■本日どかーんとお見せするのは、ラタトゥイユがたっぷり、その上にパルマの生ハムがのったちょっとすてきなタルティーヌです。パンはかりっとトーストされて、バジルのペーストが塗られているのです。きりっと冷やした白ワインをすーすー飲みながら、というのができればベストです。
■寄り寄り写真です。ラタトゥイユは本当に香味鮮やか。茄子やらパプリカがトマトソースでとろとろに炊かれていて、彩りも美しく、南仏の光を集めたような粋なお皿です。つけ合わせられたサラダもしゃきしゃきと美味、お芋のフリットは外側パリッと中ふんわり、薄く削ったパルミジャーノがまた風味を添えて、何もかもがバランスよく、完成度が高いのです。正式には
南仏野菜の菜園風タルティーヌ(900円)です。
■以上は京都を代表するブーランジュリ、「
進々堂」さんの花園店のレストランで今週初めにいただいたものです。使われているパンが、「
コティディアン」、4月に新発売になったパン・ド・カンパーニュです。先日
6月5日の「ハッピーアペリティフ」の際、「進々堂」さんのブースで教えていただきました。1,5cmくらい、少し厚めにスライスして、まず何もつけずにナチュールで味わってみれば・・・酸味ほどよく噛むほどにじんわりじわじわ甘味と塩気と香りが広がって、うんま~い!


●パン・ド・カンパーニュ「コティディアン」はこんなに大きなものですが、
●ちゃんとカットされたものもありますから気軽に購入できます。フランスパン=バゲットだけではないという提案なのです。天然酵母を使って石臼挽きの小麦粉とライ麦全粒粉を合わせて作ったこのパン・ド・カンパーニュこそフランスパンの原点、この素朴にして滋味豊かな味わいを大切にしようということなのです。ホールで1260円、ハーフ630円、スライスされたものもあり、1/4で315円です。

■「進々堂」さんはもともとハードタイプのパン、フランスのパンをたくさん作っていらっしゃいます。
■なぜ「コティディアン」という名前なのか、というと、このロゴにある言葉です。"Donne-nous aujourd'hui notre pain quotidien". 「神さまどうぞわたし達に、毎日のお食事を今日もお与えください」というお祈りの言葉の中の、毎日のパン=pain quotidien から取られているのです。古いお店なのに、ロゴにフランス語が添えられているなんて粋だわ♪ って、わたしはそれだけで昔から「進々堂」さんにポイントが高かったのですが、今回知ったこと: 創業者である続木斉さんは内村鑑三門下生のクリスチャンでいらしたこと、フランス文学に造詣が深く、本場のフランスパンに憧れ、1924年、日本人として初めてパリへパン留学をなさった方だということです。だからフランス語のお祈りの言葉だったのです。


■タルティーヌは他にハムやらエッグサラダ&シュリンプなどあります。丸太町通に面したこの
花園店の他に、
北山店でも同じメニューを展開されています。