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2010年3月23日 (火)

■ ワインバー「ヴィオラ」でフロマージュ勉強会 その④


123a■ 先日高倉六角のイタリアンワインバー「ヴィオラ」で開かれた、2か月に一度のフロマージュ勉強会 その④です。(前回はこちら。その前のもたどれます。)1週間もたってしまいました<(_ _)> さささといきます。講師はいつもの和泉夕加里さん。今回は画像映写付です。右側が、店主の石井龍さんです。●今回は、「味覚の扉 五感で味わうチーズ」というタイトルで、3タイプのフロマージュをそれぞれ複数試食して較べるというものでした。外観、触感、食感、香り、風味(甘み、酸味、塩味、苦味、旨み)、余韻、おいしさという風に、細かく感じて味わって、フロマージュの多彩さを言葉で表現する練習をしたわけです。
45●ワインは、さすがにぴったりのものを合わせてくださいました。トカイの名を冠した白に、少し濃いめの赤。こちらで詳しい解説がされているのでご覧ください。
6a_2●こんな風に実際にテイスティングシートに書き込んでゆきました。ワインを表現するのと同様に、フロマージュを言い表すのにもさまざまな言葉があり、特にコンテを表現するものが最も用語が整っているそうです。その用語集のコピーをいただいて、各自が自分の感覚に合う言葉を探していきました。
7●これがコンテを表現する言葉一覧です。スパイシーなとかフルーティなとかローストしたようなとか言うわけですが、実はもっと細かく、ヴァニラのようとか胡椒のようとか、アブリコのようとかローストしたアーモンドのようとか、合えばものすごくピンポイントであろう言葉が羅列されているのです。
8a●さて、白カビタイプはこの2種類、カマンベール・ドゥ・ノルマンディとサンタンドレです。触った幹事は弾力/やわらかと違うし、食感も、もっちりとかなめらかとか、明らかに違って、自分がどちらが好きかも明確にわかってよいです。パンは「進々堂」さんのものです。吉田さんのクミンシード入りバゲットも追加されました。
9a●セミハードタイプ3種類で、左から右に、トム・ドゥ・サヴォワ/ラクレット・ジュラ/コンテエクストラ。見た目似ていますが、食感も香りもかなり違います。較べるとよくわかります。
10a●ブルーを2種。向こうがゴルゴンゾーラ ドルチェで、やっとイタリアのフォルマッジオ登場ですね~♪ ブルーといえども、「ドルチェ」ですからかなりまろやかです。こちら側はブルー・デ・コースです。ぼろっと崩れて、強烈な香りと塩気と余韻でした。
●今までの3回が、ゼロからの勉強で毎回驚きに満ちていたのに較べて、今回は分析をしてじっくり味わうという回だったと思います。違いが楽しめたし、どれもおいしかったし、今後フロマージュをいただく時にきっと役に立つ知識をいただきました。ただ、どんな食べものでも当てはまると思うのですが、同じ品種・同じ作り手でも季節によって、その時々で味は微妙に違うものだと思うし、同じ品種でも違う作り手だったらもっとすごく違ってくることもあると思います。当然、熟成の進み具合で同じ製品が別物のようになることもあり得るし。だから、フロマージュ好きなら人生ずーっとフロマージュを食べ続けて、同じフロマージュでもどれほど幅があるかを長い時間かけてわかっていくというのがまた楽しいことだと思います。その中で、特にこの地方のこれとか、このメゾンのこれとか、この熟成士の手によるものとか、好みも細かく明確になっていくわけで、何かを好きで続けていくって、無条件でいいことです。わたしももっとちゃんと名前おぼえて、フロマージュがぱっとわかるようになれたらなと思います。わたし自身はズリズリで流れ出しているような風情のウォッシュタイプがあまりに好きで、ありったけ試食できたら夢のようだわ~。それか、雪のように真っ白なフロマージュブランに、胡椒少しとか、山椒の粉少しとか、かけて食べるのもいいわ~と思います。また次回を楽しみに<(_ _)>
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(2010-03-23掲載)

2010年3月 23日, dans 京都 フロマージュセミナー |