■京の田舎料理「
御蔵」銀座本店で、同業ライターの北條芽以さんとデジュネです。3種類あるお昼のうち、お盆に盛り込むスタイルの「鞍馬」はいただいたことがあるので、それよりグレードアップして懐石コースの「周山(しゅうざん)」、4200円です。杉原明さんのデザインでリニューアルされた店内は「田舎料理」というにはひどく粋かも、なんて思いますが、リラックスできるモダンな和空間です。

●先付はガラスの器で涼しげに、魚素麺の旨だし。めかぶ、おくら、山芋、柚子。さっぱりしつつ、強いおだしの旨みも感じさせます。
●前菜は、あじさいの花があしらわれた籠に4種盛りで、
○浅瓜といかの和え物、
○小松菜とにんじんのおひたし、
○夏野菜の胡麻和え(きゅうり、南瓜、新れんこん、トマト、甘藷)、
○京枝豆の塩ゆで。野菜が多種いただけて、季節感満載です。

●焼き物は、賀茂茄子の田楽、伏見唐辛子焼きびたし。肉厚ほくほく熱々の賀茂茄子に、白味噌と八丁味噌。これは夏の味です!
●おしのぎに、冬瓜と生麩の新生姜餡。すべすべもっちりとした生麩に生姜風味の餡がとろりんと。

●「しめくくり」というメイン料理的なひと皿は、5種類から選択できます。○鮎の塩焼きや、○牛ひれ肉の味噌漬といった選択の他に、

●京厚揚げのステーキ、というのがあって、わたしはお揚げよ♪ 「
京豆腐 服部」のお揚げを焼いて、覆い尽くすほどのねぎとおろしポン酢をかけてわしわしって感じでいただくのです。これはおいしかった~。他に○南部鶏の山里焼き、○鰈の味噌漬 という選択肢がありました。

●お漬物と、
●丸干しが供されて、ご飯となります。

●鞍馬ご飯=じゃこを濃いめに炊いたものがのったご飯に、豆腐と九条ねぎの味噌汁。白ご飯がおいしくて・・・以前確か筍ご飯をいただいたと思うのですが、コシヒカリのおいしさをダイレクトに味わえて、よりよかったです。
●デセールはメロンとわらび餅でした。
●以前お弁当式に盛り込まれた「鞍馬」をいただいたことがありますが、やはりお料理屋さんでいただくならひと皿ずつ、熱いもの冷たいものをそれぞれ味わって食べた方が盛り上がりがあって、はるかに感動深いという(当たり前の)ことを再認識したのです。銀座でゆったり京都を思い出させるコース、京都から出かけて食べてもおいしかったから、在東京の京都好きの方、和食好きの方、「御蔵」の「周山」、ぜひお試しを♪