■ 「ボッカ・デル・ヴィーノ」で年末押し迫ったある夜にアラカルトです。お昼何度か続いていて、夜は久しぶり。B0CCA del VINO=すなわち肉ってことで「
半兵衛麩」玉置淳ちゃんに来てもらって気楽に何品か。店内は夏のリニューアルで以前よりテーブルの間隔も広くなってゆったり寛げました。

●まずは前菜から。この日ぜひと薦められたのが富山・氷見の寒ぶりの腹身です。あぶり焼きで野菜がたっぷりと添えられています。酸味はバルサミコソース。1800円。このぶり旨い旨い!!

●水牛モッツァレラチーズです。これはエピソードがすごくて、注文せずにはいられませんでした。宮崎から空輸されているというチーズ・・・オーストラリア経由でナポリの水牛20頭(オス2頭、メス18頭)を日本に連れてきて宮崎でモッツァレラを作っている若者がいるのだそうです。この人は、イタリアで、リストランテ「ドン・アルフォンソ」(店主の野宮昭昌さんの修業先でもあります)にチーズを納入している牧場で修業した挙句に、日本に帰国後も同じクオリティのチーズを作ろうと企ててしまったのだと。宮崎で朝、搾乳して昼にできたチーズが夜までに京都に届いて食べられるんだって。冷蔵庫に入れたら味激落ちするし、絶対当日限りですって。サーヴィスの池本洋司さんの話っぷりが例によってぬぼーとしながらも間が絶妙でおもしろいし、これは聞いたら誰でも注文しちゃうわよ。「ところでその口上で何テーブルにチーズ売ったの?」って思わず聞いてしまったのだけど(笑)、「8テーブル!」というお答えだったから、さすが大したものです! (確か全9テーブル。)で、チーズは・・・やっぱり全然違うの! フレッシュ感が際立って、ほんと鮮烈なおいしさでした。あらゆるモッツァレラはこのモッツァレラの前にひれ伏さねばならんと思ったくらい。

●チーズに組み合わせたのは生ハムです。ダイナミックです。チーズとハムで2400円。

●パスタも季節もの。こっぺ蟹、身と味噌と卵+フレッシュトマトソースで、問答無用の強いおいしさ。乾麺(スパゲッティ)です。2500円。

●メインに茨城産のうずら、美山キャベツときのことのオーヴン焼き、3500円。冒頭の写真も。地鶏とか仔牛とか蝦夷鹿とか、どれも魅力的だったけれどやっぱり鳥だ! 旨みたっぷりしゃぶり尽くしました。ザクザクとラフに切ってばーんと出てくるのはやっぱりイタリアンで、フレンチではこうはいかんよなあと思いつつ・・・でもがっついて、無条件降伏的においし!


●キウイのソルベがいいという意見があってこういう盛り合わせ。わたしはプリンが好きだったわ。


●カプチーノは表情を描き分けて持ってきてくださいました。顔しかめてるのがわたしの前に来ちゃったけど、全部おいしかったから、わたしはにこにこだったのよ♪
「ボッカ・デル・ヴィーノ」
電話 075-211-7053
京都市中京区室町通四条上ル(東側)菊水鉾町569
11:30~14:00LO、17:30~22:00LO ←最新営業時間です!
木曜休み ←今年から木曜休みに変更です!
テーブル20席、個室6席
全席禁煙◎
要予約
昼コース(プリフィクス)3500円と昼のアラカルト30品ほど、夜アラカルト 1品1200円~(+サ)。
2005年6月開店