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2009年9月11日 (金)

■ 大丸京都店で「華道京展」


1a_2笹岡隆甫さんについての原稿を書いて入稿し終えた後に、大丸ミュージアムKYOTO(大丸京都店6階)で第60回 華道京展です。校正がどどどと出ているけれど、間隙を縫って大丸まで走っちゃいました。相変わらず感じのいい隆甫さんも、きれいな夫人の令奈さんもちょうどいらっしゃって、とてもラッキー、うれしかったのでした。35流派の合同展で、いけばなの隆盛ぶりはすごいなあと、そんなことにも感激。
2a_23a_2●この写真ではほとんどすばらしさが伝わりませんが、(ごめん<(_ _)>)代表者席に、「未生流笹岡」を代表して、次期家元である隆甫さんが出瓶されていました。栗の、葉も実もギリギリまでそぎ落とした様子、なんとも抑制の効いた大人な美しさでした。人の意志でものすごく手をかけた作品でありながら、でも自然がそこにあると思わせるというのがいいですよね。坪庭なんかでもそうだけど、山里に入るよりよほど秋の風情を瞬時にして感じさせて、芸の力のすばらしさというものを思いました。
4a_2●「未生流笹岡」の家元、笹岡勲甫さまの作品は、招待出瓶席=会場入ったところの正面にありました。隆甫さんのおじいさまに当たられます。このライトの下で撮っても美しさはとても写らない、とわかりつつも、とりあえず。
5a_2●斜めからだと、影が少しはマシかしらん? お花の撮影って大変だろうな。ダークカラーのバックで、スポットを当てて撮ったりするのがいいと思うと隆甫さん。・・・お花撮影は、きっと食べ物より撮影機材や素材が要るのではないかしらん。いけばなはタテ位置多いしね。高さがあるものが多いし、はしごにのったりもしないといけないかも。などと考えました。
6a_2●かきつばたは「未生流笹岡」の流花です。通年で入手できるように栽培していらっしゃるわけですね。葉がぴーっと揃っていないといけないのだそうです。きれいな曲線を描いて。HP内の、「流派の特色」からまるまるコピーさせていただいたものですが、以下のようにあります。
流花 かきつばた
「かきつばたの笹岡」として全国にその名を知られています。日月和合の色とされる紫を花色に持つかきつばたは、古来より最高位の花として大切にされてきました。また、葉蘭・水仙とともに、扱いの難しい葉物(はもの)の三難物の一つに数えられています。未生流笹岡では、このかきつばたを流花(りゅうか)と定め、その扱いに絶対の自信を持っています。かきつばたにも、寸法と葉組(葉の組み方)を定めた寸法表がありますので、きちんとお稽古をすればととのった花姿にいけることができます。
「未生流笹岡」さんにおいては、すべてが論理的、というのがとてもいいとわたしは思います。
●「華道京展」は、前期が明日12日まで、後期が13日から15日までです。
●隆甫さんの「美的生活のヒント」、いいお話が満載です。(わたしは9月9日付の、「いけばなで街づくり」のお話がとてもいいと思いました。)そして、来月、隆甫さん登場の、文藝春秋「CREA」10月6日発売号を、どうぞご覧くださいませ。<(_ _)>
(2009-09-11)

2009年9月 11日, dans 京都 花 |