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NHK文化センター京都教室で開催のわたしの講座「京都 美味案内」の、第2金曜(短期)講座は先週、
「日本料理 とくを」さんにお願いしました。この第2金曜講座というのは第1木曜講座を追いかける形でスタートしたもので、3回目です。冬の美味探求! ということで、毎回のお値段ちょっと高めの設定で短期3か月講座、今回が最終回。4月からは、第2金曜に曜日を変えて継続されるものです。(お値段も一回を除いて、第1木曜と同じになります。) 「とくを」さんではどうしてもカウンターとお部屋とに分かれて座ることになるのですが、ほぼ同時にお料理も出していただき、冬最後、春初めのすてきなコースを楽しませていただきました。●まずはいつもの3点盛りの先付でスタートです。①いいだこ酢味噌がけ、②花わさびのお浸し、③白魚の玉〆。

●向付が、明石の鯛、剣先いか・うにのせ、中とろ。

●焚合せが、若竹煮。筍は京都・大原野産です。筍は香りよく甘みもあって、鳴門のわかめは滑らかでやわらかくていい香り。京都産の筍はこの春、初ということでしたから、わたしたちはとてもラッキーだったのです。独自の炊き方も教えてくださって、これはぜひ皆さま、「とくを」さんにお食事に出かけて、直接お尋ねになってみてください。<(_ _)>

●焼物が、ぐじ塩焼き、ふぐの白子、本ししゃも。はじかみ生姜にセロリのきゃら煮。

●おしのぎで鯖寿司。ひとつは昆布が巻いてあります。

●吸物で、桜蒸し。うっすらピンクの道明寺風、ぐじの酒蒸しが包まれています。花びらの形のにんじん、大根。おろし生姜。

●酢物に、津居山の松葉蟹。二杯酢と。浜茹でされて運ばれたものです。何とか入手していただいたとのことでした。シーズン最後の松葉蟹をいただけて、とても幸運でした。

●上州の牛ヒレ肉ステーキ、わさびと共に。塩胡椒がうっすらとされています。脂が過ぎず、最後にするするといただけてしまうわさび牛ステーキです。串焼きで、低温でじっくり火を通すとのことです。しっとりおいしい肉です。

●最後は鯛御飯で、徳尾さんがプレゼンしてくださいます。このポーズ、手がかなり熱かったそうで申し訳なかったです。ごめんね~(笑)

●焼いた鯛をほぐして混ぜ込む、とても香ばしいご飯です。

●赤だしにはなめこと三つ葉入り、香の物は昆布大根、赤かぶ、壬生菜。

●デセール①は、オレンジ釜のジュレ。上にキウイといちご。固過ぎず軟らか過ぎず、ふるふる具合がほどよいジュレです。酸味も甘みもほどよく、オレンジの香りも豊か。

●デセール②は、白味噌のソルベ。こちらの開店時からのスペシャリテです。白味噌、水あめ、牛乳、その他○と○といった具合に、徳尾さんは惜しげなく教えてくださいます。

●献立はこんなでした。お昼に15000円でゴージャスなコースをいただきました。丁寧に手をかけていただいたお料理は誠実なお仕事をしていただいたことがひしひし伝わってきました。仕込みもとても入念にしてくださったと思います。食べるのが大好きな、大事においしそうに食べてくださる受講生の方々と一緒にいただけて、わたしもとてもうれしかったです。徳尾さんとスタッフの方々、そして受講生の皆さまに御礼申し上げます。
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「日本料理 とくを」 電話 075-351-3906
京都市下京区木屋町通仏光寺上ル東側 天王町151
11:30~14:00、17:00~22:00
日曜休み(月曜日が祝日の時は日月休み)
カウンター10席、座敷(掘りごたつ式)6席 全席禁煙◎
昼は要予約、夜は予約が望ましい
昼コース5250円、 夜一品料理1500円~、コース7875円、10500円、15750円。
2005年2月開店
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(2010-03-15掲載)