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2008年9月12日 (金)

■「トラットリア・ニーノ」 本日5周年おめでとう!


1a_3洛中で圧倒的人気のイタリアン、「トラットリア・ニーノ」が本日9月12日で5周年を迎えられました。おめでとう! おめでとう! 2003年のオープン以来、雰囲気があって居心地のいい店内、どんどん洗練されておいしくなったお料理、マダムの春奈さんのサーヴィスもすてきでお値段も良心的と、いいこと尽くめでここまで来ました。そして今回6年目をスタートするに当たって、お料理がリニューアルされることになりました。シェフが交代し、メニューがほぼ全面的に新しくなったのです。
3a以前のシェフがイタリアに行ってしまうことになり、新たに「トラットリア・ニーノ」の料理を担うシェフは加藤幸生さんとおっしゃいます。加藤さんが作ったパスタ料理より、野菜の詰め物のトルデッリ トマトソース 1400円 です。野菜数種類が詰められて、フリルのようにひらひらとしたパスタ生地がおしゃれな感じです。フレッシュトマトで作られたピュアな味わいのトマトソースをからめていただく、シンプルなおいしさのお皿です。
2a加藤さんは1971年京都市生まれ。高校卒業後すぐにサーヴィスの仕事に就き、その後ホテルで調理をするようになられました。ホテルの洋食部門の仕事を続けながらも、次第にきちんと専門分野を持った料理人を目指すようになり、東京でしばらくの準備の後イタリアへ渡ったのが30歳になった年。それからフィレンツェやピサなどでおよそ5年の修業をなさいました。加藤さんがイタリアンを習いおぼえたのはイタリアでのこと。だから日本のどこか特定のお店の流儀に染まっていることもなく、言ってみればイタリアからシェフが来日した、みたいな感じですね。ひたすらイタリアで学んで来られたものが、今後わたしたちの前に出てくるわけです。
4a加藤さんは「トスカーナを中心に学んできた伝統料理を出していきます」と淡々と語り、京野菜をテーマにするでもなく、がっつりと肉で勝負しますと押し出してくることもありません。「素朴な料理を作っていきます」と飾りなくおっしゃるのです。夜は以前のプリフィクスからコースは1種類だけに絞り、アラカルトもラインナップは比較的絞って、着実に歩まれる様子です。常連客が気軽に来られるよう、食べて苦しくないポーションも考えているとのことでした。マダムの春奈さんいわく、「おふたりで、前菜とパスタ料理をそれぞれ注文していただき、メイン料理をふたりでシェアしてちょうどいいくらいの量です」とのこと。メインのボリュームがありすぎてドルチェやカフェにいきつけない、なんてことがないよう、バランスのよさも考慮されているのです。確かに「すごくおいしかった! でも本当にぐるじい。。。」なんてことがままありますよね。おいしかったけれど、帰宅したら満腹で2時間も動けなくて不毛な思いをするとか・・・幸せなはずの食事が、量が過ぎることによって、苦行になってはいけません。
5a6aお昼は1000円からという良心的なお値段です。パスタを楽しめるシンプルなセットです。スープ、前菜、パスタ、メイン、パン、ドルチェにカフェ付きというコースもあって、こちらがなんと2700円・・・これは偉いです。本日12日は夜の営業からスタート、お昼は明日から始まります。きちんといただいたらこちらにアップいたします。
7a5周年記念の小さなプレゼントがこちら。パティスリー「エクスキーズ」(本サイト内にも記事あり)が特別に作ったトマトとチーズの香りのサブレです。少ししっとりして、塩気もほどよくチーズの香味がふわりと。ほんとおいしー♪ パティシエールの浅見倫子ちゃんイケてます。簡単な包みだけど、ローズマリーがあしらわれて、ほんとおしゃれです。店内も磨き上げられてピカピカ、スタッフの皆さんもばしっとやる気に満ちた様子でした。気持ちをひきしめて新たに頑張ろう! の気合いが店内にみなぎり、ほとんど新店オープンと同じような緊張感が感じられたのでした。
「トラットリア・ニーノ」 
京都市中京区河原町通三条上ル2筋目 姉小路東入ル5軒目 
電話 075‐211‐3373
11:30~14:00LO、18:00~21:00LO (土日祝日のディナーは17:30より営業)
水曜休み(祝日は振替あり) 予約を。

2008年9月 12日, dans 京都 イタリアン08 |