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2008年7月19日 (土)

■「祇園にしむら」 2008年7月


Nishimurasan1「祇園にしむら」さんです。身体が不調な中でいただいたコースでしたが、それでもおいしいものはおいしかったのです。いつもの胡麻豆腐でスタートです。定番のものでも、毎回器が違うし、口当たりやら胡麻だれの具合が微妙に違うのです。
32お椀。このお椀だけでも非常な価値がありました。焼いたぐじ、生麩のようなはんぺんのような四角いしんじょう(本当に繊細な味と食感)、素麺、錦糸卵、たたきおくら、柚子。さらさらとかねっとりとかもっちりとか、すごいバランスで世界を作っているお椀です。吸い地は澄んで優美な味わい・・・って言ってもすばらしさを全然説明できてないから、どうか食べに行ってください。
45やりいか、とろ、鯛。いかはねっとりと、まぐろはすごーく美味。鉄分たくさんの感じ。鯛もまた極上の食感と味わいです。鱧の子の卵とじ、何度かいただいているけれど、オリジナルだなあと思います。
678910八寸です。いちぢくといんげん豆おひたし とうもろこしと枝豆の天ぷら おじゃこと伏見とうがらし炊いたの じゅんさい酢の物。
11鱧と松茸、春菊と壬生菜の鍋。ぐつぐつと沸き立つ状態で供されます。おだしがうるうるするほど美味。さらにここにあわびの肝ペーストを投入してもらったら、比類なき美味よ♪ 前は日本酒で溶かして飲んだと思う・・・おだしともよく合いました。
1213その、肝ペースト投入写真(あんまりきれいじゃないけれど)。鯛のかま塩焼き。これはむっちりととりわけ美味だった鯛です。蒸しているような食感。脂は強すぎず、ただ身の風味を十全に味わえてうっとりするような稀有な塩焼きでした。
1415鯛の皮の醤油漬 からすみ。元気ならお酒をくいくい飲むところです。
16これは、先月の炊き合わせ(ごく薄味の焼き茄子あんかけ椀、すごい名作)と重ならないようにと、まったく食感も味も違うものをたくらんでくださった結果のひと皿。茄子と万願寺唐辛子、お味噌で炊いたか・・・?と思ったけれど、あわびの汁で炊いた、と。「ピーナツ油、あわび煮汁、みりん、醤油、以上。」と。いやーお見事、これには意表を突かれました。こくのある、濃い濃い味のお皿でした。
1817ご飯とおつゆとお漬物は食べられず泣く泣くパスして、それでもフルーツはいただきました(-_-;) マンゴー、巨峰、マスカットに、ジュレがかかって涼しげです。いつもの緑茶をざぶざぶと。身体の不調が最高潮に差しかかる直前に伺うという、非常にもったいないことをしちゃいました。倒れる寸前・・・と思いつつ、「いや、食べれば治る!」と。ご飯をパスしたのみならず、鯖寿司も持ち帰ろうと思ってパスして、なのにいただいて帰るのを忘れちゃった。あ~。次回は万全の体調で伺います<(_ _)>

2008年7月 19日, dans 京都 和食08後半京都 祇園にしむら |