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2008年4月30日 (水)

★少し述べます<(_ _)>


本日は少し述べさせていただきます<(_ _)> (いつも述べているけれど(-_-;) )以下のこと、わたしがお世話になっている出版社の名誉のためにも言うのですが、わたしがここで好きに書いていることと、ライター業としてやっていることは、確かに連動はしていますが、まったく違う心持でやっている、ということです。わたしがこのサイト中で「これ最高♪」と言うことはどれもわたし個人が本気で言っていることです。けれど、ライターという仕事は、ある雑誌なり他媒体の中で、「こんなテーマでこんな読者に向けてこんなお店を取材して、こんな調子でいついつまでに書いてください」と依頼をいただいてやるものです。仕事をくださる担当編集者がいらして、その上司の方がいらして、編集長がいらして、そして文を文として正しいかどうかを見る専門の校閲さんがいらして、という具合に、何重もの目を通してやっと活字になるものです。わたしがここで浮かれて、あるものを「おいしー♪」といっておいて、違う日に、それとは正反対のものをまた違う観点から褒めたりってことは実際あるし、好きなものは極端に偏愛するし、理解していただけない方には、このサイト上で「関谷江里は変わっている」「関谷江里はアホか」と思われることがあってもしょうがないと思います。(だからわたし、バランス感覚がないって言ってるじゃない?)でもね、これは無理やり読者の方々にお送りしてご覧に入れているサイトではないし、公正な食評論をしますなんてわたし一度も言ったこともないし、ひたすら自分の好みでいいと思うお店やいいものを紹介しているというだけのことなのです。偏りもアンバランスも自覚した上で。けれど、「だからライターとしての信憑性がない」などと言われることは全然ないと思うのです。「ライター」って、勝手なこと述べて原稿料をいただくものではありません。編集者の目が必ず通っているということ、あくまで本のパーツとして、その本に合った部品を提供しているようなものだということを言いたいと思います。たとえばカメラマンにしたって、雑誌媒体において、自分の「作品」を撮っているわけではない、って言ったらわかってくださるかしらん? この誌面において、こういう写真が必要で、編集部の意図で、ある店の(その時の特集に必要な)ある特徴がわかるように撮ってもらっているって言ったら。それでももちろん、仕事にはその人の個性が出て、上手な人ならただの「ブツ撮り写真」においてすら、優美さや品位を感じさせるからわたしこの仕事をして幸せで・・・なんていうのはいつも通りの余談だけど(-_-;) 内容の具体的な間違いとか、すごく気をつけていても誤字や脱字があった時に指摘してくださる方にはひれ伏して御礼申し上げていますが、生き方やあり方に関して100人の方が違う助言をくださった時、100のご意見を全部伺うわけにもいきません。耳を傾けつつも、やはり自分がいいと信じる道を行くしかありません。メールくださる読者の皆さま、9割以上は礼儀正しくていらして、優しい励ましのメールです。気持ちの支えになっています。ありがとうございます。お返事しきれないことを心苦しく思っています。ごめんなさい。けれどごくわずか、ただわたしの生き方やあり方にご意見をくださる方、せめてきちんとお名前を書いてください。生きて息をして、ものを考えたり感じたりする人間がこちら側にいるということを考えてください。初めに書いた通り、出版社の名誉のためにも、このサイトでいつも陽気に能天気に浮かれているわたし(けれど本名を出して本気でいいものを紹介しようとしているわたし)と、出版社が使ってくださるわたしとは、連動していながらもモードが全く違うものであるということを何よりおわかりいただきたいと思います。

2008年4月 30日, dans ■ごあいさつ |