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2013年1月29日 (火)

■ 初めて伺った「京都 一の傳」


■ 「京都 一の傳」さんという味噌漬のお店、すばらしい風情の外観で、何度も前を通っていたのですが、伺ったことがありませんでした。HPを見て、たくさん「こだわりの」とあったし(笑笑)、とにかく全く伺おうとしていなかったです。ごめんなさいー!! 今回、カメラマンの久保田康夫さんスタジオバウ)から「一度行くように」と薦められて、久保田さんがおっしゃるならーと伺ってみて、すごくよかったのです。見事な町家の店舗でした。そもそもわたし町家の飲食店というの自体にほとんど反応をしないのだけど(これもごめん、ひたすら味本位で。<(_ _)>)、いやー、一度解体して土台からやり直して、ばらした建材でまた建てたというお手間入りの建物も、ほんとすごいと思いました。坪庭に面したお部屋でしばし待った後、2階に案内していただきました。
■ 3150円の食事をいただいてみました。月替わりで、看板の味噌漬が組み込まれたお昼膳です。こんな献立でした。
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●季節の前菜盛り合わせ
●蟹真蒸のお吸物
●聖護院大根と雲子の焚き合せ
●銀だらの「蔵みそ焼」
●土釜炊きのふっくらご飯/合わせ味噌汁/京漬物
●菓子
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1_2●季節の前菜盛り合わせ
小かぶらに、とろ湯葉/数の子黄身酢和え/千枚漬手まり寿司、玉子しんじょう海苔巻き、とこぶし/牡蠣フライふきのとうソース
この器は、「一の傳」の「一」を象ったものだそうです。確かにー!
どの取肴もできたてでおいしくいただきました。
2_2●蟹真蒸のお吸物
ひと口いただいて、おだし薄いめ、かなり薄いめ! と思ったのですが、蟹しんじょうがほぐれるほどにおだしが出て、最後ちょうどよくなるというお椀でした。その蟹しんじょうは、蟹の身のかたまりという感じでした。やるなあ♪
3_3●聖護院大根と雲子の焚き合せ
大根は焼き目がついていて、味がしみていて同時に香ばしい。ここに雲子がのって、すごく冬の味です。
4_2●銀だらの「蔵みそ焼」
これが看板の味噌漬です。いやもう、ほぐっとほぐれて、甘さも塩加減もほどよく、とろっと溶けるようで、非常においしい味噌漬でした。2昼夜、「本田味噌本店」さんの味噌をベースに作った味噌床に漬けるのだとか。漬け方焼き方、いずれもジャストジャストなのだと思いました。
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6_2●土釜炊きのふっくらご飯/合わせ味噌汁/京漬物
そして、味噌漬と同時に供されたのがこの炊き立てのご飯です。ざっと見ても店内は10卓以上あるのに、(後で伺うと13卓45席あるそうです)どのテーブルにも、炊き立てを出すということ。これでこのお値段って感激と思いました。
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8_3●つやつやですごくおいしかったご飯です。丹後のコシヒカリだそうです。おかわりもいただきました。
9_2●そして最後のお菓子が「浮島」、白あん、抹茶あん、黒あんを蒸したもの。
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10■ 料理長の山岸隆博さんにお目にかかれました。37歳だって♪ すごく明るくて、感じのいい方でした。育ったおうちが魚屋さん、高校卒業後からお寿司やさんやホテルの和食店や割烹で修業、最後は「たん熊北店」で研鑽を積まれたということで、頼もしいなあ~。屈託がなくて、これはお客さまに愛されるだろうなあと思いました。というか、マダムキラーよ。(^o^)(^o^) いやほんと、3150円で、これだけのクオリティのものがいただければすごく満足だし、きちんと料理ができる方が厨房にいらっしゃるのだということがよくわかったのです。
11■ 店内の意匠も凝っていて、こんなステンドグラス(ばら窓!!)があったり、
12■ こんな個室があったり。
13■ お花いけは、さきほどの料理長の山岸隆博さんがなさるということ。
14■ そして、これはなんと、トイレなのです! パウダールームっていうのかしらん。ひえー(*_*)(*_*) 贅沢な空間でした・・・。
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■ 東京から京都へ通ってきていた頃だったら、うるうるしただろうなあと思うほどの京都風情も感じられました。ゆったり広々、お座敷だけれど堀ごたつ式で脚は楽。皆さんだいたい1時間半くらいかけてお昼を楽しまれるそうです。よくわかりました。いやー、久保田さんが教えて下さらなかったら、こんなに近いのに、全く伺おうとしていませんでした。(こんな感じでまだまだ知らないところがあるのだろうなあ。)久保田さんにとても感謝しました。今後、東京から友人が来て、割烹に行くほどの時間はないけれど和食を、なんていう難題を突きつけられた時は(笑)、こちらのことをまず思い出して伺うと思います。
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京都 一の傳
電話 075-254-4070
京都市中京区柳馬場通錦上ル東側(十文字町435)
11:00~14:30LO(1階の味噌漬販売は10:00~18:00)
水曜休み
テーブルと座敷(掘りごたつ式)45席(いずれも靴を脱ぐ)
全席禁煙
昭和2年創業、錦のこのお店は2007年3月開店

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(2013-01-29)

2013年1月 29日, dans 京都 和食13前半 |