
■ 少し久しぶりで祇園の「
ル・サルモン・ドール」へ伺いました。こんなに丁寧で良心的なデジュネが4200円って、あまりにお値打ちです。平日の、野菜たっぷり魚メインのコースです。5皿にデセール、食後のカフェ、小菓子です。●温泉卵、クレソンのヴルーテ。中にオマール海老、うに。なんとも彩り鮮やか、香味の際立つお皿でした。

●白アスパラガスに、あさりと野菜が山盛りに。あさりのだしを使ったソースで旨みもたっぷり。軽やかで、優美で、美味。

●帆立貝のカダイフ巻き揚げ。わたしはパリパリのカダイフ大好きです。

●切った断面はこんな。帆立の中はほとんど生で、やわらかな食感も香りも閉じ込められています。下に柔らかいキャベツやらますの卵などが添えられています。ソースは2種類、①白いのが根セロリとりんごのピュレ、②黄色いのがきんかんとオレンジで酸味がさわやかでした。

●カップに新玉ねぎのポタージュ(冷製)。山菜の取り合わせは火の入れ方がフリットだったり茹でたものだったりで、それぞれ香りも食感も違い、食べて楽しかったです。

●目の前の鉄板で焼かれたひらめ。ぶ厚くて食べ応えのあるひらめでした。フヌイユ=ういきょうが全然違う食感と香りを添えていました。

●デセールがホワイトチョコレートのクレームに、下がいちごのソルベとコンフィチュール。この後、アンフュージオン(ヴェルヴェーヌ)に小菓子もつきます。すごい充実。上島康二さんの丁寧なお仕事に頭の下る思いです。ものすごく技術がきちんとしていらしてこその、この繊細な味わいだろうと思うのです。まとめてみると、野菜が多種多彩に使われている。彩り美しい。ひと皿の上で温冷のコントラストがあったり、「パリパリに対してしんなり」など食感の違いも楽しめてすてき。塩はちゃんと効いているがギリギリ控えめで品のいい味。火の入れ方も的確。というわけで、もうかんぺき~~なコースだったと思います。でも・・・たったひとつだけひっそりと言うと、わたしにとってショコラは茶色いショコラでないとダメえええ~(T_T) ということで、これはしかし好みの問題なので、どなたも気にしないでください。(上島さんごめん<(_ _)>)一緒に行ってくれたのは
この人で、ありがとう~でありました。比較的静かにお料理をいただきましたよね~(笑)この後わたしは入稿2本控えており、実は結構な逼迫状態だったのだけど、すてきなお料理と同行の楽しい人のおかげで、まったく別時間を過ごすことができました。
とても感謝<(_ _)>
************************************************************
(2010-05-02掲載)