
■ 「
祇園にしむら」さんへ、先々週の半ば、4人で伺った時のものです。●いつも通り、胡麻豆腐でスタートです。

●お椀は「遠山」の文様に、

●中は松茸、かぶら、れんこん餅(中に銀杏、松の実)。

●お造りが、鯛、たたいたとろ、いか。塩も添えられて、どれも塩が甘さをひきたてます。

●いかはねっとり美味。初めてたたいたスタイルで出てきたとろもまた、いつもと違った旨さです。

●九世白井半七による乾山写し、「竜田川」のヴァリエーション。稀少なものですが10枚ひと組で入手されたそうです。少しずつ絵付けが違って色の配分も違います。1年のうち、秋にしか使えないお皿ですが、華麗で気分を盛り上げます。

●鯖寿司。今月から千枚漬がのった秋冬仕様になっています。本当は3切れのところ、胃の容量を考えて1切れだけいただきました。(残りはお持ち帰りに。)

●八寸はフルーツ満載ヴァージョン。舟形の器から時計回りに、①ほうれん草と春菊と菊花のお浸しにいちじく、②いくら、③栗(島根産)の炊いたの、④紫ずきんの天ぷら、⑤柿(和歌山)に胡麻だれ。

●あわびの肝ピュレ。犯罪的な旨さ。最後はお酒に浸します。

●きのこの茶碗蒸し。きのこは椎茸、舞茸、松茸。すごくいい香り。何か種やら仕掛けがあるみたい。

●焼き物はかます。菊のお皿に、菊花なますと。

●鱧と小芋の炊き合わせ。

●お漬物もちゃんと自家製、

●「うちもちゃんと新米炊いてます」。一瞬の炊き上がりご飯プレゼン(はやりの割烹スタイルで・笑)の後、白ご飯とお味噌汁。豆腐と昆布入り。

●お漬物もご飯もおいしかったので2膳目少しだけいただいてお茶漬け。かぶらの葉漬をのせて。

●デセールに、20世紀なし、巨峰、アレキサンダー。上に栗のソース。
以上12000円のコースでした。秋風情いっぱいで香りのいいお料理が多かったのです。どのお皿もばっちりおいしかったし、なごめる方々と一緒の食事で楽しかった~。わたしにとっては、いまや京都の和食スタンダードの1軒で、味の基準の確認といった気持ちもあります。職業的にも、ぶれない味を定期的に食べないといけないと思うからです。「ミシュラン」に載る・載らないとか星のありなしとか、西村さんにおいては関係ないこととは思いますが、でもやはりおめでとうだし、星を得たことで、今後予約が難しくなっちゃったらどうしようなんて思ったりもします。
************************************************************
************************************************************
(掲載:2009-10-18)