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2008年8月27日 (水)

■「祇園にしむら」 2008年8月


1「祇園にしむら」さんへ、今月は万全の体調で伺おうと決めていました。しんどくても、お腹いっぱいでもおいしいもんはおいしいのだけど、やっぱり体調よく、心持ちよく、仕事もきりよく片付いた状態で、わくわくと出かけるのがベストです。あったり前なんだけど。人生はいろいろが「あたり前」で動いているんだと思う。がんばれば報われるとか、おうちはきれいにした方がよいとか、そんなに複雑じゃないです。いつものソースたっぷり、やわらかい胡麻豆腐でスタートです。
2お椀です。わかりやすい黄金の組み合わせ、鱧と松茸。吸い地の精緻なこと。この日はりえちゃん=「OKU」の原田理恵さんと一緒でたーくさんおしゃべりしたのだけど、これは少しだまっていただきました。全神経集中でいただくお椀なのです。
12131411お造り、とろ、昆布締めした鯛、いか。これよりおいしい(あるいはこれに並ぶ)お造りってあるかなあ、なんて考えつつ、ねっとりじわりと極上の味わいに集中します。「絶品」とか「極上」なんてハデな言葉はトランプのジョーカーのように万能で楽ちんだけど、よほどでないとわたし言わないようにしているのだから♪ 
21そして定番の鯖寿司です。これは本当に名作だと思います。いろいろな鯖寿司があるけれど、締め加減も厚みも香味も絶妙だと思います。
3132これらがほぼ同時に供されて、お酒飲めよな感じ。冷酒飲んでいます。順番に、
414243444546銀杏素揚げ、万願寺唐辛子とおじゃこ、鱧の子の玉締め、下津井の蛸。これは不思議です。わたし蛸のむにむにが嫌いなのに、これ本当においしいと思う。「塩分いっぱいで湯がくとこの味が出る」とご主人の西村元秀さん。いちぢくと三度豆、おひたし、これは締めてない生の鯛。見てよこのぴかぴかを。ずるいみたいにおいしい。
525351_2かますの塩焼きです。この輝き、そして身の厚くてほくほくふわふわしっとりなこと。ジミといえばジミだけど、シンプルでここまで美味ですごいです。
6162茶碗蒸しは初登場です。松茸がどかんと入っています。茶碗蒸しというより、松茸の玉締めというか。むんむんとすでにかなりいい香りです。
7172永楽の器で、賀茂茄子の揚げたの、夏野菜あんかけ。ずいき、白うり、万願寺唐辛子。これ・・・なんでもないようで、あん地のぴたりと決まったおいしさ、とろりとやさしい口当たり、なすのこくのあること、野菜のじわーと染み込んでくるような香味・・・おいしいって、こういうことを言うんだと思う。もう無条件降伏よわたし♪ 
8182珍味2種。鱧の肝と、いかの鯛肝和え。すごーくおいしいけれど、わたし大酒飲みじゃないからひと口でいいかも。とりわけ、かたまりの肝はあんまり要らんかも(ごめん)。
919293お漬物、ご飯、お味噌汁。お漬物にはからすみも添えていただいて、何もかもが美味。どう転んでも美味。返す返すも美味。
101デセールに、ピオーネと桃にワインのジュレ。いつも「絶対安心」という言葉を唱えつつ出かけて裏切られないのが「にしむら」さんです。大人っぽい老成した料理だなあって、開店した頃(14年前くらい)まず思って、お客さんも大人ばっかりだなあと思っていたのに、このごろかなり若い人たちもいて、広く愛されているなあと思います。料理屋に勤める若い人が勉強に、っていうだけじゃなくて、なんとこの夜はカウンター囲んだのが全部女性だったのよ。それも、わたし達以外、かなり若くてかわいい女の子たち。携帯で写真撮ったりしつつおいしそうに楽しそうに食べてて、いいなーと思ったのでした。おいしいお店がいつもちゃんと満席って、健全でうれしい。西村さんは変わることなくクオリティを保ち進化させ、そして若い女性たちにもえらい人気なのでした\(゜o゜)/

2008年8月 27日, dans 京都 和食08後半京都 祇園にしむら |