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2008年11月28日 (金)

■ 半年ぶりの 「京料理 藤本」で魚ぜめ!


1a 全国100万人の読者の皆さま、また騒いじゃうエリーどす<(_ _)> 今年4月にオープンした「京料理 藤本」がとてもよかったからです。開店後、あっという間に予約至難のお店となって、一度お伺いしたきりでした。(4月21日付。)およそ半年ぶりのやっとの再訪で、これは7350円の夜コースです。●帆立のソテ、上に柿、舞茸、水菜。かぶらのみぞれ。いくらの醤油漬。
2a●柴山の松葉蟹に土佐酢、自家製からすみと。向こう側が金目鯛のトロのあぶり、蟹味噌酢。ひと皿めふた皿めとわかりやすく魚介です。確か7千円だったはずだけどな、なんて思いつつ、むしゃむしゃ大喜びでいただきます。帆立だけでも十分美味なのにいくらの旨みを重ね合わせ、金目鯛だけでも十分おいしいのに、まだ蟹味噌をのせてあり、蟹にはからすみ。足し算、掛け合わせの楽しさとおいしさです。若さが充溢している感じ。
3a●お椀は上対馬のぐじと胡麻豆腐、松茸。蓋を取るとふわあ~と香った松茸、もう終わりとありがたく楽しみます。ぐじは旨みたっぷり。吸い地、きれいな味わいです。「やるなあ」と感心モードになったところで・・・
4a●折敷がいったん下げられ、お造りの大皿が来ます。ふたりで分けっこ、ではなく、それぞれにこの盛大なお皿が供されるのです。「わー」とか「きゃー」とか、やっぱりここで反応しちゃいますね。絶対反応してあげましょう(笑)。○北海道のよこわ、大分のあまてかれい、○淡路島の天然の車海老、揚げた頭と。○淡路島のあじの梅肉醤油和え ○長崎の剣先いか、根室のうに、アンデスのピンクソルトと。○愛媛の鯖の炙り。多種の魚介をいただけて満足感があります。どれも、今目の前で切ってくださったのがうれしいし、すごくおいしいと思う。
5a●いいバランスで、温製のお皿が来ます。でも魚よ。かます、ひらめ、海老芋のから揚げに、秋茄子、パプリカ。生姜風味の蟹あんかけ。生姜の香りがきいていい感じ。冷たいものの後に温まります。
6a●またこれが旨かった。炊いた大根、上対馬ののどぐろの塩焼き、上に白板昆布をパリパリに揚げたの。脂いっぱいの焼きものながら、おだしをたっぷり吸った大根が控えていて、同時に炊きものという不思議な充実感。
7a8a●松茸としめじご飯と、●お漬物。
9a10a11a●デセールは5種類のうちから好きなものを好きなだけどうぞと。一緒に行ったマユカちゃんなんて、全種類食べてたもんね! いい食べっぷりでした。●レインボーキウイ、赤ワインのソルベ、●焼き芋饅頭、●最中に、自家製の柿アイスクリーム。●さらにまだソルベのお皿が1種類ありました・・・
12a●わたしはこれだけ。ミルフイユとのこと・・・ミルもないけれど(笑)、パフパフのフイユタージュの食感は見事でした。りんごのコンポートと黒糖のクレーム。わたしにおいてあり得ないことだけど、(胃の空きスペースが最も大事なので)このデセール、どうしても食べたたくて、おかわりをお願いしてもうひと皿いただきました。割烹でも、ここまでデセールやるなんて・・・ほんと偉いです。
13a●店主の藤本貴士さん。こんなににこにこ笑って感じよくて、今ちょうど30歳! 「値打ちがある!」と言われる料理を作りたいと言います。値打ちがあります! 割烹がこれだけ多い京都の中で、どうやって自分のお店らしさを出すかとても考えていると思います。お店は祇園ではないし、内装もごくカジュアルだけど、手の届く値段で実質的においしいというのは何より魅力的だし、それから若い人たちが行きやすいのがいいと思います。若い客と店主が、共に歩んでいけるっていうのがすごーくいいわ。京都の和食は大丈夫なんだって、めちゃくちゃにうれしくなります。何か褒めても、「吉田さんのところで習ったから」って、修業した「修伯」のことを言うのもかわいらしかったです。わたしはもうほんとすっかりおねーさんの気分。そして「修伯」さん・・・かなりご無沙汰ごめん<(_ _)> 近日中に参ります。予約入れました。

2008年11月 28日, dans 京都 和食08後半 |