■6月に入った今週初めの雨の夜、東京から来た旧友のライター・礒崎西施さんとその担当編集者の方と共に、「
じき 宮ざわ」さんへ。日が長いこの時季、19時前でも外は薄暮の風情、雨ながらいい感じです。まずは水出しの新茶(煎茶)が供された後、
●すっぽん煮こごりジュレにうすい豆。グラスに何とも涼しげです。するりと冷たいジュレが流れ込んで心地よく、うすい豆の甘味・香りと非常によい調和です。ついさっきまで家でメラメラ仕事していたのに、このひと品で「割烹できちんと食事」の気持ちになって、いきなり幸せになりました。
●お椀は賀茂茄子とぐじ。おだしはふわりといい香り、こくのある茄子とぐじの旨みがじわじわ迫り来る、たまらん美味なお椀です。みょうがや木の芽の香りも鮮やか。
●定番の焼き胡麻豆腐が熱々で。胡麻豆腐の焼いたのに胡麻クリーム、さらに上から切り胡麻をどばっと。これでもかの胡麻責め、わたし好きだわ♪
●お造りはあまてかれいと時知らずの鮭。醤油と、香りのいい藻塩も添えられます。全部塩で食べちゃった。
●稚鮎焼き。お酢があらかじめかけられています。
●じゅんさい、あわび。わたしはあわびはごく少しでいいんで、これは小さくしていただいたもの。
●村田森さんの器に・・・
●美山の黒豆の湯葉とうに。あんかけです。繊細にして抑制の効いた、とても大人なひと皿だと思います。
●お漬物が3人分盛られてきます。梅干以外すべて自家製ということ。
●全部全部きれいに盛られて来るのに、水茄子はざくっと大きくちぎられているのがいいです。ごく浅漬けで、食感たまらない。いつの間にか夏になっていたんだ\(゜o゜)/
●こんな湯気湯気で出てくるのは・・・
●煮えばなのご飯です! わずか芯を残した、アルデンテ直前みたいな感じを、少量熱々でいただきます。
●三重県のあさりの味噌汁。はまぐりと思ったらあさりだと。大きい!
●そして蒸らしてふっくらしてきたご飯。おいしいおいしい圧倒的においしい♪
●デセールに、台湾マンゴー、山形さくらんぼ。
●もなかは今日はまん丸。中のあんは詰めたて。
●お薄で締めです。以上7350円の夜のコースでした。割烹ですべておまかせしてコースを食べる喜びここにありって感じです。お店は新しいしご主人はお若いのに、料理は落ち着いて、完成度が高いと思います。それにこれで7千円台ってどう考えてもすごい。忙しいと「簡単ご飯」に走りがちだけど、何のために京都に移り住んだのだわたし? やっぱりできる限りきちんとこうした「お料理」を食べようと思ったのでした。