

■ 10月1日にスタートした
NHK文化センター 京都教室 「京都 美味案内」、「
祇園さヽ木」さんで8000円の昼コースを組んでいただきました。


●整然と先附の用意がされる頃、わたしを含めてカウンターにジャスト16名着席。簡単なご挨拶と佐々木さんのご紹介の後、コースは12時から始まりました。

●先附
ぼたん海老火取り、帆立貝柱火取り、白ずいき、青ずいき、柿、白酢(しらす)地かけ、すだち風味ジュレ掛け、蓮草、菊花。「白酢地」とは豆腐をうらごししたものです。ぼたん海老はねっとり美味、帆立は香ばしい。けれどジュレやしゃりしゃりのずいきの食感で、さわやかな印象にまとまったお皿でした。

●菊花の美しいお皿は「船場吉兆」から譲り受けられたものだとか。

●前菜
秋の実り盛り合わせ 秋の風情たっぷりに供されました。

●しめじ菊花和え、いちじく天ぷら・上に白玉味噌、ふかふか玉子、小芋、茗荷(中に丸芋とじゃがいものピュレ)、ほうれん草。

●お造りの準備がされています。お昼は効率優先で、切って準備されたものが目の前で盛られます。

●椀盛り
うす葛仕立て 鱧焼き目、豊年おこげ、椎茸、青軸、つゆ生姜。鱧の焼霜に、下におこげ、とろっと薄い葛仕立てで生姜ののいい香り。お椀の器はさすがに夜と違いますが、味は夜と同レヴェルです。

●お向
戻り鰹湯引き 平目、雲丹と湯葉和え、あしらい。勝浦の戻り鰹は割り醤油で、淡路の平目はすだち酢で。雲丹と湯葉を合わせたものはいい食感でした。ほどよく味がついていました。

●焼肴
さんま肝醤油焼き、秋茄子焼きひたし、まこも茸、絞りかぼす。このさんまは迫力のあるおいしさでした。

●この厚みです。さんまって安い魚のようでいて、出始めの大きないいものは、1尾で3200円したりすることもあるのだと。こちらは3200円ではないけれど昆布森の、身が厚い大ぶりのものとのこと。ほんとじわじわ旨いうまい、さんまもご馳走というお皿でした。

●鉢物
蓮餅の玉〆、喰い出し汁、香り柚子。れんこん餅です。すりおろしたれんこんに、食感を残してざくっと刻んだれんこんを合わせて揚げてあります。香ばしいです。まわりがなめらかな玉〆=たまごの茶碗蒸し状態で、ふるふると優しい食感を添えておいしいことです。


●
お食事 松茸御飯、香の物。お漬物が出てきて、土鍋がどーんと。


●ここでやはり佐々木さんが出ていらして、「さて、今日のご飯は・・・」


●松茸ご飯で、蓋を取るなりものすごくいい香りが漂います。振り柚子をして、


●よくほぐして、よそってくださいます。


●一膳目をいただいたら、二膳目はおこげを。

●
デザート とりどりお好みで。華やかにプレゼンされます。フルーツ盛り合わせ、クレームブリュレ、ティラミス、おはぎ、かぼちゃのチーズケーキと5種類。全部いただいてもいいのです。

●わたしはフルーツをいただきました。マスカット、メロン、柿。ワインのジュレ。


●こんな感じで食後にしばし佐々木さんのお話。人の食が危うくなっている今こそ、愛情をもって料理を作ってと。きちんとした食事、ていねいに作られた料理の大切さについて述べられました。

●最後に本の即売とサイン。ちょうど2時間、14時には無事にすべて終わったのでした。円卓でないのでまんべんなくお話しできなかったのが残念ですが、次回以降の5回は、カウンター1列はありません。テーブルを囲んだり、お座敷開け放ったりといったスタイルになりますので皆さまとお話もできます。それと次回はブーツでおいでくださって大丈夫です。それと、NHKさまの方より、お料理の写真記録はするようにということでしたので、すみません、わたし真ん中に座りました。端に座るべきかと初めに迷ったのですが。でも結局厚かましくまな板の前で、ごめんなさいでした<(_ _)> ご参加くださった受講生の皆さまに御礼申し上げます。次回11月、またお目にかかることを楽しみにしています。そしてキャンセル待ちの登録をしてくださっている方々、ただいま方策を考えています。本当にありがとうございます。<(_ _)>
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(掲載:2009-10-03)