■ ワインバー「ヴィオラ」でフロマージュ勉強会 その③ |



うらけん由布院チーズ工房(大分県)
次に5時半くらい(笑)のところにあるのが牛乳製の「マットネロッソ」、ウォッシュタイプで、風味よく、とろとろと旨い~~! こちらも上と同様のうらけん由布院チーズ工房のもの。
●ブルーも日本で作られていました。力強い風味です。
アトリエ・ド・フロマージュ(長野県)
●9時の場所にあるのが、宮崎県で作られている、水牛のモッツァレッラ、その上が水牛のリコッタです。いずれもできたてのフレッシュ感とほどよい塩気、そしてすっと噛み切れる食感と広がる旨みがたまらないです。
カゼイフィーチョ チーロ エスポージト(宮崎県)
●その上が牛乳製の「フロマージュ・ド・みらさか」、柏の葉で包まれた、なんとも風味豊かでやわらかなフロマージュです。これは相当香りも口当たりもよく、印象に残りました。
三良坂フロマージュ(広島県)
●いちばん上にあるのが、山羊乳の「ピンザブラン」。日本で山羊乳のフロマージュなのです。白かびに覆われた、4品種山羊乳ブレンドによるもので、なかなか美味です。
はごろも牧場(沖縄県)
共働学舎(北海道)
●右側が、「飛鳥の蘇」。古代の記録から復元した、万葉の味? というものです。「草喰なかひがし」さんでの食事の終わりに、お茶と共に、金平糖と一緒にひと口供されるものですね。
西井生乳加工販売所(奈良県)

のもので、現在これを開発中であるフロマージュ研究家、古株つや子さんがお持ちくださったのです。

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(この日、教えていただいたこと)
●日本にフロマージュが伝わったのは、飛鳥時代、仏教の伝来と同時期。牛乳を煮詰めた「蘇」というもので、宮廷で珍重された。
●江戸時代、インドから牛が輸入されるようになり、酪農が奨励された。
●明治時代に北海道開拓で酪農が盛んになり、国内での生産が本格化。
●栄養価が高いことから、戦後、学校給食に取り入れられるようになった。
●海外旅行ブームにより日本人がフロマージュの味を覚える機会も増えた。
●さらにワインブーム、ティラミスのようなドルチェのブームなどがあり、日本におけるフロマージュの消費量が飛躍的に伸びた。
●初めはカマンベールのような食べやすいものから普及していったが、それもだんだん多種類本格的なものが求められるようになった。
●今ではテロワール=その土地ならではの独自の持ち味を生かしたフロマージュが各地で作られるようになっている。
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以上のような内容で2時間、とても充実していました。ワインもおかわりをいただけたりして、かなり幸せな勉強会でした。夕加里さん、龍さん、お疲れさま、ありがとう。次はどんなテーマでしょうか。またとても楽しみです。
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(2010-02-01掲載)
2010年2月 1日, dans 京都 フロマージュセミナー | lien permanent