■ 3月の朝日カルチャーセンター講座(第2木曜)をホテルグランヴィア京都の
「ラ・フルール」さんにお願いしました。いやーすごいわー、鮮やかなフレンチです。昨夏にシェフに就任した松勢良夫さんの料理、本当においしいとわたし思うのです。頭のいい人が作る料理よ。選ぶ素材も、組み合わせ方も、舌に当たる時の温度も食感も、香りたつスパイスも、(かなりオリエンタル調なものが組み込まれていたりする、)塩加減の適切さも、味のよさも、余韻の軽やかさも、際立ってすごいなーーーと思うのです。ヴィネガーやかんきつ類を巧みに使った酸味の効かせ方も抜群です。

■ この写真のアミューズ3種に始まってフロマージュ料理までお料理全部で13皿、デセールは5品が供されました。昼でしたがディネのコースですね。時間もいつもより1時間以上超過したのですが、もうほんと、本気出してやってくださったと思います。

■ メイン肉料理。わたしに初めて鴨を出してくれるということで、楽しみにしていた鴨料理。塩釜焼きにした鴨は、フランスのビュルゴー鴨はあえて使わず京鴨を使ったということ。京都生まれの鴨よ。オレンジのソースなのだけど、エピスがさまざまに響いていて、ほんとーーーにおいしいものでした。やるなあ。わたし鴨は本当に好きでよく食べてきた人生で、ちょっとやそっとでは驚かんのだが、これは久しぶりに目の醒める思いでいただいた鴨料理でした。
■ メニューはこんなでした。
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●3種類のアミューズ
●フリットにしたパン、ラクレットとオイル風味
●根セロリのレムラード 黒トリュフの香りむんむん、粉末にしたオリーヴオイル
●パルメザンチーズのスクランブルエッグ
●オマール海老のキャラメリゼ ココナッツとレモングラスのヴィエノワーズ
●明石産スズキのラケ バニュルスヴィネガーのブールノワゼット
●海苔のグラニテ
●京鴨のセルアンクルート オレンジの香るソースとさまざまなエピス
●シェーヴルのフロマージュとアルティショー
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●樋口農園のいちご
●バナナのサバイヨンをたまごの殻で
●ソルベカシス
●いちごのマカロン
●フォンダンショコラ
●食後のカフェ(か紅茶かアンフュージオン)
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食事中に、パンは3種類供され、そしてたっぷりふんわりのエシレバターが添えられました。もうれつおいしかった・・・(T_T)(T_T)
■ シェフの松勢さん、頑張ってくださって本当にありがとうございました。そして・・・ごめんはっきり言いますが、サーヴィスの方はもう少し頑張れるんじゃないかと思います。フランス語も少しは勉強しましょう。(これは、フランス料理、フランス菓子、フランスパンにかかわる人みんなよー!)すばらしいお料理を2倍のおいしさにするのも、いまいちにしちゃうのもサーヴィスの方の力量です。すっごい料理、京都でなかなか味わえないレヴェルの料理ですから、そのつもりでみんなで盛り立ててあげてください。
■ 受講生の皆さまもありがとうございました。ちょうど2年、24か月開催できたことを御礼申し上げます。4月期もいいお店がすでに決まっています。どうぞお楽しみに<(_ _)>
■ そうだ、「ラ・フルール」、もうひとつ話題があります。先ごろより、デジュネ(お昼)になんと、2500円のセットを出していると。アミューズ盛りに、メインひと皿。(デセールと食後のカフェなどの飲み物は、欲しい人には別料金700円で提供。)これはフランスの3つ星レストランのまかない食を再現しているそうで、わたしはまだいただいていないですが、アシ・パルマンティエとかやってるんですってー。おいしいだろうなあ。今の入稿が落ち着いたらまた必ず伺います。
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(2012-03-09)