■ 大森由紀子の新刊「フランス菓子図鑑」 |
世界文化社から先日出たばかりの、「フランス菓子図鑑 お菓子の名前と由来」。
フランス菓子の名前から引けて、そのお菓子の由来、歴史、エピソードなどが読みやすく述べられています。
長年フランスを愛し、フランス菓子を研究してきたからこそできたもの。
章立てもわかりやすくて、読みやすい。そして読むほどに食べたくていてもたってもいられないー!となります。
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1.ガトー&タルト
2.焼き菓子
3.コンフィズリー&チョコレート
4.デザート菓子
5.フランス地方菓子
6.お祝い菓子、クリスマス菓子
他にショコラについてのページや、生地やクリーム、ソース、パーツや材料についてのコラムもあります。
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■ 特に勉強になるのが地方菓子と、キリスト教にまつわるお菓子です。
日本のパティシエもどんどんフランスに行って修業して、わたしたちはいながらにして本格的なフランス菓子が食べられるようになっていますが、断片的だったお菓子への知識が、こうしてまとまって示された本があったら、これからもっとお菓子を食べることが楽しくなるはずです。
■ 取り上げているお菓子は106個。自分で作ったもの、パリで撮影したもの、東京のパティシエたちが作ったものなど、写真を見るだけでも幸せな気持ちになれます。フランスって、いい加減だが大した国だ。こんな文化が根付いているんだもの。
■ 今後の人生、ずっとこれを手元に置いて、フランス菓子について勉強しながらお菓子を食べていきたいと思います。フランスに限らず、洋菓子好きなら、まずは1冊必携の本です。
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世界文化社 2013年7月19日発行
184ページ、2100円
ISBN-10: 4418132198
ISBN-13: 978-4418132195
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(2013-08-04)
2013年8月 4日, dans ★本のご紹介 | lien permanent