■ 「割烹MIURA」@ザ・リッツ・カールトン京都 |
■ 全国100万人の読者の皆さま、フランスから帰った翌日にさっそく和食をいただいたエリーでございます。あふれるフランスの話題をアップしていく前に、節分のお料理、それも月に一度しかない稀有なお店の話をさせてください<(_ _)><(_ _)>
■ 「割烹MIURA」 かっぽうみうら、というのです。聞いたことないでしょー?(笑) それが、ザ・リッツ・カールトン京都の中に店を開いた、というのです。どういうことかというと、日本料理「水暉」みずき の、料理長である三浦雅彦さんが、天ぷらのカウンタースペースを使って月に一度、ご自身の割烹を開くという新しい試みです。月に一度、第一火曜日の夜。月初めにすることによって、毎月のお料理で節句の表現ができるという意図もあるようです。
■ 第1回目が本日2月3日行われました。まさに節分です。19時前に「水暉」に伺うと、「MIURA」の表札が出ていました!
■ 「水暉」料理長の三浦雅彦さんと、ザ・リッツ・カールトン京都の総料理長である村山茂さんが迎えてくださいました。
■ 席につくと、「割烹MIURA」ですとカードが配られ、
■ 三浦さんのご挨拶です。
■ 席には献立が用意されており、これがまた三浦さんの手描きで味のある書体なのでした。
■ カウンターの上はこんな風にセットされていました。まずは梅昆布茶をいただき、次に「吟香梅」、日本酒で作った梅酒を食前酒にひと口いただきました。
■ まずはひと品め、先付です。手前の四角い器には、湯葉が美山のものと丹波のものとで2種類、それに青大豆。節分だからですね。
■ 鬼が描かれた、今の時期のみのお椀です。
■ 中はふきのとう豆腐です。数の子もぶ厚いのが添えられていました。
■ そしてお椀。白味噌仕立てで、中に雲子やかぶら。海老芋や椎茸も入っていて、豊かな気分になりました。追い鰹をされたということで、今回のコースはいつものように「昆布だしのみ使用」ではありませんでした。
■ 造里に、ふぐ焼霜。そこに細かくしたあん肝をからめて食べるようになっています。かわはぎの肝醤油をするみたいな感じであん肝を使った大胆贅沢な品。
■ 次にからすみ大根。次々にお酒が出てきているのですが、お酒は後ほどまとめて出します。
■ 津居山の蟹がプレゼンされて、
■ 目の前で美しくさばかれました。
■ 黙々と調理される三浦さん。カウンターに立たれるのは10年以上ぶりということです。今回は、すべてご自身のコレクションの器を使ってのコースだそうです。衣裳もいつもと違うコックコートを着ていらっしゃいました。
■ 焼物として、焼蟹。みそが添えられているので、これをつけながらいただくのです。これはもう旨いに決まっています。静まり返って、集中していただきました。
■ 一転して優しい料理。かぶら蒸しです。
■ 中に、ぐじ、百合根、銀杏入りです。銀あん、わさび。
銀あんは、かぶらの搾り汁と、かつお昆布だしを合わせて、吉野葛を加えて作られています。
■ 鯛茶漬の鯛です。胡麻だれに浸った状態で。
■ こんな風に。
■ 香の物は巻物のようなお皿です。これ10枚つなぐとひとつの絵になるのだそうです。
■ またすごい急須がきました。お茶漬はだし仕立てではなく、本当にお茶(玉露)でした。
■ デセールは・・・いつものP・エルメではなく(笑)、三浦さんのデセールですね。「黒龍」の酒粕を使ったもので、「酒の華ブランマンジェ」。氷は枯山水の表現で、蓬莱山です。
■ あきひめ(苺)に、大和干柿。この干柿とブランマンジェを交互に食べるようにという指示です。確かにものすごくよく合いました。風味、食感、甘さをそれぞれが補い合って、ベストな組み合わせでした。
■ そしてデセール2です。ぶどうジュースの葛切です。
■ シロップが、黒蜜+アマレット。何とも粋な味でした。
■ 最後にお抹茶で締め。・・・ごちそうさまでした。(去年のKBSのアメックスの番組の締めみたいだ(^o^)(^o^))
■ そして、お料理以上16000円(税サ別)とは別に、料理に合わせた飲み物のセット6000円(税サ別)というオプションがあったのです。注文しないともったいないというわけで、以下のようなセレクションでした。
■ まずスパークリングのお酒、松竹梅の白壁蔵「澪」でしゅわーっと。
■ 次にこんなの。初めていただきました。「ALPHA 風の森」。奈良のお酒で、純米酒 秋津穂100%使用、精米歩合65%、無濾過無加水生酒、控えました。
■ 熱燗が出てきて、
■ これのお燗ということでした。「黒龍」の、「九頭龍」というすごい名前のお酒。ラベルがなんとびろうどなの。驚いた<(_ _)><(_ _)>大吟醸でお燗用を初めて作ったのはこちらだそうです。
■ 本来の「黒龍」。冷酒でいただきました。
■ 秋田のお酒で「ゆき美人」。お酒だけでなく、水出しの玉露、柚子の香りのお茶、プレーンなお茶なども供されました。
■ デザートワインみたいな扱いで最後に出てきたのがいちごのお酒でした。フレッシュいちごと普通のお酒でカクテルを作ったんか?と思うほどいちごの香味が生きたお酒でした。栃木県のもので、とちおとめを使ったいちご酒。
以上、サーヴィスの有正岳生さんによるお酒のセレクションでした。
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■ ではお待ちかね、アーティスト三浦さんコーナーです♪♪
まず、お箸置きがお手製でした。手の指でぎゅっと握ってこのくぼみを作られたそうです。織部ですね。
■ 節分のおみやげということで、豆をいただきました。
■ 中のカードは・・・をを、今日はジャクソン・ポロック風ではありません、ただもうストレートな文字の強さでインパクト強烈でした。横書きがリッツ風か?(^o^)(^o^)
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■ 本当に楽しめた「割烹MIURA」の試みでした。
いつもの昆布だしスープや生野菜クリュディテとは違う魅力満載でした。
どのお皿もばちっと味が決まっておいしくいただけました。またダイナミックな料理が多くて、いつもの「水暉」のコースとは印象が違いました。そしてデセールが無理なく食事とつながっていたこと(笑)がとてもいいと思いました。
「毎月来たい!」とおっしゃっているお客さまもいらっしゃいました。ほんとまた来月はどんなでしょう?と気になります。いたつく=いたれりつくせりのサーヴィスもよかったです。
次は3月3日、ひな祭りですね。いらっしゃる方は、予約をどうぞ早めになさってください。
ザ・リッツ・カールトン京都
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(2015-02-03)
2015年2月 3日, dans 京都 和食15前半 | lien permanent