3皿のお料理、カレーの後はデセールとカフェ、それにパンとバターもついて3000円税サ込み。先付のひと品はフィックスされていますが、あとの2皿は「本日のランチ」(写真左・6000円)から何でも選択自由なのです。さらにデセールも6品から選ばせてくれます。
5678ひと皿目は小さな焼きおにぎりに、うに、海苔、マスカルポーネが載ったひと口のアミューズ。オリジナルな組み合わせに口の中が一瞬わっと喜びます。以下2品目と3品目が選択で、お盆に、クラムチャウダーと雲子のフライ。3品目すっぽんのロワイヤル。ちょっとしばらくぶり、このお店らしいものが食べたくてこんなチョイスです。
1011これがカレーです。なめらか、さらさら、ちょっとレトロな味で、米村さんいわく、「昔のホテルのカレーをイメージしつつ考えたルセット。女性にもおっちゃんにもファンがいる」。これは文藝春秋「CREA eats」No.7のカレー特集号でも掲載したもので、ルセット・作り方も載っています。プロセス撮影もさせていただいていますから、興味のある方は(どうぞお買い求めの上)ご覧くださいませ。わたしはこれで十分でしたが、「よかったらお代わりもどうぞ」とのこと。なんて太っ腹なのでしょう。お腹空き空きなら、限りなくいただいてしまうかもしれません。
1213アヴァンデセールに蜜柑とバーボンのソルベ。スプーンはこんな。お茶目です。器使いの華麗さ、ユニークさは変わらずです。新しいグラス(冒頭の写真)なんかも作ったそうで、少しもこの人とどまらないんだ・・・客を飽きさせず楽しませてくれます。
1415デセールは6品から選べます。これは豆乳のブランマンジェ。ほとんどお豆腐そのものピュアな風味になめらかな舌ざわり、バジルシードとタピオカがのった、定番よねむらデセールのひとつです。他に○抹茶と白玉のパフェ、○紅茶のクレームブリュレ、○苺をのせたロールケーキ、○シュークリーム アイスクリーム添え、チーズをのせたチーズケーキ。他にチーズ盛り合わせという選択もあります。食後の飲み物にアンフュージョン(カモミーユ)。 ライヴ感あるカウンターで、銀座で京都の気分が満喫できて、以上で3000円。あまりにお得でなんだか申し訳ないくらいの気持ちに。米村さんは午後から東京に移動ということで会えなかったのだけど、食事しつつメールと電話でやりとり。食べながらわたし「すばらし~!」と、くす玉絵文字を送ったりしてたんだけど、このカレーランチ、実はあまり出ていないのだそうです。(信じられない!)皆さん6000円のコースを召し上がってくださると。(これは信じられる。)せっかく「よねむら」さんで食べられるなら、「よねむら」料理のエスプリをコースで知りたいというのもわかります。「食事に来たぞ!」の方はぜひともコースで。けれど、ちょっと銀座に買い物に来た時なんかに、「よねむら料理3品にパン(とバター)、さらさらカレーにデセールとお茶。美しい器、京都の気分で3000円」っていうのも、なかなか粋なことです。この平日カレーランチは「よねむら」さんのHPにも載ってないし、まだ皆さんに知られてないってことですね。ぜひ一度!
2_3「レストランよねむら」銀座店 東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビルディング4F 電話03-5537-6699 12:00~14:00、17:30~21:00LO (21:00以降翌2:00までアラカルト対応) HPはこちらです。 

2008年2月 19日, dans 東京 東京の京都 |

2007年9月13日 (木)

