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2013年12月24日 (火)

★ 三省堂国語辞典 第七版 勉強になります!


1三省堂の国語辞典 第七版を買いました!6年ぶりの全面改訂版で、今回新たに加えた新語が4000というから、これはもう絶対欲しいと思ったのです。
勉強になります! そして、おもしろいです!!
■ FBやtwitterで回ってきたのが、「三国(=三省堂国語辞典)すごいww」とあって、「ダブリュー(w)」の項目にこんな語釈があると。
〔俗〕インターネットで(あざ)笑うことをあらわす文字。「まさかwww」(21世紀になって広まった使い方)
■ これは買わなあかんwww 久しぶりに紙の辞書を買いました。
何より紙の辞書をめくるって、いい感触です。
(この10年くらい、電子辞書を、2年おきくらいに買い換える人生でした。)
いや、この紙も、めくりやすさ見やすさ、あるいは薄さ軽さに関して本当に吟味された、特別な紙だからこそ、いい感じなんだろうなあ。「舟を編む」(大感動!!)を見たからわかりますー(^o^)(^o^)
■ 普段から気になっている言葉を引いたり、ついでにその周辺を読んだり、新語ばかり追っていったり、どの程度固有名詞が出ているかを探してみたり・・・熱中してしまう楽しさです。紙の辞書いいわ☆☆☆
■ 以下いくつかランダムに気づいたこと。
レギンス/スパッツ/トレンカ
全部出てます! わたしはいつからスパッツがレギンスに変わったのかわからんが(結構急だったと思う)、形としては同じものと解説されています。
イケメンとか生あしとかもありますww
ガン見、というのもあったよww

■ 気になってしょうがない読み違い・・・とわたしは思っていたけれど、今や間違いの方が普及してしまったみたいな言葉・・・
1)「独壇場」これはもともと「独擅場 どくせんじょう」を読み違えたものが、今では「どくだんじょう」になってしまった。
2)「代替」これは「だいたい」のはずなのに、「だいがえ」と読む人が近年圧倒的多数・・・間違いやー! と思っていたけれど、今や「だいがえ」も、この「三国七版」にあり!! (*_*)(*_*)
(だって「半沢直樹」の中でも、「だいがえ案がないじゃない!」という台詞が伊勢島ホテル問題の場面であって、ぎゃっと思いました・・・校閲さんを通った原稿=台詞がこうなんだからなあと。)
■ わたしはじぇったいに使わないけれど、ほんとーに普及してしまった言葉「半端ない」。
これについては俗語としながらも、1990年代に例があり、21世紀になって広まったことば とあります。このヴァリエーションで、ハンパない→パない→マジパない などとネットなんかで見かけるたび、(-_-;)(-_-;)(-_-;)となるのだけど、まーわたしも随分自分で造語しているからなー、人のこと言えないのらー(-_-;)(-_-;)(-_-;)
■ それから、半年ほど前の「週刊文春」の中村うさぎさん(回復うれしいです!)の原稿で読んで仰天した、「嗚咽」の意味の変化。「嗚咽(おえつ)」とはむせび泣くこと以外の意味を思いつきもしないけれど、なんと今の若人たちは嗚咽=嘔吐 だと思い込んでいると。全くわからん、理解できんww いつから、どんなきっかけでそうなったのか??? これに関しては、この「三国七版」にはありません。ちょっと安心した。しかし次の版が編集された暁には「2013年頃から広まったことば」とかなるんだろうか? (-_-;)(-_-;)
■ 「やばい」という言葉にも今風の解釈がありました!! 本来の、「あぶない、まずい、だめ」の他に、
3 すばらしい。夢中になりそうであぶない。「今度の新車はやばい」
3は1980年代から例があり、21世紀になって広まった言い方。

■ 外来語も多数収録・・・普及した言葉は原語も添えられていますが・・・わたしひとつフランス語の誤植見つけたよーん(^o^)(^o^) こっそり添付のはがきかメールで、編集部にお知らせすることにいたしましょうー。
■ ・・・とエラソーなことばかり言っているけれど、わたしも読み方を間違えていた言葉を発見・・・「相好をくずす」・・・これ、そうごう だったのね・・・わたしずっとそうこうをくずす、と思っていました・・・はずかしい・・・<(_ _)><(_ _)>
■ そして・・・「三国七版」にも認められているけれど・・・わたしはすごく違和感があって使わない書き方・・・クリスマスChristmas を、Xmas とする書き方。キリスト生誕を祝う祭日なのだから、言葉の中にいらっしゃるキリスト=Christ を略してはいけませんと、通った学校(カトリック)で中学か高校時代に教えられて染みこんでしまっていて・・・この季節、そこここで見かけるたび、「あー略してるー!」と気になってしょうがないです。でもこの辞書でも、クリスマスと引くと、Christmas, Xmasと併記されてますから平気なんだなー(*_*)(*_*)
わたし自身は、大きくなってからは隙あらばフランス語を使いたいので、ノエルとしか言わなくなったんだが~。(^o^)(^o^)
■ さらにこれからの季節気になるのが「元旦」の使い方。「元旦も平常通り、17時から営業!」という表現は本来なくて、元旦とは元日の朝、早くのこと。それがいつの間にか、1日1日=元旦になってしまったみたい?「三国七版」でも、誤用例として「元旦の夜」と挙げています。
・・・とエラソーに言うわたしも、10年前の夏のCREAの原稿で、それはもう緻密な校正をしてくださる文藝春秋校閲部に教えていただいて誤りを直し、正しく覚えたのです。
■ あー、まだまだ知らん言葉、間違って思い込んでいる読み方や使い方があるんだろうなあ。勉強しなければ・・・たくさん読まなければ・・・そして誤りを指摘していただいた時には覚えます・・・
■ とりあえず、全国100万人の読者の皆さまに、三省堂の国語辞典 第七版をおすすめしまーす\(^o^)/\(^o^)/
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(2013-12-24)
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12月26日に追記
ぎあああ。辞書の話を書いた後だから言います、本日12月26日木曜、朝日新聞の夕刊2面に、記者の書いた記事(記名記事)(=つまり誰か、インタヴューした人の言葉の引用ではない)の中に、「半端ないです。」とあるうー!! 朝日新聞の校閲部も「半端ない」が通るんだ・・・すごいショック。(ひとつ前に書いた、「三国七版」=三省堂国語辞典七版では、これは俗語扱い。)わたしはこの言葉どうしても慣れることができないです。目で見ても、耳で聞いても違和感があります。生きていて、どうしても許せない言葉があまりにも多くて(ら抜き言葉とかフランス語のけったいなカタカナ表記とか)、もーわたし死ぬしかないかとか時々本気で思い、でもまあまだまだ食べたいものも多くあって死にたくはないから、耳に関してはテフロン加工でもするしかないと思う~~(T_T)(T_T)
12月28日に追記
なぜかメールやメッセージで反応してくださる方が多く、「何気に」という言葉がきらいという意見が多数ありました。わたしも使わない言葉です。これはもうかなり前から蔓延してしまっています。広まってすでに15年はたっていると思います。わたしはどうやってもなじめない言葉です。「なにげに、なにげに」と反復練習してみたりもするのだけど、どうやっても自分の言葉にはなりません。人が使った時、(そしてそれについて反応することができないような相手の時、)顔色を変えないように頑張っていますが、何気に、とか、半端ないとか、見れるとか食べれるとか聞いた時は、やっぱり「うっ(-_-;)」て顔しちゃっているかも。(*_*)(*_*)
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2013年12月 24日, dans ★言葉のこと★本のご紹介 |