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2008年11月 6日 (木)

■ 「高台寺和久傳」で霜月のお昼


2 「高台寺和久傳」に先週の週末のお昼に伺いました。京都における「和久傳」の最初のお店、グループの中でも最も高級なお店です。ありがたくも、大女将の桑村綾さまのお招きでお邪魔したのです。(大変うれしくて自慢<(_ _)>)お行儀よくお食事をいただく・・・はずが、2階のお部屋は自然光がさんさんと差し込んで、座るより先にカメラを出しちゃったし、綾さんの飾らぬお人柄にリラックスして(し過ぎて)、いつものテンションでベラベラしゃべってしまったし(よかったのだろうか(-_-;))、さらにお座敷だけど掘りごたつ式で脚も楽、言うことなしに快適でした。以下「霜月の献立」より、青竹酒をいただきながら、●先附に、車海老、寄せ銀杏、だしのあん。豆腐のように見える寄せ銀杏とは、長芋をおろしたものと卵白をゼラチンで固めたものとのこと。裏ごしした銀杏入りでふわりと銀杏の香りがただよって、ユニークでした。ここに車海老がどさっと合わされて上品ながら強いおいしさのひと皿めです。
1●窓からの眺めはこんな。瓦の色調と連なりがきれいです。わたしはこちらは2度目の訪問。以前お伺いしたのは真冬だったので、明るい光の中というのも特別うれしいです。
3●奉書蒸し、紙で包んで香りを封じ込めた蒸しものです。
4●奉書蒸しはお椀がわりで、松茸がたっぷりでむせ返るほどの香り、吸い地のぐぐぐとくるおいしさに絶句します。底に黒あわび入りです。(器が浮いて見えるのが不思議。)
56●本まぐろのとろはわさびたっぷりつけて土佐醤油で。丹後ぐじはぽん酢で。あさつき、おろし一味、ぐじの揚げた皮が添えられています。
7●海老芋炭焼き、丹後塩と。シンプルで、少し野趣も感じさせる焼物です。洗練されながらも、びしっと決め過ぎない。どこかふと安心させるようなラフさを漂わせて粋だと思います。
8●子持ち鮎 実山椒醤油。焼物ふた皿めです。こちらは焼いた鮎に山椒醤油の強い香りがまとわりついて、インパクトある美味です。
9●椎茸とモロッコ三度豆の胡麻和え。冷たい野菜がきて、少しクールダウンします。いんげんのしゅっと歯の入っていく食感と香り、椎茸のやわらかさと香りがすてきな、和める小さなお皿。
10●美山の松茸と牛肉の黒こしょう煮。いやーん、これメロメロにおいしかったです。薄切りひらひらの牛肉に松茸って旨いものどうしかけ合わせてあって。「味わいのむさぼり」です。
11●新米の釜ご飯。これでまたメロメロ。ご飯は露出を変えて何枚も撮りました。真っ白に光っちゃったりして、どーしたらいいんかわからなくて。ライティングができない以上、自然光の中ではせめて最大限おいしそうに撮らねば! と思うのです。
1312●お漬物はたくあん、しば漬、椎茸昆布。●小かぶらと引き上げ湯葉の味噌汁。
14●ラ・フランスと富有柿はアヴァンデセールです。
1516●栗の入った柔らかな羊羹、水羊羹くらいのゆるやかで上品な口当たりです。「月あかり」という銘で「紫野和久傳」のおもたせにもこのスタイルのものがあります。●お抹茶で締めです。いやもう本当にバランスよくて、心からおいしいと思ったコースでした。「和久傳」のどのお店もそれぞれに特徴がありますが、料亭ならではの落ち着きは他にないものだし、絶妙な間合いでサーヴィスしていただきました。すべて美味で、けれど重すぎることもなく、優美な印象を残したお料理でした。すてきなお昼のひと時を過ごさせていただいたことに感謝しつつ、おいとましたのでした<(_ _)>
17「高台寺和久傳」
京都市東山区高台寺北門前鷲尾町512
電話 075-533-3100
11:30~13:00入店・15:00閉店
17:00~19:30入店・22:00閉店
不定休 (11月はお休みなし、12月27、28、29、31日お休み。)
昼 16000円~、夜 25,000円~
要予約。
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2008年11月 6日, dans 京都 和食08後半 |