★ 明日から開催、「貴婦人と一角獣」@国立国際美術館 |
■ もう本当に本当によかった、フランス国立クリュニー中世美術館所蔵の「貴婦人と一角獣(La Dame a la licorne)」展、@中之島の国立国際美術館でした。27日からの開催に先駆けて、26日の内覧会に伺って見せていただきました。
展覧会HPはこちらです。
(C) RMN-Grand Palais / Franck Raux / Michel Urtado / distributed by AMF–DNPartcom
展覧会HPはこちらです。
タピスリ「貴婦人と一角獣」より、「我が唯一の望み」
フランス国立クリュニー中世美術館蔵 (C) RMN-Grand Palais / Franck Raux / Michel Urtado / distributed by AMF–DNPartcom
■ 6面でひと組のタピスリは、1500年頃に作られたものだそうですが、初来日です。東京展を終えて、10月20日まで、大阪での開催です。
■ とても大切に飾られて、(パリではもっとごくふつう~に展示されていました、)以前よりよほど美しく見えたのです。修復やお掃除のせいもあると思いますが、非常にいい状態だと思いました。ほとんど門外不出のものです。一度だけメトロポリタン美術館に1970年代に行っているそうですけれど。「よくここまで来てくれたね♪」と1枚1枚のタピスリに声をかけたい気持ちになりました。
■ この6面のタピスリの他にも、同時代のタピスリやステンドグラスの一部、祭司の服など40点ばかりの品が同時に展示されていましたが、「貴婦人と一角獣」の圧倒的な美しさと完成度の高さには、どれも及ばないと思いました。
(C) RMN-Grand Palais / Franck Raux / Michel Urtado / distributed by AMF–DNPartcom
■ 貴婦人を中心に、一角獣と獅子、侍女がいるものもあります。背景にはミルフィオリ(千花模様)、そして6種類のタピスリのどれもに、犬や猿やうさぎなど、たくさん動物がいるのです。
貴婦人の衣装がとても美しく表現されていて質感までわかります。背景の花が細部まで非常に細かく描かれていて(織られていて)何種類もの花が描き分けられているのがわかります。そして動物たちの表情もそれぞれが感情をはっきり持っていることがわかり、寓意的なんだろうけれど、何も考えずに見てもとにかくかわいい。しぐさとかまなざしなんかが人間みたいで、とても気持ちが入った動物たちなのです。そして貴婦人によくなついた(うっとりしているような)様子の一角獣がまたいいのです。
■ とてつもなく裕福な人が発注したものに違いありません。それにしても何という細密な植物の描き方、自在で楽しい動物の配し方。優美さと幸福感が、タピスリからあふれているのです。
■ タピスリだけで十分幸福な気持ちに満たされましたが、デジタル時代の展覧会すごい!と次の部屋で思いました。目で見えない細部まで取り上げて、貴婦人の衣装だけ、顔だけ、手元だけ、動物だけ、花だけといった見せ方で、6面のタピスリを構成しているパーツを、ほとんど全部見せてくれるのです。これは以前見たパリでは経験できなかったことで、本当によかったです。
(以下、HPからの引用です)
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「貴婦人と一角獣」の高精細デジタル映像を大画面シアターで!
最新のデジタル撮影と色彩計測によって取得した、約204億画素にもおよぶ膨大な「貴婦人と一角獣」のデジタルデータ。 肉眼で見ることのできない細部まで鑑賞が可能です。 会場では、その高精細データを活用した映像をお楽しみいただけます。
展示室では作品保護のため困難な明るい照明環境での鑑賞、高い位置にある図柄の正面からの鑑賞など、デジタル映像ならではの演出で、貴婦人の表情や宝飾品の繊細な表現などをじっくりとご覧いただけます。
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■ タピスリ中の動物だけ、植物だけをピックアップして画像にして展示しているお部屋もあり、これがまたものすごく楽しかったです。動物好きの人なら、これを見るだけでも楽しくて価値があると思います。
■ 美しいものは人生を照らしてくれるのだと思いました。このタピスリをいつまででも眺めていたいと思いました。でもでも、「次またパリでね、」と思いつつ、おいとましました。ただいまパリ・5区のクリュニー中世美術館ではこのタピスリのための展示室をリニューアル中ということで、日本での展覧会が終わってパリに帰ったら、新しくなったお部屋に収められるということです。必ずそれをまた見に行きます。<(_ _)><(_ _)>
■ いいものを見せていただきありがとうございました。お招きくださったのは主催者のうちのNHK大阪放送局、NHKプラネット近畿さんでした。御礼申し上げます<(_ _)><(_ _)>
■ わたしは骨折翌日でびっこ引き引きの大阪行きでしたが、行ってよかったー! 本当に幸せな気持ちになって帰ってきました。激しくおすすめです。どうか皆さまいらしてください。このすばらしい機会を作ってくださった皆さまに感謝いたします。<(_ _)><(_ _)>
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■ そして、大阪ではわたしこれが好きなのよ♪ インデアンカレー♪ 予定通り、展覧会の後フェスティヴァルプラザ(表記フェスティバルかな)に移動、地下でじわじわ辛いこの名作をいただいてきました♪
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(2013-07-27)
2013年7月 26日, dans ★展覧会 | lien permanent