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2013年4月15日 (月)

■ 夜のコース@「ラ ファミーユ モリナガ」


■ 先月開店したばかりのレストラン、ものすごく楽しみに出かけた「ラ ファミーユ モリナガ」さんです。昨年焼失した「メゾン グラシアニ」のシェフでいらした森永正宏さんの独立店です。四条烏丸から遠くないけれど、少し奥まって静かな場所、日本家屋でこぢんまりとした造りです。お名前の「森」からイメージできる、材木や色使いで、落ち着いた感じのいいお店です。昼夜ともにコース1種類のみで、昼4725円(税込み、サ10%別)、夜8925円(税込み、サ10%別途)で。まだ夜を一度いただいただけですが、本当に価値があると思いました。
■ コースの内容は印刷されてテーブルに置かれていました。わたしこういうのすごく好きです。
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●ホワイトアスパラガスと帆立貝
●野菜のプレッセと毛蟹 菜の花のムースとトマトジュレ
●ホロホロ鳥と筍、玉ねぎのロティ
●ぼたん海老とレンズ豆のクレームレジェール
●甘鯛のうろこ焼き ムール貝のリゾットと海藻のジュ
●鹿児島 中山牛トモ三角のロティ アンコールペッパー風味ソース
●あまおうのサラダとソーテルヌジュレ
●温かい清見のブリニとヴァローナショコラのソルベ
●カフェとミニャルディーズ
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1 ●ホワイトアスパラガスと帆立貝
じんわり味を含んだホワイトアスパラガスと舌ざわりなめらかな帆立。色はジミだがいきなりじわじわーとうまい! しっかり素材感を感じさせるものの組み合わせ。ひと皿めから揺るがぬものを感じさせました。
2 ●パンと自家製のフォカッチャ、発酵バターが供されて、
3 ●テーブルにセットされている竹コプターについての説明・・・
4 ●これとバターはどんな関係があるのか?? 楽しみにお店に出かけてください。
5 ●野菜のプレッセと毛蟹 菜の花のムースとトマトジュレ
ここで色彩が来た!笑 そして鮮烈な香り。菜の花やらトマトの透明なジュレやらハーブが毛蟹のおいしさを引き立てて、爽やかな美味でした。
6 ●ホロホロ鳥と筍、玉ねぎのロティ
お皿はタテ位置に置かれて、ほろほろ鳥、筍、玉ねぎと、これも旨み強くしかし品よく、バランスよしでした。せりのソース、真ん中の白いクレームはフロマージュブランで塩味ほどよく。じんわり柔らかな肉の食感、筍の香りと噛み応えの心地よさ・・・調和がよかったのです。
7 ●ぼたん海老とレンズ豆のクレームレジェール
これおいしかったーーー(T_T)(T_T)(T_T) ぼたん海老の食感・・・外から炙っただけだそうです。中は生のままスープに投入、けれどレンズ豆のスープの熱さでやんわりが火が入ったような状態になるわけです。本当にレジェール、軽いスープですが、海老の殻から取られたスープは甲殻の旨みそのもので、うまうまと言いながらいただきました。
8 ●甘鯛のうろこ焼き ムール貝のリゾットと海藻のジュ
これも強い印象を残しました。熱中していただきました。バリバリのうろこ焼きの甘鯛だけでもおいしいのに、下にはリゾット、そして少しスープが敷かれていて、これが葛でとろっとした昆布だしです。甘鯛の上には青さ海苔、わさびも添えられていました。全部崩しもっていただくと鯛茶漬けといった感じになりました。優しくいたわられるようなおいしさで、うるうるしました。
9 ●鹿児島 中山牛トモ三角のロティ アンコールペッパー風味ソース
肉は牛肉でした。柔らかしっとり、すごく今風の食感です。(でも真空調理ではないということです。真空調理は森永さんは好きじゃないって。「定温調理」とのこと。)
10 ●あまおうのサラダとソーテルヌジュレ
このあまおうも理想的においしさ発揮という感じでした。ソーテルヌの香りがまとわりついて、爽やか~だけど、おいしすぎてずるいなあと。(^o^)(^o^)
11 ●温かい清見のブリニとヴァローナショコラのソルベ
オレンジの中でも最も好きな清見オレンジの酸味と甘みを楽しみ、そしてヴァローナショコラのグラスではなくソルベというところが、おしゃれでやるなあ♪と思いました。
12 ●カフェとミニャルディーズ
カフェではなく、アンフュージオン(選べる中からヴェルヴェーヌを所望)。添えられた小菓子の中からわたしはショコラだけいただき、満腹幸福、後は野となれの気持ちになりました。
■ シェフの森永正宏さん、こんな感じのいい人がいるかー?というほどにこやか・さわやか~で感じよい方です。このクオリティ、今ふうの軽やかさと優美さ、何よりおいしさ、明るい楽しさと居心地のよさでこのお値段って、間違いなく人気のお店になると思いました。どのお皿も、組み合わせのバランスがいいし、口に当たる時の温度や感覚もとにかくいいのです。また通わんならんところができました・・・まずはディネに出かけましたが、こんどは自然光の入るお昼に伺いたい・・・帰宅するなり次の予約をお願いしました。楽しみで楽しみでしょうがないです。
■ 特にフランス料理をする、というつもりはないのだそうです。何料理というのではなく、よき素材を使っておいしく仕上げられたらいいという気持ちだそうです。例えば、甘鯛のうろこ焼きのお皿などは、確かにフランス料理というよりはオリジナルなものでした。
■ サーヴィスは長井亨さん、「グラシアニ」時代から森永さんと一緒に仕事をしてこられた方で、とても落ち着いた安心なサーヴィスをしてくださいます。なかなか京都のレストランで、料理よくサーヴィスもプロで安心というお店が少ないので、うれしいことです。
■ 一緒に出かけたのは、京都ブライトンホテルのあけ~み=小山明美で、この人もすごい情報量です。好きなことを話せて、食べる速度も全く同じ友人って最高です・・・笑笑。
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「La famille Morinaga ラ ファミーユ モリナガ」
電話 075-223-3120
京都市中京区蛸薬師通新町西入ル
南へ下がる小路があり、下ル東側
(不動町175-5)
11:30~13:30LO、18:00~20:00LO
日曜、月曜休み
1階テーブル席 全部で12席、2階個室あり(未稼動のよう)
全席禁煙
2013年3月23日開店
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(2013-04-15)

2013年4月 15日, dans 京都 フレンチ 2013~ |