
■ もう10日もたっちゃいましたが、先週の初め、入稿明けに伺った「祇園にしむら」さんです。昨年11月から伺えていなくて、本当に早く訪れたかったお店のひとつです。(間が空いちゃっているお店は他にもまだまだあります。<(_ _)>) 美容院も行けてなくてひどいさまだったわたし、これでは失礼だな~、と思いつつ、西村さんに「許してね~」とあらかじめ電話でお断りをしての訪問。さらに友人・知人を誘う余裕もなくてひとりで伺ったから、なおさら申し訳なかったのだけど、でも食べたかったんだもん♪ ●黄色菱形の器に、いつもの先付の胡麻豆腐でスタートです。


●わらびの模様のお椀に、帆立しんじょう。このしんじょうのふわふわの食感は他にないもの。メレンゲとつくね芋でどうかするらしいです。ふわふわでありながら、すぐ溶けちゃうんじゃなくて、食感も保たれている絶妙な状態。

●マイセンのお皿に、お造り。鯛、とろ、さより。大根、にんじん、きゅうりの酢漬けと共に。3色なのは実はおひなさま仕様。(=菱餅と同じ色。)お皿が洋皿だったのに驚き、でも全体の色のトーンがまとまっていてきれいでした。さよりが、細かい包丁がきれいに入っていて、舌に心地よくて、とりわけおいしかったです。

●定番の鯖寿司。永楽妙全の桜のお皿で。

●扇形のお皿がすてきだったのです。千枚漬が載る冬仕様は3月でおしまい。

●八寸は、■赤貝とたいら貝とわけぎのてっぱい ■菜の花 ■ほたるいか ■一寸豆 ■子持ち昆布 ■春野菜のお浸し(せり、蕗、ふきのとう、わさびの芽) ほたるいかは富山の滑川のじゃなきゃダメという話。高橋道八のお皿。ほたるいか本当に好きだわ。

●天ぷらは信楽のお皿に、白魚とたらの芽と柴揚げ。柴揚げとは、柴刈りのイメージで、ごぼう、三つ葉、にんじん、椎茸、生姜の細切りをまとめて揚げたもの。春そのものの天ぷらと、しっかりした旨み強い天ぷらで満足します。

●祥平焼のお皿に、まなかつおの西京焼き。味しみて、脂たっぷりねっとりしっとりうま過ぎ。日本酒少しいただきつつです。

●お皿が空いたらまたかわいらしかったのです。水鳥です。

●焚き合わせ。筍、丸大根、れんこん。シンプルだけどしみじみじわじわと旨いです。引きながら押してくるみたいな感じかしらん。絶妙なのよ。春の筍と冬の大根です。季節が移るひと時の出会いです。

●お椀の蓋の裏側に筍が描かれていて、この季節専用の贅沢な器とわかります。

●からすみを炙ったの。食べながら、いいからすみ、特大のばちこなどを一瞬拝見。食材の、エルメスとかメルセデス級のものがどさどさ奥から出てくるみたいな感じでした。お店を始められた当初はコース全体が高級食材で押し押しだったと思うけれど、今ではひっそりと、しかしいいもの隠し持ってるのね~と再認識しました。

●お漬物が出てきたらご飯です。さてどんなご飯でしょう・・・?

●蓋を開けてきゃーと思いました。清水六兵衛5代目の器に、あんかけオムレツご飯です。

●ふわふわの卵の中に、

●蟹の身がびっしりです。卵のふわふわのおいしさは油やお酢使いに秘密ありですって。うるうるおいし~♪

●まだ見せます。ひつこくごめん<(_ _)> でもうま過ぎ~。感涙うるうる。言われて思い出したけれど、昔「串かんざし久」さんに同様のものがあったって。確かに!! わたしむかーしに、東京から通っていた時代に、2度いただいています。

●デセールが、あずき、白玉、いちご。ヨーグルトと生クリームのソース。満腹、満足いたしました。以上のお料理、お値段は15000円(+サ15%+消費税)のものでした。本当にしみじみ、静かにおいしかったコースでした。大人技。また伺います<(_ _)>
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電話 075-525-2727
京都市東山区祇園町南側 570-160
(花見小路四条下ル東側2筋目東入ル2筋目を下ル東側)
17:00~21:00LO
日曜休み(4月は営業)
カウンター8席、1階座敷(掘りごたつ式)6席、2階座敷13席くらい
要予約
コース10000円(+サ15%+消費税)~
鯖寿司やちりめん山椒の持ち帰りあり
1994年9月開店
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(2009-03-27)