■来月7月「
アルページュ」のアラン・パッサールさんが来日、京都にいらして、22日と23日、京都ブライトンホテル「
ヴィ・ザ・ヴィ」において、シェフでお弟子さんである滝本将博さんと共に、デジュネ&ディネをなさいます。「アルページュ」って、(いまさら説明の必要もないと思うけれど)パリ7区、ロダン美術館の前にある美しい3つ星レストランです。わたしもパリでとりわけ好きだったお店で、滝本さんと数年前に初めて会った時にも、いちばんにそんな話をしたのだったと思います。

■東京から京都通いをしていた頃は、和食を巡るので精一杯だったけれど、それでもある時万難を排して訪れた「ヴィ・ザ・ヴィ」でアミューズにこの卵料理が出てきた時は、わーっ、「アルページュ」だ! と驚き、これを出すことを許された人なのだとその時シェフをちょっと尊敬したのでした。(ごめんよ(-_-;))シェフはシェフで、「あなたはあの時新幹線の時間がとか、量を減らせとか言った~」って何年もしてから文句言ってたけど。(-_-;)(-_-;) ともあれこの日以来、わたしは京都でそれまでほとんど食べる機会を持とうとしなかったフランス料理を意識的に食べるようになったのです。
●右のタテ写真は「アルページュ」のもの、左のヨコの方が「ヴィ・ザ・ヴィ」のアミューズ(2008年4月)です。この卵は毎回必ず組み込まれます。パッサールさんへのオマージュなのです。
■正式イヴェント名は「
アラン・パッサール氏招聘イベント」。「ヴィ・ザ・ヴィ」ではなく、「英(はなぶさ)の間」というお部屋でお昼40席、夜60席という予定だそうです。一斉スタートではなく、デジュネ12:00~13:00LO、ディネ18:00~20:00LOということで、都合のいい時間で予約ができるのが粋なことです。値段はお昼2万円、夜3万5000円(お料理のみ)。随分前から周到に準備をしていらしたイヴェントです。シェフをはじめ、ブライトンの精鋭スタッフの皆さんが一丸となって臨まれるこのフェア、わたしもとても楽しみにしています。予約は直通075-451-1112まで。
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■三条アーケード内の「
リプトン」三条本店で、わたしが取材を受けているの図です。おのぞみドットコムというウェブサイトの「
真剣な会話」というコーナーへの掲載ということで、堀池涼子さんというかわいらしい若い編集者が来てくださいました。つまり「なんで京都にそんなにとりつかれちゃったの?」っていう話なんだけど、だって食べものがおいしいんだもん♪ 確かに京都の食に取り付かれた挙句に移住までしてしまったわけだけれど、「もともと通い始めたのはいつ頃から?」と鋭く聞かれて思い出すに、まだ料理にお金たくさん払ったりできない高校生の頃から通っていたのですわたし。端から庭の写真や風景写真を撮ったのよ。だから、食い意地ばかりの今より(-_-;)、もっと純粋に京都が好きだったと言えるかもしれない。で、その頃の「リプトン」、今はない河原町店がわたしは好きだったのです。(もうすぐ「
ハニービー」というお店になるようですが。)今は昔、ショコラのクリームを巻いたクレープがあったんですね。香りがよくてちょっとリキュールが入ったようで。その時はそれがひどくおしゃれだったのです。そんなことまで思い出しました。
●これはロイヤルミルクティ。これを初めて京都で出したのは実は「リプトン」であったということを知りました。昭和40年代に英国フェアを行った際にデビューしたものであると。甘い泡泡のミルクがふわふわとのった、濃い味のお紅茶です。これを飲みつつ、楽しかった取材のひと時。取材といいつつ涼子さんとイタリアンのお昼まで一緒にしちゃって、それはまた改めて。
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■話題をもうひとつ。富小路六角のバー、「トレフルドール」が1周年を迎えられました。開店当初に2,3回伺ったきりだったのです。フランスっぽく何か、というお願いに、カルヴァドスベースの「ソノラ」というものです。ラムの甘さにレモンやオレンジなどの酸味が少し。アブリコの香りも効いて、食後のデセール代わりにもなるようなカクテルでした。ちょうど「千ひろ」さんのジュースみたいに。
■誰ですか? わたしのグラスを奪い取って飲んでいるのは? いやいや、デギュスタシオンしているのですね、ハルナちゃん♪ それにしても見てよ、彼女の前に空いたグラスがいくつある?(笑笑笑)
■「トレフルドール」は女性店主・尺金由記さんのお店で、すごく安定感のあるシェイクの様子がいいなーと思うのです。身体が微動だにしないの。強いぞという感じで、頼もしいのです。尺金由記さんて男性客のファンも当然多いだろうけれど、女性からも憧れられるだろうなと思います。かっこいいから。女ひとりで行っても気兼ねなくリラックスできて、すてきなお店です。
「バー トレフルドール」 富小路六角東入ル 075-212-7590 月曜休み