
■およそ半年ぶりの訪問、予約が取りにくい「岩さき」さんです。先日のあるお昼いただいた5250円のコースから・・・
●食前に梅酒が供されます。

●たこの湯引き、大徳寺麩、白きくらげ、梅肉。酸味でさっぱり、白きくらげの涼しい感じもすてき・・・と食べ進むと、
●お皿の底はこんな意匠です。鯛が向かい合っているのです。浮き上がっていて、ついお箸でつんつんしてしまう。

●大正期くらいのお椀だそうで、モダンなデザインです。
●寄せ玉子、鱧の葛打ち、魚素麺。吸い地も椀だねもお見事です。魚素麺は鯛とひらめのすり身で作った自家製とのことで、お手間がかかっている分、おいしさも格別です。このお椀だけでも、今日ここへ来てよかったという気持ちになりました。


●お造りにはサラダ風にした野菜がたっぷりのっていて、
●焼き目をつけた穴子とまぐろです。そして次に焼き物が来て・・・
●すずきの油焼きです。

●グラスに、寄せ豆腐、上にだしのジュレとじゅんさい。焼き物の後にひんやりした一品で気分が変わります。
●鮎の塩焼き、仙台の揚げ麩、湯葉、三つ葉の鍋。お昼のコースでも夜と同様、お鍋が組み込まれています。これはふたり分です。銘々のお皿に分ける前にまずこうしてプレゼンしてくださるのです。「わーい」って盛り上がります。

●取り分けていただいたものです。鮎の塩焼きにしたのがおだしに浸っていて、何ともいい香味が染み出しています。このおだしは本当においしかったです。よくまあ鮎の塩焼き鍋なんて思いついたなあと思うのですが、「料理に限界はない」と岩崎さんは常に新しい味を考え続けているのです。
●揚げ麩がまた独特の食感でした。これほど豊富にお麩がある京都で、わざわざ仙台のものを使うわけが、食べてみてわかったのでした。じゅわっとおだしを吸い込んで、たまらん旨い。

●客ごと炊き立て土鍋のご飯もこうしてプレゼンしてくださいます。パワフルでおしゃべりが楽しい女将の早江子さん。すごくいい意味で東京育ち、ポンポン出てくる言葉は素のままという感じ。みんなに愛されるキャラです。



●お漬物
●お味噌汁
●早江子さんの母上お手製のおじゃこです。
●おみやげ用もあります。なんとすっぽんスープで炊いたものなのです。だから深い味なのよ♪
●デセールはすいかとキウイでした。ほんと充実・・・5250円で非常に満足感のある京都らしいお昼でした。