■ 第32 回 フロマージュ講座@「ヴィオラ」でウオッシュ特集! |
■ 全国100万人の読者の皆さま、しばしフランスレポートを休止して、帰国後もせっせと食べている、京都の日常を載せます。写真が溜まり過ぎる前に。すでにわんわんと溜まっているのだけどww
■ ちなみフランスレポートはただ今その11まで来ていて、その27くらいまででローヌ・アルプとリヨン紹介、その後パリ日記と続き、合計35話くらいになる予定です。
■ さて今日の話題。フロマージュ大好きなエリーでございます。 チーズプロフェッショナル協会・理事で近畿副支部長の和泉夕加里さんによるチーズセミナー@「ワインバー ヴィオラ」さん、第32回目が昨日2月15日開催されました。今回は、ウオッシュ特集! とろとろズリズリの、流れそうなフロマージュこそ、フロマージュ愛好者が最後に行き着くものです。ふふふ、これ、わたしのリクエストを実現してもらったのです\(^o^)/\(^o^)/
■ 今回のフロマージュは全6種類、さらに、熟成違いを較べたりしたので、7つの味を試すことができました。そして、全部フランスもの\(^o^)/\(^o^)/ 夕加里さんはわたしが喜ぶことをしてくれました☆☆☆
■ 以下、すべて牛乳製、ウオッシュです。
************************************************************
●Galet de la Loire ガレ ドゥ ラ ロワール (ペイ・ドゥ・ラ・ロワール)
●Langres ラングルAOP (シャンパーニュ・アルデンヌ)
●Mirabella ミラベラ (シャンパーニュ・アルデンヌ)
●Pont-l'évêque ポンレヴェックAOP (バス・ノルマンディ)
●Mont d'OR モンドールAOP (フランシュ・コンテ)
●Epoisses エポワスAOP(ブルゴーニュ)
************************************************************
Appellation d’Origine Protégée
アペラシオン ドリジン プロテジェ、原産地保護呼称です。
(2009年から欧州レヴェルに統一、
以前のAOCとは、Appellation d’Origine Contrôlée, 原産地統制呼称。)
■ ウオッシュとは、フロマージュの表面を塩水なりワインなりで洗いながら熟成させていくもので、大抵は強烈な風味とトロトロの口あたりを味わえるものです。何で洗うか?に関しては、塩水、ワイン、マール、リキュール、ビール、カルヴァドス、といろいろあり、香味のヴァリエーションがさまざま生まれるわけです。
■ フロマージュの種類によっては、モンドールのように固形で留まっておらず流れ出すようなのがおいしい熟成の仕方をするものもあれば、熟成が進んでも、形をとどめておけるミラベラのようなものもあります。
■ そして今回知ったのは、(多分わたし今まで食べたことがない)、ウオッシュでも、オレンジのいかにも熟成した色ではなく、白くすっきりした、まるで白カビタイプのようなものがあるということです。
■ これがそうで、Galet de la Loire ガレ ドゥ ラ ロワール です。水で洗っているため、淡白な仕上がりとなるのだと。といっても中の柔らかなクリーミーさ、じんわり広がるミルク香には心を奪われました。「ガレ ドゥ ラ ロワール」とは、ロワールの小石といった意味。
■ そしてここからはわかりやすいウォッシュタイプで、Langres ラングルAOP は、塩水で洗ったもの。熟成の段階で反転させないためにできる、表面のくぼみ=フォンテーヌが特徴です。パーティで、このくぼみにシャンパーニュやマールを注いでみたり、それをフランベすると盛り上がる、と。確かに\(^o^)/\(^o^)/
■ ミラベルのオー・ドゥ・ヴィで洗ったMirabella ミラベラ 。シャンパーニュ・アルデンヌ地方のものですね。これは形を保ちやすいと。
■ それからPont-l'évêque ポンレヴェックAOPも供されました。日本に来てから夕加里さんがカルヴァドスで洗って追熟させたもの。