●銀座 「京の田舎料理 御蔵」のお昼の新メニュー


21銀座1丁目にある「京の田舎料理 御蔵」でお昼をいただきました。これが今回わたしが東京へ来た目的のひとつだったのです。「御蔵」とは、「かつくら」や「リプトン」でおなじみの京都の会社、(株)フクナガによる経営で、京都の料理を「懐石風にはせず、気軽に食べていただく食事処」というコンセプトで10年前にスタートしたお店です。当時話題だった3800円プリフィクスの走りでもあり、今では瀟洒な銀座の街なかで気軽に京都の日常的な味を楽しめる貴重なお店としてすでに定評を得ています。
1112お店は地下1階にあります。階段を下りて行くと野菜がプレゼンされています。京都から直接届いたものが大半を占めています。鹿ケ谷かぼちゃなど、京都ならではの野菜がとりわけ存在感を放っています。「大抵みなさんここで写真を1枚撮られます」とスタッフの方が笑いながらおっしゃっていました。
21222324カウンターとテーブル席、どちらも掘りごたつ式で足をのばせて楽に食事ができるのが今風です。カウンターは14席、テーブルは54席と、かなりな席数があります。仲よしの友達とふたりでもいいし、数人で訪れても大丈夫。さらにお茶室風の奥まった静かな席もあります。そして「火迺要慎」のお札が貼られたおくどさんもあり、京都気分は濃厚です。
T1T2お月見のしつらえがされており、秋の風情です。わたしはお茶室風のお席でお昼をいただきました。
M1_2M2_2M3M4本日より昼のメニューの一部がリニューアルされたのです。お昼の3コース中、「昼膳 清滝」(税込み2800円)が皿盛り料理となりました。以前は籠盛りで取肴、別に小さなお鍋、それからご飯・・・といういう構成だったものを、ひと皿に盛り込み、内容の充実と見た目の華やかさを同時に実現、そしてご飯やお味噌汁も同時に提供して、「手軽に(=あまり時間をかけずに)、でもおいしい京都の味をお昼にお出しする」ということを目ざされたのです。秋のしつらえの中で手触りもいい上質なお箸。期待を持ってお皿を待ちました。
Kime1こちらが「清滝」の皿盛り料理です。手前より時計回りにいきます。●籠に、れんこん煎餅、衣かつぎ、だだ茶豆 ●かれいの西京焼き、酢取りみょうが ●(豆乳を京都から仕入れての)自家製湯葉豆腐 ●牛肉の炙り焼き、青菜(ほうれん草と壬生菜)の木の実(松の実、胡桃)和え、さつま芋の白和え ●山科茄子の田舎煮、万願寺唐辛子、鹿ケ谷かぼちゃのたいたん、大徳寺麩のたいたん。
Y1Y2Y3Y4デタイユも見せます。ひとつひとつ、とても丁寧に作られていることがおわかりいただけると思います。客の注文があってからひとつずつ盛り込むので、用意に多少の時間がかかることをお許しください、とわざわざおっしゃっていただきました。それぞれの味わいが生きて、ご飯とよく合って、ごちそう気分というよりは寛ぎの味わい、ほっとするお惣菜がとてもいいバランスで盛られていました。
G1G2G3G4同時に炊きたてのご飯とお味噌汁(豆腐と九条ねぎ)も供されます。福島県須賀川産こしひかり。これに丸干し、京都からのお漬物。ご飯がおいしいというのが何よりうれしいことです。お代わりも尋ねに来てくださって、十分にお腹がいっぱいになります。
D1デセールには季節のフルーツ。今日は梨と巨峰、すっかり秋の味覚です。
Les_2料理長の松田功さんと店長の片岡真奈美さんです。松田さんはもともと京都で和食修業なさった方で、「御蔵」開店時に料理長に就任、監修の「菊乃井」村田吉弘さんと常に相談をされつつ、ずっとこちらのお料理を守って来られました。昼は他に2コース、夜は3コースありますが、献立を変えるスパンがどんどん短くなって、季節を細やかに映すことを心がけていらっしゃるということです。今はもう料理屋さんではなく、喫茶もできる器やさんとなった寺町二条の「大吉」さんで昔5年間にわたってお料理をしていらしたと伺って驚きました。(本物のよさをご存じな方であることがこれで確かですね。)一方、片岡さんは3年来こちらで店長をつとめておられ、東京にあって京都らしさを意識しつつ接客をしていらっしゃいます。
すっかり京都に戻ったような気になって、けれど地上に上がれば銀座の街、どちらもわたしが日本で最も好きな場所です。銀座で京都の料理で満足して、不思議な幸福感に包まれました。お客さまには京都を懐かしがる京都人や、もっと多く在京関西人、そして東京の京都ファンが多いとのこと。11時過ぎから女性客でまたたく間に席が埋まった様子は、10年たっても変わらぬ人気を物語っていました。東京にお住まいの、かつてのわたしのような京都好きの方、すぐに京都に行けなくても大丈夫です! 銀座でお昼も夜もごく気軽に京都のお味。予約をしてお出かけください。
「京の田舎料理 御蔵」銀座本店 東京都中央区銀座1-6-10 上一ビルB1 電話03-3564-3921 11:00~13:30コースLO、14:00「清滝」LO・15:00閉店、17:00~21:30LO・23:00閉店 無休 要予約。HPはこちら

2007年9月 13日, dans 東京 東京の京都 |