■ NHK文化センター 京都教室 「河久」でお昼 |
●2代目の浅見晶男さん。「息子日記」がサイコーで、わたし毎日拝見しています。シャイな様子で「人前で話すのは慣れない」なんて言いながら、でも本当のところ、そんなにお嫌いではないみたいなの(笑)。「今日はたくさんしゃべらないといけなから疲れます」と言いながら、ひと皿ごと、マメに出てきてくだって、ちょっと照れながらも一生懸命話してくださる様子が参加者の心をくすぐり、ひと言ひと言、大うけでした。ちなみにこの日の「日記」どうぞ。
●これが献立です。「和食」でくくれないコースなのです。その訳は・・・創業者である父上・浅見亘男(のぶお)さん(現大将)は、板前割烹の草分けである「河繁」さん(満月弁当でも有名)のご子息でいらっしゃいます。「河繁」に生まれられて和食の修業をなさりながらも、進取の気性に富んでいらしたので、京都ホテル(現京都ホテルオークラ)で洋食を学ばれたのです。それで独立して開かれた「河久」は、洋風エスプリも効いた粋なお料理を出されるお店として、花街(=和食は食べ慣れ過ぎている)からも、とても愛されてきたという歴史があるのです。
●先付その③:鴨ロースの柚子シャーベット添え。シャーベットでいったん口の中をリセットさせて、次のお椀に向かうということです。以上先付は、盛り込まれたひと皿にされることなく、できたてをそのつど運んでいただき、いかにも割烹という味を楽しむことができました。
●椀物・丸吸い=すっぽんの吸い物。かなり濃いめです。ものすごく身体が温まります。肌もきれいになるでしょう♪
●向付・ローストビーフ とは、とても「河久」さんらしいです。「お造り、何がいいかな、魚に手を加えるか、珍しい魚、ヤガラとかも考えたのですが」と晶男さん。でもローストビーフはとても好評だったと思います。
●揚物・手羽先と春巻きの盛り合わせ。こちらも「河久」さん定番のスペシャリテです。晶男さんいわく、「先斗町さんや、宮川町さんのお茶屋さんに、オードブルとして出前に行って、舞妓さん、芸妓さんによく食べて頂いてるので、味見でお出ししようと思います」とのことです。味ははっきり、塩も効いて揚げ加減も絶妙です。これは絶対みんな好き。
●焼物・松茸をフグに巻いた焼き物。
●この焼き物は、「秋と冬の、季節の移り変わりを表わせたら」ということです。鱧(夏)と松茸(秋)ってあるけれど、松茸(秋)とふぐ(冬)というゴージャス食材どうしで季節感を表現してくださいました。
●追肴・ビーフコロッケ。このコロッケも「味見」で出してくださったそうですが、うれしい味見です~。外サクサク、中クリーミーで、ドミグラスソースの酸味もすてき。じゃがいものフリット添えです。
●酢物・あまごの南蛮漬け。もろこ、あまごともに琵琶湖の今では稀少な魚です。これは「河繁」のお味だそう。コロッケ後の「口直し」だそうですが、口、直すことないです、おいしかったもの。でもあまごもさっぱりいただきました。
●蒸物にかぶら蒸しが出されて大喜びです。中に鯛、焼き穴子、銀杏、百合根。とろりんとあんがかかって、これは和食の冬の楽しみです。17
●晶男さんは照れやさんだし、「そんなに表に出るもんやないと思うんです」っておっしゃって、カメラ目線もなしなのよ~。けれど、気立てが優しい感じはにじみ出ているでしょ(笑)? この人の父上がまた愉快な方で、あたたかい、楽しいご家族ですてきです。浅見さんの皆さま、奥様の晃子さんにも御礼申し上げます。そして、これが実現したのは講座あってこそです。NHKの方、受講生の皆さま、ありがとうございました。また来月~♪●小宮真由さんさっそくサイト掲載ありがとうございます。
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(2009-11-06)
2009年11月 6日, dans 京都 和食09後半●NHK講座 | lien permanent
















