■ フロマージュのセミナー@関西日仏学館 |
■ 7月25日土曜日、関西日仏学館で和泉夕加里さんによるフロマージュのセミナー「Fous de fromages !」が開かれました。関西日仏学館で食にまつわるイヴェントは実は初めてということで、これは大変に喜ばしいことです! これからもどんどんやってゆきましょう! というわけで、わたしも参加させていただきました。ありがとうございました。<(_ _)> このセミナーは2回にわたるものですが、今回第1回目、3階のサロンで16時~18時。フロマージュの旬、熟成などについて本当にわかりやすく説明されて、実際に5種類の食べ頃のフロマージュの試食もしたのでした。Je vous remercie vivement !
感謝<(_ _)>
●夕加里さんとはほんの5月にお知り合いになったばかりなのです。博識で、お話わかりやすくてすてき。すぐにいろいろお話しするようになって、それ以来イヴェントで会ったりお招きいただいたりするようになりました。ご縁に感謝。
●ミモレットの、若いもので6ヶ月熟成。牛乳・圧搾タイプです。フランスの西側一帯・・・フランドル、ブルターニュ、ノルマンディ、ポワトゥ地方で作られるものです。薄切りと角切り、切り方によって味わいに違いが出ることも、実際食べてみるとわかります。
●こちらは同じミモレットでも熟成18ヶ月で、6ヶ月のものとは香りもこくも全く違います。濃い味で、やっぱりこちらの方がいいわ♪ もともとはオランダ発祥のものですが、本家をしのいでフランスで多産されるようになったとのこと。熟成で本当に味が変わります。
●コンテ エクストラ アルパージュ。これは明確な塩気に濃厚な味わいで激うまでした。17ヶ月熟成。MOFであるクリスチャン・ジャニエさんによる熟成です。フランシュコンテ地方のもので、牛乳、加熱圧搾タイプ。アルパージュとついているのは、夏山のアルプスで作ったもの=上質である証拠。非アルパージュよりも高価だけどやはり風味が豊か。それもエクストラで、とてもいいもの。
●ブリ・ドゥ・モー。こちらもクリスチャン・ジャニエさんの熟成。イル・ド・フランス(パリのあるところですね)地方で作られる、牛乳、白カビタイプの、親しみやすいフロマージュです。とろりんと、ものすごく食べ頃でした。うひひと笑えるような旨さ。************************************************************
■ こんなお話がされました。お話の一部です。
●フロマージュは動物のミルクから作るもの。動物の種類(牛、羊、山羊、水牛など)によって味が変わる。
●動物が何を食べたかによって味が変わる。生きのいい草なら元気な味になる。
●季節によって、風土によって味が変わる。
●フレッシュさがよいものと、熟成させて味わうものとがある。熟成の期間も種類によって違う。
●フランスで国家が認める熟成士というのが存在する。同じフロマージュでも熟成士によって全く味わいが違ってくる。
●見た目がきれいなものがやはりおいしい。
●黄色みが濃いとやはり味も濃い。=元気な草を食べた動物からのミルクから作られたもの。
●冷蔵庫から出したら30分ほどおいて室温になじませるとより風味を感じられる。口溶けもよくなる。
●真空パックからは出した方がいい。顔と一緒で、脂が浮いてきたら拭き取るべき。
●ラップではなくアルミホイルでくるむべき。
●カラカラに乾燥させてしまったら・・・粉にして楽しむ。あるいはオイル漬けにする。
●冷蔵庫で保管する時は、野菜室くらいがいい。
●切り方は熟成加減が均等になるように。直径が太い→細いになっている円筒形のものは、太い方から切って、外皮を蓋にしていくといい。
●のびのエメンタール、こくのグリュイエール=これらフォンデュに使われるフロマージュ。漫画に出てくるような「穴あきチーズ」は、プロピオン酸菌によって穴が作られている。やはりきれいに穴があいたものがいい。
●フロマージュは発酵食品で、消化を助けてくれるから、食事の最後に食べるのは理に適っている。脂肪分の分解もしてくれる。身体によい。
●フロマージュの起源はもともとアジアとされている。
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次回は9月18日の16~18時。受講料は4200円。9月10日まで受付とのことです。
関西日仏学館 075-761-2105 「チーズセミナーについて」とお問い合わせを。
(2009-07-26)
2009年7月 26日, dans 京都 フロマージュセミナー | lien permanent










