

●鯖寿司。「今日はにしむらさんにちょっと対抗してみた」なんてお茶目なことおっしゃっていたけれど、実はたまたまいい鯖が入ったからやってみましたということ。ごく薄塩で、フレッシュ感が強かったです。


●お造りは、3kgの鯛の腹身と鱧(日本)の焼霜。いつも通り、塩昆布が添えられます。


●器は中国のもの。芙蓉手のかぶと鉢。日本の江戸期くらいのものと教えていただきます。●この鯛のおいしさ。ねっとりして、歯を押し返してくるような弾力。けれど品のいい香味。「この味は一生覚えていよう」と思いつついただきました。この日はご主人の永田さんも会心の仕入れができたようで、「堂々と顔を上げて仕事ができます」と。ごくたまに、極上レヴェルと言えるものがどうしても手に入らず、カウンターの前で仕事をしつつもうつむきがちになってしまうこともあるのだとか。


●蓋にはおめでたい松食い鶴という文様。朱塗りお椀はぺたんと平たくて「これは暑い季節用」と解説付き。使われるのは9月いっぱいくらいと。●お椀は松茸と鱧。吸い地はあるかなきかの本当に繊細な味。


●白甘鯛の幽庵焼き。梅酒漬けのプルーンと。これがまたことのほか美味でした。ものすごく脂を持っているのだと思います。

●涼しげなオニキスの器で、冷製の小さな一品。いちばん初めの蛸と共に炊いた大根。アスパラガスと。冷たい大根が、脂たっぷりの魚の後にひんやり心地いいです。わたし蛸じたいはあんまり好きじゃないけれど、蛸の煮汁で炊いたこの大根をすごくおいしいと思いました。


●秋の名物、松茸のフライ。天ぷらではなく、パン粉をつけて揚げたフライをウスターソースで。芸妓さんに言われてソースを添えるようになったとのこと。ウスターソースは何でもない「市販のもの」。


●夏の名物、繊細優美な焼き茄子。うしし、また食べられてうれしいです♪ これは山科茄子とのこと。

●いちじくの止め椀。蒸したいちじくに、濃いめのだし汁を張ったもの。これも初めていただくものです。


●「1日から?」「いや2日から!」・・・何の話かというと、
「千ひろ」さんは2009年のお正月は、1月2日から営業なさるということなのです。お正月営業は? という問い合わせをたくさん受けたことがあるからと。●いつものジュースで締めです。


●この晩は、
門上武司さんと「
じき 宮ざわ」の宮澤政人さんと女将の京子さんと共に伺ったのでした。皆さんのおかげで本当に楽しめました<(_ _)>
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■なんていいタイミング!!! 門上さんがお乗りになりました。
■門上さんはこれが初四つ葉でいらしたとのこと。3人で盛大に手を振ってお送りしました。ばんざーい♪ いいお料理の後に四つ葉で、なんだかめちゃくちゃうれしかった夜でした。