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2011年10月28日 (金)

■ 「味覚の一週間」:「味覚の講演会」@関西日仏学館


■ 京都における「味覚の一週間」のイヴェント、午前中の洛中小学校での「味覚の授業」に続いて、午後は関西日仏学館の稲畑ホールで講演会が開かれました。
1_3■ 告知時にも出したチラシですが(クリックで大サイズとなります)、こんなテーマでした。味覚の伝承ということ ~「味覚の授業」をめぐって~
2■ゲストとして来日されたパリの「ルドワイアン」クリスチャン・ルスケールさん、そして東京「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三さん、京都「草喰なかひがし」の中東久雄さんが登壇されて、みっちり1時間、話してくださいました。司会進行は、「味覚の一週間」事務局 局長である瀬古篤子さんです。
■ 20年来「味覚の一週間」をしてきた国・フランスからいらしたルスケールさん、そしてキッズシェフなどの活動で日本でも早くから子供の食育に携わっていらした三國さん、そして中東さんも、10年も前から食育には関わってこられているのです。縦横無尽という感じでお話が広がりました。
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■ 以下、お話の中から抜粋です:
●フランスも日本も、味覚の授業の内容や子供たちの反応はそう変わらない。
●フランスでも週末以外は家族が揃って食卓を囲むということが減っているので、味覚を伝えていくの大事である。(以上ルスケールさん) 
●フランスでは料理人にレジオン・ドヌール(勲章)を与えるが、日本では食は文化とはみなされていない。
●でも15代続いているような店を、文化と言わずしてどうするのか?(以上三國さん)
●三國さんのキッズシェフの活動を知って、三國さんに自分も入れてとお願いしたのが始まり。すでに10年ほど前のこと。
●市長の門川大作さんも教育長時代から熱心で、京都は食育が進んでいる方。
●日本では日本独自のだしのことを教えなければ。ちなみにうちのメインディッシュはご飯です。
●昔は味は自然に伝えられていったものだと思うが、今はそうではない世の中になっているので、京都が中心になってやらねば。(以上中東さん)
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■(事務局より、フランスでは:)
●「味覚の一週間」が生まれて22年。
●小学校3,4年生には授業、中学生には土地のものを食べてもらう、
大学生には大学の食堂で特別おいしいものを安価に食べてもらう。
●毎年4500クラスほどが開催され、すでに20万人が味覚の授業を受けている。
●シェフだけでなくパン屋、肉屋、魚屋など専門職の人が教える。
●シェフたちもみんなヴォランティアでやっている。
●しかし、将来またレストランに食べに来てくれるかな?という算段も(笑)?
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3■(イノシン酸とグルタミン酸の話)
●三國さんはフランスの子供にだしを飲ませてみたが「まずい」と言われた。
慣れない味だったからだ。
●ルスケールさんは、ブルターニュ出身だから魚のスープを思い出すと。だしはいずれ世界においしいものとして広がっていくだろう。
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●フランス料理がユネスコの世界遺産として登録されたということ。
日本は世界に向けてのプロモーションが足りない(三國さん)
●食育は国の問題。給食も大事。
●大人も、料理人も勉強しなければならない。
●三つ子の魂100までで、子供の時にいいものを教えてあげると一生の財産となるから、この「味覚の一週間」のような活動の輪を広げていきたい。
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ごく抜粋ですが、以上のようなお話でした。
4■ ルスケールさん、中東さん、三國さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。
子供に知識や体験を与えてあげるだけではなく、わたしたちみんなが食への意識をもっと持つしかないのだと思いました。
■ うー、でも、食に全然関心のない人もいるし・・・やっぱり子供の時から植え付けるしかない、食育やら毎日の食事で・・・それでみんなでレヴェルアップを・・・なんてわたしもぐるぐると考えました。ともあれ、いいお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。<(_ _)><(_ _)><(_ _)>
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(2011-10-28)

2011年10月 28日, dans 京都 イヴェント |