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2008年11月 7日 (金)

■「ケザコ」でまた驚き 2008年11月


1 今回もお見事~! な「ケザコ」でした。夜の8000円のコースをお昼にいただいたものです。今月はどんなかな? という期待以上に、新しいカメラでうまいこと撮れるかな? とどきどきで(だっていつも「まだ撮ってんの? 溶ける」と怒られるし)、前菜のお皿を待ちながら試し撮りをして準備します。●魚前菜:鯵とぶどうのタルタル、ヨーグルト、あさつき、いんげん 赤紫蘇ヴィネガーのムース。酸味でコースが始まるの、わたしすごく好きです。ぱしっと口の中がリセットされるようで。それもムースでやわらかな口当たりですてき。鯵がちょっとぶ厚くて食感明確で、いろいろの食感や香味がありながら、ちゃんと鯵を食べたって印象が残ります。すごいと思う。
2●ちなみにこれが全体像。傾斜しているガラス皿に載ってきます。
3●肉前菜:牛タンとねぎのプレッセ、緑色部分がりんごとねぎのジュレ。お皿の上は、四角い形を生かしたレイアウトです。
4●視覚的に驚かせるだけじゃなくて、おいしいのです♪ 白いソースがレフォール、赤いソースがビーツ。だいたい2種類ソース技で、素材の違う食感、味に、さらに味が重ねられ響き合います。これだけ食材使っているのに、味がびしっと決まって、過不足がない。
5●定番・オリジナルの奈良漬で巻いたフォアグラ。鴨とねぎとか、ぶりと大根とか、お揚げと青菜というくらいにぴったり合っている名作。
6●スープは温製で。フランスの栗のスープ。ホロホロ鳥とトリュフのフォンダン、ホロホロ鳥の燻製、ローストしたノワゼット、カリカリベーコン。正面向けて供されて、
7●ちょっと寄ります。ホロホロ鳥の燻製がじわーとおいしい。栗のスープ、それだけでも美味なのに香ばしさやパリパリ感やら真ん中のフラン状態のフォンダンの口当たりの優美さやら鳥の旨みやらで、なんだかはちゃめちゃに幸せな気分に。スープより鳥の旨みが印象に残りました。
8●魚料理は、若狭湾のまと鯛に、白味噌を塗って、里芋ピュレをかけて焼いたもの。たっぷり盛り上げるように魚に付けられた里芋ピュレはレモン風味が香りたちます。大原と静原の野菜たっぷり。ソースは魚の骨のだしに、バター、レモン、ヴァニラビーンズで風味付けしたもの。どんだけお手間かかるかと思う。いや本当に、魚もその衣も蕪やら他の野菜も、おいしさ全開な感じ。
9●肉料理が、仔牛のロースト。中に薄くスライスしたへしこ入り。下にポレンタ。焼いたきのこがトランペットやらプルロットやらいろいろ。出てきた状態を撮ったものです。
10●ちょっと肉が見えるようにしました。やわらか~な肉に泡泡のソースがふわりと絡んで、夢を見ているみたいな気分になるお皿です。ソースはこれもダブル技で、ジュ・ド・ヴォーのソースと、へしこの骨のだしに生クリームを合わせたソース。
11●デセールは落花生のアイスクリーム。梨とカフェのジュレをさいの目にしたもの、レモンのシロップ。3本載っている焼き菓子がビスキュイ・ア・ラ・キュイエール(柔らか)。グラス底にカフェ風味のふわふわビスキュイ、マスカルポーネと豆腐のムース。ユニークな組み合わせだけど、グラス全体で統一感があり、幸せに食事を終えることができました。
1213●アンフュージョンといつもの焼き菓子で締めです。とにかくできたてを味わわねばならん、味わいたいのだけど、他のどこのお店よりもたくさんメモすることがあるし、写真も撮らんなんし、それもステファンの料理は要素が多いからアングル変えていろいろ撮りたいし、そうしているうちに「はよ食べ!」と怒られるしで、たいへーん! なのです(叫)。でもほんといつも楽しいし、特別な時間を過ごしたなあと思えます。

2008年11月 7日, dans 京都 フレンチ |