
■ 6月に一度伺って、忘れられないでいた「
西角(さいかく)」さんです。ずーっと「西角さん行く」ってふせんを手帳に貼り付けていたくらい。おいしかったし、居心地よかったし、ご主人の今西信之さんは感じがよかったし、ついでに一緒に行った人もおもしろかったし。(
その時の記事。)メディアにも時々出ていらっしゃいますが、場所的に少しはずれなこともあり、今の時点でいわゆる「人気沸騰」という類のお店ではありませんが、しんそこいいとわたしは思うのです。先日のある夜、アラカルトでいただきましょ、って気楽な友達と一緒に出かけました。欲しいものをあれこれお願いしたら「それ全部入っているから、コースにした方が得」とのことで、おとなしくおまかせにしたら・・・非常によかったのです。以下、夜の5500円(税別・サなし)のコースです。●八寸は、○小さい茶碗蒸し、中に穴子、○紫ずきんの枝豆、○菊菜としめじの胡麻和え、○あわびの旨煮、○ひらめの手まり寿司。

●お造りは、めいたかれい、剣先いか、あじ、こしびまぐろ。5500円のコースと思ったら、すごく良心的なお造りだと思います。

●焼き鯛のうしお汁。おだしがしみじみおいし~い、鯛の身も旨みたっぷり、骨までしゃぶってしまいます。

●天ぷらは海老、ひめち、れんこん、三度豆。ひめちという小さい魚がきゅっと味が濃い感じで珍しさもよかったです。

●丹波蒸し。蒸しものはご主人の今西さんのスペシャリテのようです。季節ごと自慢の蒸し物があるようですが、秋ヴァージョンのこれは、栗のおいしさを味わうものです。上に紫ずきん、下にぐじ。

●持ち上げるとこんな。栗の裏ごししたものをお団子状にしてあって、栗そのものよりもなめらかで味がつまっていておいしいという感じです。あんがとろりと絡んで、しみじみ美味です。

●とろろ豆腐は必ず組み込まれる定番の品のようです。カウンターのこちら側にいても、調理の段階から香ばしさが漂ってきてたまらんのです。

●熱々で、シンプルな豆腐にバターの風味と塩気が加わったとろろがからんで、ひとさじ、またひとさじと止まらないおいしさです。

●最後に白ご飯、赤だし、お漬物。

●デセールはわらびもちと黒糖のプリンの2種類から選べます。黒糖のプリン。

●持ち上げてみると、くずれていって、中にあんが入っているのがわかりました。なめらかで黒糖の香りたっぷり、あんがまた上品な香味を添えて、なんともするりと気持ちのいい甘味だったのです。以上で5500円、うしお汁、蒸しもの、とろろ豆腐と組み込まれたコース、このお値段でこんなお手間・・・いいものをいただきありがとうございました。<(_ _)> カリテプリすごくいいと思いました。お料理は創意工夫に満ちておいしい、店内きれい。こういうお店こそ、ちゃんと評価されるべきだ~、とかなり盛り上がって帰ってきました。また伺います。<(_ _)>
「西角(さいかく)」 電話 075-241-1571
京都市上京区出町桝形
(今出川 河原町通りから1筋西を上がる西側)
12:00~13:30LO、17:00~21:00LO
月曜、第3火曜休み カウンター6席、テーブル8席、個室(4~6名)
全席禁煙◎ 予約が望ましい
昼(火曜は昼お休み) 天丼 1200円~、昼コース3800円、
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(掲載:2009-10-21)