■ しかし何と言っても王道はこれでしょう、この犯罪的なオレンジ色を見てよ(T_T)(T_T) ウオッシュの王道、ブルゴーニュのEpoisses エポワスAOPです。マール・ドゥ・ブルゴーニュで洗ったもの。ブリア・サヴァランにも「フロマージュの王様」と言わせた、あまりにも有名な名品です。
■ そして最後にこれです、季節もの、Mont d'OR モンドールAOP です\(^o^)/\(^o^)/ もみの木の一種であるエピセアの樹皮が巻いてあるのでわかります。
ちなみにモンドール=黄金の山、ジュラ山脈の向こう側のスイスで作られたものは、ヴァシュラン・モンドールと言います。ほぼ同じ製法ながら、味がいくらか違ったりします。・・・なんて偉そうに言うが、これも夕加里さんから以前教えてもらったことです。(^o^)(^o^)
■ 切り分けたフロマージュを、こんな風に出してくださいました。12時の方向、パンにのっているのがモンドール。2時くらいの方向、パンと共にあるのが、ガレ ドゥ ラ ロワール。3時の方向がラングル、5時くらいの方向がミラベラ。最後、7時くらいのところがポンレヴェック。中央が、江戸柿/柿ピクルス。
■ エポワスは別に供されました。どちらもとろとろ状態まで熟成していますが、左側の方がアフィネ(熟成)がより進んだものです。もうもう、これとワインで、後は野となれ状態。この世の憂さ(など元からそんなにもないが)は全て吹っ飛び、すっかり野となりましたー\(^o^)/\(^o^)/
■ ワインはもちろん、いつもの龍さんです。わたしの定位置からいつも通り撮影。(^o^) 「ヴィオラ」店主の石井龍さん・・・RRR龍さんと、わたしはRを南仏風に発音しますねー\(^o^)/\(^o^)/(ほらもうわたし酔っ払ってるww)
そして奥に見えるのがゆかりちゃん・・・今回の講師の和泉夕加里さん、髪型変えてとてもよかったのに、わたし決め写真を撮るの忘れたなあ(*_*)(*_*) 終了後撮るはずが話して騒いでいるうちに・・・<(_ _)><(_ _)>
■ ワインのセレクションは、どんなにフロマージュがフランスでも、やっぱりイタリアです。国産フロマージュの時でもイタリアだったしな(^o^)(^o^) めげない龍さん偉いww 人生めげないでいこう。まわりがどうだろうが、誰に何言われようが、自分のスタイルを貫き、わが道を行きましょう\(^o^)/\(^o^)/
■ 白。ラクリマ クリスティ デル ヴェズビオ ビアンコ。DOC。ヴェズヴィオ火山の地の、キリストの涙という名前の白ワイン。果実美と甘さが際立ちました。
いや、この赤は、ほんとよく合いました。白の方は、合うと思ったのは予想通り、ガレ ドゥ ラ ロワールだけで、残り全部、赤が引き受けました。この赤ワインと合わせることで、香味の様相を変えたフロマージュもありました。口の中が虹色になったと思ったのもあるよ(^o^)(^o^)
■ いやいや、今回も勉強になった夕加里さんのフロマージュ勉強会でした。ほんとよかった。RRR龍さんもありがとう。一緒に参加した人たちもありがとう。お目にかかれた読者の方々にも感謝。あ、パンの花籠さん、すごくおいしかったです\(^o^)/\(^o^)/これらの強烈なフランスのフロマージュをよく受け止めて引き立てて、見事でした。また買いに行きますね♪
「ワインバー ヴィオラ」
************************************************************
■ 久しぶりに本のコーナー\(^o^)/\(^o^)/
(このごろ貼り付けるヒマもなかった・・・<(_ _)><(_ _)>)
前のフロマージュの会の時も貼ったかもですが、これ読みやすいし、フロマージュとおすすめのワインも出ていて、初心者でも、少し詳しい人でも、読んで楽しい、勉強になりますー!「この季節はこうなんか!」と、フロマージュにも旬があることもわかります。
Kindle版も紙版もあります。わたしはKindle版で読みましたー♪
チーズの悦楽十二カ月 ワインと共に 本間るみ子 集英社
************************************************************
(2015-02-16)
2015年2月 16日, dans 京都 フロマージュセミナー | lien permanent