


■ 楽しい、かわいい、居心地いい、そして何よりおいしい! これはもう大人気になるの間違いなしの新しい和食屋さん、7月下旬にオープンした「
食堂おがわ」です。木屋町四条下ル、ひとつめの橋を西へ。「喜幸」さんの並びといった方がわかりやすいかしらん。かつてここはバーだったのです。


●小川真太郎さん、いくつかの割烹や料理店で、見覚えのある方いらっしゃいますね? ●本格的なお店で修業したけれど、誰もが気楽に訪れられる食堂風にということで、一品が黒板書きされています。

●黒板を書き換える小川さん。お店は一応17:30開店。18時に伺ったのだけど、「もうちょっとだけ待ってください」なんて準備に一生懸命なの。全部ひとりだから。大丈夫だよ~、焦らずやって。くるりと囲む形のカウンターで、全7席。バー仕様だから、和食店としては盆栽サイズって感じでほんとかわいらしい。あらゆるところを巧みに収納場所にしています。「
プチレストランないとう」が本当にプチだった木屋町三条の頃のお店を思い出しました。(今ではもう全然プチじゃなくて、広く立派になられました。)

●お酒のラインナップはこんなです。

●お料理に突入です。(以下すべて料理名の表記はお店の黒板表記に倣います)サバかるい酢じめ 900円。

●ヨコワあぶり。生のヨコワも添えられて、900円。

●だしまき 500円。これは半分に分けたところ。プロの技です。焼いている様子からしてすてきでした。

●オイルサーディン 500円。(5尾でひと皿 500円です。)自家製です。

●自家製カモハム 800円。

●ハモと松茸鍋1300円。うう、たまらん味と香り、「ぐつぐつ」状態で出てきます。

●取り分けてくださいます。

●おだしが、しみじみおいしい! 深い味でうっとり。

●新しょうがかき揚 700円。千切り新生姜、コーン、さつま芋、いんげん豆。これもちょっとやみつきの味。

●ぬか漬けも自家製です。よくこのスペースでここまで! と感じ入ります。

●しょうがとサンマの土鍋ご飯 900円。焼いた秋刀魚がのったご飯というあたりで、出身のお店が推測できちゃいますね? これは大根おろしは入れないけれど(笑)。

●よそってくださいます。湯気湯気で幸せです。これで900円でいいのかーー?

●ほぐされて、生姜ご飯に混ぜ込まれた秋刀魚が香ばしくて、どんどん箸が進んで仕方ありません。やみつき的なおいしさでした。

●お番茶アイス 500円。京都らしい煎り番茶の香りです。アイスクリームというよりは少しソルベみたい。食後すっきり。
★いやもうびっくり、このお値段でこのおいしさ、ほんと狭いんだけどそれがかわいらしくて何とも楽しいの。小川さんは若いのだけど(今31歳)、目の前のまな板の手元を見ていても安心できて、ここでこれから伸びていくんだよねってほほえましい気持ちになります。がんばれーー!って誰もが言っちゃいます。この人は「井筒屋」さんで長年修業した後に「祇園さヽ木」さんに2年ほどいらしたのです。他に、
「余志屋」「さか本」さんでも修業されています。★7月21日にオープン、ひとりで全部やってらして、まだ十分回ってない感じ。見守ってあげる気持ちで伺いましょう。
★7席といっても5人でいっぱいという感じ。これから席が取れなくなると思うのだけど、電話に出るのも大変そうだなと。予約を今後どうするか、これから決めていくみたいです。
★17:30から夜中2時までのお店で、今のところ禁煙/喫煙をどうするかもまだよく考えていないということ。狭いし和食店だし絶対に禁煙! と、もちろんわたしは思うのだけど、「吸う人もいるし・・・」とかで、では「時間で区切れば?」と提言。まだどうなるかわからない要素がたくさんのお店だけど、場所も雰囲気もお料理も味もお店のあり方も、京都ならではと思うし、間違いなくみんなに愛されると思うし、安定したいいお店になってゆけば~と思ったのでした。
●「食堂おがわ」
電話 075-351-6833
京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町232
17:30~翌1:00LO・2:00閉店
水曜休み
カウンター7席
2009年7月21日開店
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(掲載:2009-09-23)