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2008年10月 2日 (木)

■ 「祇園さヽ木」 2008年9月


1a2a 先週半ばに伺った「祇園さヽ木」さん。18:30厳守です・・・18:16 くらいに到着しました。優等生。昼にハデなお菓子なんかいただいていたのだけどちゃんと消化できていて、食べる気十分。この日は食材にもとりわけ恵まれたのかしらん。ちょっと本気でおいしかったのでした。
3a●対馬のぐじ 。真空調理、50℃で10分足らずくらい。焼いた秋茄子と。すだちのジュレ。ぐじがレア感を残しながら火が通っていて、繊細な味と香りが生きています。えらく今風の扱い、和食にはなかった食感・・・フレキシブルだなあと思う。
4a●松茸、北朝鮮の2kg 京都に入ったものを全キープしたとのことで、焼く前にプレゼンされます。ハデ。こうして盛り上げるのです。
5a●鹿児島の海老芋を含め煮にして揚げたもの。ほくほく、外側がかすかに何ミリかパリっとして、塩味も効いていい感じ。
6a●・・・なのでお酒飲みます。「渓」というの。その向こうで次の松茸が用意されています。
7a8a●松茸、ピッツァ釜でさっと火を入れて大ぶりに切られたもの。見た目から予想できるおいしさ以上に、噛んでじゅわーっと広がるジューシーさと香りに感動。
9a●お椀が登場です。
10a●韓国の1kgの鱧を葛打ちしたものに胡麻豆腐。旨み強くて、このアブラアブラしていること! この後の向付で、「また違う味わいの鱧がきます」と予告されつついただきます。
11a●向付は、大分の天然の車えび、わらで燻したさわらはちり酢で、鱧は700g韓国のもの、(お椀よりは繊細な味)塩とわさびが射込まれている。寿司のとろは伊根のもの。
12a●これ食べていいんだなあ、うししと思いつつ、焼霜の鱧からいただきます。お椀のがつんの鱧より確かにきめ細やかです。塩わさびがよく合う。それから藁の燻製香のさわらがたまらん旨いです。
13a14a●房州の戻りかつおのお寿司、●釧路のさんま炙ったお寿司、上に生肝。犯罪的美味。
15a16a●車海老の頭を炙ったの。バリバリかじる♪ ●鱧の肝を炊いたの。
17a18a●あわびは人の頭ほどある大きさのものを、多すぎるほどの昆布で炊いたもの。カウンターでハデに煮上がったのを出して切って盛り上げます。●けれどごめん、わたしはこれ。あわびの差し替えでのどぐろすだち蒸し。舞茸。のどぐろメロメロに好き。
19a●5日間風干しにした笹かれいを焼いたの。これは繊細ながら強い美味になっていて、後半、まだお酒飲めよなひと皿です。
20a●ご飯前のぐつぐつは伊勢海老です。壬生菜と。みそもたっぷり見えていて・・・
21a●白味噌仕立てです。だから上品に甘いようでいて、海老のみその強烈な旨みで、クラクラするようです。「旨み」っていうけれど、これは「ヤバみ」って言うんだよねと、一緒に食べた方と一致します。熱い、旨い、ヤバいで目を剥きます。
22a23a●ヤバみに目を剥いている間にも、前でハデなことが繰り広げられています。
24a25a●締めて5日目の鯖を使った鯖寿司、焼き目がつけられ、香ばしいことこの上ありません。ご飯はぎゅんぎゅんに固めておらず、口の中ではらりとほどけました。この鯖寿司はズルいほどおいしかった。ズルみ。ずーっと覚えておこう、この味を。
26a●まだご飯があって、これは愛媛の栗を使った栗ご飯。あ~ゴージャス。
27a28a●グラスにフルーツのデセールです。幸水、メロン、巨峰にマンゴーのソース。お誕生日の方がいらしたのでケーキも付きました。 とりわけおいしかった晩でした。一緒に行ったのが今をときめくイケてる楽しい人たち(=旨いもの作る人たち)だったから、余計に愉快でした。ひとりは初め、お昼に食べたもののせいで具合が悪くて「少ししか食べられない」なんて言ってらしたのが、ひと皿ひと皿進むほどにどんどん気分がよくなって最後は完全に治ったと。胃が「これはいいなあ」と機嫌を直したわけね。おいしいものは身体に正しく作用するのよ。ほんとうれしかったです。この後「Kugel」へ行き、しばしゆっくりしたのでした。

2008年10月 2日, dans 京都 和食08後半 |