■4月14日にオープンした「京料理 藤本」 |
■週末しばし戻った京都で、1週間前の4月14日月曜日にオープンしたばかりの割烹「京料理 藤本」に伺いました。店主の藤本貴士さんは「修伯」吉田修久さんの元で修業を積んで来た人で、吉田さんとは「京料理 まる多」時代からの長いお付き合い。あうんの呼吸で吉田さんを支えてきたのです。1978年7月生まれ、だからまだ29歳。独立を目標に器も買い集めてきたということです。あえて祇園ではなく、洛中(衣棚三条)で、路地のある築100年ほどの家を改装した店舗です。以前は居酒屋さんだったらしく、店内は確かにそんな造り。白木カウンターの割烹風情ではありませんが、イケイケの「修伯」吉田さんだって少しずつ今の形にしてこられたのだから(何百万円とかのひのきのカウンターを入れたのは4年目でした)、「藤本」さんのこれからも見守ってあげましょう。
■いただいたのは夜の10500円(税サ込み)のコースです。●先付。どこかで見た器ですね? とり貝、ホワイトアスパラ、うに、昆布締めしたひらめと一寸豆、蓮芋、うど、焼きトマト、南瓜。 柚子の皮の炊いたのと土佐酢ジュレ。柚子の香りが全体のトーンを作って、いい感じで食事が始まります。●お椀は、ほとんど煮物みたい、どかーんと大ボリューム、さらにすっぽんスープ仕立てとハデで、さすが「修伯」出身です。穴子の葛たたき、ふかひれ、筍、下に胡麻豆腐。●まな板皿で向付です。これでひとり分。多種盛り合わされています。○いさきの炙り、○剣先いか、塚原の筍、淡路のうに。ピンクソルト、木の芽味噌、海苔ペーストがあしらわれています。○とろ、かんぱち、めいたかれい。○小石の中に、たいらぎ貝に酢味噌、菜の花、九条ねぎ、オレンジ。「食べさすぞ!」という藤本さんの意気込みをメラメラ感じさせたお皿です。素材よく、魚をたくさん食べた満足感で包まれました。いいぞー!●焼物にのどぐろ、塚原の筍の木の芽焼き。●ぐじのから揚げ甘酢あんかけ。ブロッコリー、丸茄子、三度豆。とにかく魚です。●筍ご飯をプレゼンする藤本さん。この人懐こい笑顔、みんな「修伯」で見覚えがありますね? ●筍ご飯だけでは淡白だろうとあぶらめのつけ焼きが添えられています。わたしは筍ご飯だけで十分だけど、でもあぶらめのせてお茶漬けしたい人もいるだろう。
●デセールは3種盛り:○ラムレーズンアイスクリーム入り最中、○シャンパーニュのソルベにグレープフルーツジュレ、いちごやキウイ入り、○うぐいす餅。夜はこんな風な提供ですが、昼は7種盛りにして、「修伯」風に選べるようにするのだとか。●このデセールもお料理も、藤本さんも一緒に作ってきた「修伯」スタイルに、藤本さん風をこれから出していかれると思います。京都にこうしてまた新しい割烹が誕生して、若い主人が頑張っていて、ちゃんと和食文化に新しい風が吹いているというのは、わたしは本当にいいことだと思うのです。みんなで応援してあげましょう!
●デセールは3種盛り:○ラムレーズンアイスクリーム入り最中、○シャンパーニュのソルベにグレープフルーツジュレ、いちごやキウイ入り、○うぐいす餅。夜はこんな風な提供ですが、昼は7種盛りにして、「修伯」風に選べるようにするのだとか。●このデセールもお料理も、藤本さんも一緒に作ってきた「修伯」スタイルに、藤本さん風をこれから出していかれると思います。京都にこうしてまた新しい割烹が誕生して、若い主人が頑張っていて、ちゃんと和食文化に新しい風が吹いているというのは、わたしは本当にいいことだと思うのです。みんなで応援してあげましょう!
「京料理 藤本」 京都市中京区衣棚通三条下ル了煩図子町475-10
電話 075-211-9105
12:00~13:30入店、18:00~20:00入店
定休日は未定
電話 075-211-9105
12:00~13:30入店、18:00~20:00入店
定休日は未定
昼2900円、5000円、夜5000円、7000円、1万円
2008年4月 21日, dans 京都 和食08前半 | lien permanent