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2012年9月27日 (木)

■ およそ20年ぶりに、「しぐれ茶屋侘助」


■ 祇園でも、とりわけ風情のいい白川通(「かにかくに」の石碑のある通り)に「しぐれ茶屋 侘助」さんはあります。20代の最後あたりから、定期的に東京から京都にしばしばやって来ては和食を食べるというのをながらーく続けて、わたしは今こうなっちゃったのだけど、京都通いのごく初期に、この「しぐれ茶屋 侘助」さんには伺っているのです。祇園の最高の雰囲気の界隈にあるお店で、夜に和食の一品をしっとりいただくということを、当時のわたしはやってみたかった。小学校からの友人Rと共に訪れて、だし巻きやむかごの揚げたのといった気軽なお皿をいくつかいただいたことを鮮明に覚えています。当時、京都の街や食の魅力にぐいぐい引き込まれ、東京に戻る時は後ろ髪引かれるなんてもんじゃなく、気持ちまるごと完全につかまれちゃってるという感じ。東京に帰らねばならないのがない胸も痛むほど切なかった。わたし今後の人生どーするのか?と痛切に思っていた頃でした。フランスにも行きたいのにまだ行けてなかったし。フランス愛と京都愛と、どっちからどーしたらいいのか?? 
■ 「しぐれ茶屋 侘助」といえば思い出すのは、こういった当時のせっぱ詰まった気持ちです。その後ちゃんと機会が整ってフランスにも行けたし、帰国後は京都通いもどんどん本格的になり、しまいに1週おきに暮らすようになり、ついには移り住むまでになりましたが、「しぐれ茶屋 侘助」は京都通い初期のお店として、もう完全に白川通の雅な風景の一部として、懐かしく眺めていたのです。
■ それが今回、お店が完全禁煙になったよー♪と教えてくださった方がいて、料理長も替わったしお店は明るい感じでいいよー・・・ということ。で、しばらく前のある夜伺ってみました。連れて行ってくださった方がいらしたので、おすすめに従いおばんざいのセット6300円です。カウンターにずらりとおばんざいの入った鉢が並んでいる式です。
1●青菜とお揚げ
2●鱧の焼霜
3●お造りはまぐろとしまあじ、湯葉
4●おから
5●土瓶蒸し、松茸たっぷり
6●鴨ロース
7●さざえのつぼ焼き
8●さんまの炊いたの
9●豚角煮のから揚げ
10●鱧の南蛮漬、トマト
11●締めご飯には下鴨ご飯、ふわふわの玉子焼きで巻いた、梅の酸味が効いたご飯でした。
■ 今年2月から新料理長の鴨下明彦さん(お名前の通り、実に明るい!)になられ、7月から全席禁煙となったということでした。最高の場所で、ごく気楽に和食をいただけるお店、一品でももちろん注文できます。いちばんしっくりくるのは日本酒・・・お料理に合わせてわたしもお酒を少しいただき、陽気な気分になりました。京都の和食の多彩さ豊かさを改めて思いました。
連れて行ってくださったKさんに感謝です<(_ _)><(_ _)>
「しぐれ茶屋 侘助
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(2012-09-27)

2012年9月 27日, dans 京都 和食12後半 |