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2015年3月31日 (火)

■ 「祇園にしむら 」 2015年3月のコース


■ 全国100万人の読者の皆さま、月例会@「祇園にしむら」さんに出かけたエリーでございます。3月のコースです。カウンターで3名でいただきました。
(ちなみに1年前の3月の、お座敷でサツエーしながら食べた記録。)
今月も間違いのない美味をしっかり味わいました。
Img_3946jpga ■ 胡麻豆腐 器は桜が咲いている間だけ使われるもの。

Img_3948jpga ■ お椀も桜の模様で、これも今だけのもの。
Img_3951jpga ■ 貝柱のしんじょう、帆立とたいら貝。わかめ。このおだしの深くも軽やかなおいしさ。
Img_3956jpga ■ お造りは鯛とまぐろ。
Img_3960jpga_2 ■ 鯖寿司、まだ千枚漬がのっていました。今月はもう千枚漬なしヴァージョンだろうと思っていたからうれしい。(昨年は2月いっぱいでした。)
Img_3965jpga ■ 八寸 手前の、揚げたて熱々のふきのとうとたらの芽の天ぷらからいただきました。赤貝のぬたやらみる貝と青菜お浸しやらほたるいかやら、どれもぴたーっと決まって、才気を感じさせました。
Img_3969jpga ■ 焼物はぐじの頭の酒蒸し。いちばん食べやすい食べ方というものを尋ねて教えていただきました。確かに、と納得しました。が、わたしはやっぱり目の下にまず箸を突っ込みます。次の瞬間死んでも後悔しないように、いちばん食べたいところから食べるのよww 
■ 食べ終えたら昆布だしをかけてくださいます。そうしたらまた新たに旨みがしみ出しました。うま(T_T)(T_T) これはお座敷には出されず、カウンターでのみいただけるものです。
Img_3976jpga ■ 焚き合わせ 細切りにしたお揚げと水菜の炊いたものに木の芽、でもその下に、
Img_3979jpga ■ ぐいとお箸で野菜を動かすと、下に、揚げた長芋、筍、蕗。これはすっごい技の一品だと思いました。地味な「青菜とお揚げのたいたん」みたいに見せながら、その焚きもの自体も洗練の極みの味だし、下に、揚げものとまた別の焚きものが、全く違う食感どうしで合わされて、いずれもごく薄味で、けれど絶妙な調和で一品として成り立っている。パーフェクトってことなんだなと思いました。
Img_3987jpgb ■ 最後のご飯は、白魚の天丼、白魚の下には新玉ねぎのかき揚げ。これも、超絶技巧か?と思いました。サクサクの天ぷらは旨いに決まっているとして、驚いたのは、これでもたれがかかっているのだけど、それはあるかなきかの味わいで、見事と思いました。ハデな味で驚かすのは簡単よ。でも引いて引いてここまで引いて、もう味がないくらいまで引いて、それでもジャストにぴたーと決まって「おいしい」と思わせるのが本当にすごい。
Img_3984jpga ■ 香の物。海苔を炊いたのとりわけおいしかった。赤出しもいつも通りに。
Img_3995jpga ■ いちごに、ヨーグルト入りのクリーム、赤ワインムース。
■ 今月も堪能しました。ぽーんと、何も気負わず出て来る料理の、一品一品、なんとすみずみ考えられていることか。何も考えず食べても、おいしかった~と感動できるんだけど、話を伺うと、やっぱりそうだったか、これ普通じゃなかったよな、と思える料理ばかりなのでした。「絶対美味」「超絶技巧」ってわたし呼びます。「にしむら」さんで出てくるのは、今や楽にすっと食べられる料理ばかりだけど、でも底力があるのです。京都にはたくさん料理屋さんがあって、もちろんいずれも高いレヴェルで頑張っていて、十分に合格点の料理を当たり前にどこででも食べられるのだけど、この底力をどこまで感じさせられるかが、お客さんが続いていくかどうかの分かれめになるんだと思う。エラソーにごめん。でも、「そこそこおいしかったなー」で終わりになるか、「もっと奥があるな、もっと知りたいな、また行きたいな」と思わせられるか。底力というか実力というか、これを客側は、特別に料理の知識などなくても、すぐに察知するんだと思います。
祇園にしむら
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(2015-03-31)

2015年3月 31日, dans 京都 祇園にしむら京都 和食15前半 |