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2009年12月14日 (月)

■ 「祇園にしむら」 2009年12月初旬


1a■ 10日ほど前のある晩、東京からわぐりたかしさん(=放送作家で、フードジャーナリスト会議代表/語源ハンター)がいらしたので、「祇園にしむら」さんへ。ちょっと前には謎解きもしていらしたりしたしね(笑)。カウンターがいっぱいだったので(なにしろこの晩は2回転だったとか)、先月と同じ2階のお座敷でいただくことになりました。なので、ちょっと撮影条件がよくなりました♪ 以下、15000円のコースです。●いつもの胡麻豆腐で始まります。
2a_2●お椀は扇が描かれた意匠で、
3b●すっぽんのしんじょうです。軟らかくてふわふわです。箸を入れるだけでくずれるような優しさです。上の卵は鶏卵の黄身。吸い地のおいしさをしみじみ味わいました。
4a●お椀の蓋の内側。見飽きぬ美しさです。
5a●お造りは、手前から、佐渡のぶり、壱岐のまぐろ、明石の鯛。厚さも、口に入った時、いちばんおいしいように按配されていたと思います。
6s●塩も添えられました。お皿は木の葉の形。横長で、盛りやすそう。ぶ厚いゴージャスなお造りをしっかり支える感じがしました。
7b●定番の鯖寿司。この鯖がいつもながら「くううう~っ」とおいしい。締め加減絶妙。冬ヴァージョンで千枚漬がのっています。雪を頂いた東山ということなのです。
8b●八寸。上から時計回りに、○柚子釜: 中に雲子、椎茸、白菜。味噌で風味付け。柚子のいい香りが漂って、中は熱々です。○なまこ ○くわいもち ○柿なます: 柿、大根、金時にんじん、水前寺海苔。下に春菊、菊花のお浸し。
9a●海老芋と水菜の小吸物。海老芋が軟らかくて、味をたっぷりかかえ持っているという感じ。ふくふくとおいしい。初めのお椀がすっぽん&鶏卵と動物性のおいしさだったのに対してこちらは野菜だけで、小さな一品だけど、お造り、鯖寿司、八寸と旨いもの責めにされた後で、少しだけ、ふと我に返るような役割をになっていたと思います。
10a●ぶりの塩焼き。ぶりのおいしい時季です。味噌漬けでも照焼きでもなくすっきり塩焼きがよかったと思います。ぶり自体で強いうまみだから。
11a●ちょっとお皿全体見てみるとこんなです。(あまり変わらなかったかな?) 例の「半七さん」によるお皿だそうです。作風違うと思ったけれど。デコラティヴという意味で一緒かしらん? ・・・夏に、「にしむら」さんと「千ひろ」さんで同時に同じ意匠の皿でお造りを撮影してしまった例のお皿ね。
12a●鴨ロースの、治部煮風です。丸大根と共に。焼魚の強い旨みの後に鴨が来るけれどやさしいだしのあんをまとっているという「やるな~」な作りで、このあんがごく薄いめながら、しみじみおいし。大人~な味。地味だけど印象に残るおいしさ。
13a●ご飯ものが出てきて仰天。
\(゜o゜)/
14a●ここまで蟹を出さずに引っ張ってきたのもよくやると思った。もっと早くに、ぱーっと出してもいいのに、最後のご飯にのせてきた。(ちなみに先月はかぶら蒸しの顔をして出てきた・笑)けれど蟹ミソたっぷりに、強い旨みで、「うぐぐぐぐぐ」とうならせるおいしさ。びっくりのプレゼンでした。
15a16a●お味噌汁とお漬け物。
17a●デセールはラ・フランスにワインのジュレ。すっきりと終わりました。お見事と思いました。お料理にも、一緒にいただいたわぐりさんにもありがとう。
<(_ _)> わぐりさんは「人生オモシロガリスト」だけあって、お話が転げるほどおもしろくて、あっという間に時間がたちました。そしていつもながら勉強になりました。ひとつ、身につまされる話もありました。(ちょっとここで述べられないけれど。(-_-;) )重ねて御礼です。<(_ _)>
★「祇園にしむら」さんの年末年始のお休みは31日~5日とのことです。
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(2009-12-14掲載)

2009年12月 14日, dans 京都 和食09後半京都 祇園にしむら |