■全国100万人の読者の皆さま、わたしは東京の日々から戻りました。視察・試食・打ち合わせでびっしりだったけれど最高に充実、何より東京の空気を吸えて幸せでした。東京にいた頃は毎日京都京都とうわ言のように言って、挙句に移住までしてしまったくせに、京都に住んでしまえば圧倒的に広くて活気にあふれた東京が、かつての仕事仲間や友人・知人が恋しくて仕方ない。どちらかに決めること自体、無意味なんだと今は思う・・・だから今後、できるだけ頻繁に東京へ行きます♪
■いろいろ食べた、アルマーニタワーもブルガリショコラも見た、あちこち行った・・・けれど、ない胸もうずくほど「東京だ!!」とうれしかったのは有楽町のビックカメラでした。今やなんと夜10時まで営業よ。違うわあ♪ ビックカメラ自体は京都にも昨夏できたけれど・・・それでもやっぱり「東京の気分」を盛り立てます。本当は池袋まで行けたらベストなのだけど、時間なしで、次回ね♪


■もちろん「
ラ・メゾン・デュ・ショコラ」へ。
●赤いヴァレンタイン限定コレクションが発売中です。6つのラヴストーリーをテーマに、異なるショコラの味わいと食感でさまざまな愛を表現しているのです。
●カウンターではショコラショーを。濃い濃いショコラは天国的。レモン風味もありますが、わたしは「クラシック」な方を。
■新宿伊勢丹の「サロン・デュ・ショコラ」は、最終日に間に合って、さささと。東京にこれほどフランスやヨーロッパのショコラが一堂に集まるとは。これほどショコラファンが増えたとは。東京最新ショコラ事情については発売中の「
料理通信」にくまなくあります。どうぞ(お買い上げの上)ご覧くださいませ<(_ _)>
■いくつものいいお店に行きました、いろいろ食べました! ある晩京都勢6名で訪れた青山のイタリアン。なぜ祇園か木屋町二条にいるはずの方がここに? 京都の名店「K6」「Kugel 」の店主、西田稔さんもこの晩一緒だったのです。全く眠らないこの方(1日の睡眠2時間とか3時間とか?)、その秘密を垣間見たような。こうしてワインを味わわれた直後、西田さんはカウンターに身体を預けたまま、熟睡モードに入られました。そしてものの3分ほどでぴたーーーっと目覚められて、まったく今まで通りにお話+お食事。すごい。「お店で仕事しながら眠っているなんてことないですか?」と伺ってみたら、「ほとんど意識なくカクテルを作り、自分がシェイカーを振る音で目が醒めたことがある」って。でもグラスに注いだらばしっと量も味も決まってたんですって。すごい話です\(゜o゜)/ わたしもほぼ24時間営業・微眠微休の暮らしだけど、この方ほどではありません。
■ある寒い午後、銀座の「
オーバカナル」でアンフュージョンを飲んでいます。目の前にいるのはキヨシ君です。12月に会った時から少しも変わらず元気なキヨシ君♪ キヨシ君なんて呼んではいけません。確か文藝春秋のエラい人のはず・・・わたしの仕事上の親、西川清史さんです。しばしお話いろいろ。
●銀座でうれしく買い物をして紙袋いくつか提げてたわたしに何て言ったか? 「何なのその季節はずれのサンタクロースみたいな格好は? ちんどん屋?」(わたしがいつも赤いの知ってるでしょう?)
●「何買ったのそのオレンジの袋? Hのスカーフ? なんでそんなもん買うの? いくら? えーっ、そんな高いの? ヤフオクで中古買えばいいじゃん!」(ひどーい! 毎シーズン最新のを買ってるのにー! )
●「ジャック・ラカンて知ってる? (内容わからんが名前はわかります。) 全く難解なの。読んでもわかんないのよ。この前ね、青山のラーメン屋みたいな中華に入ったら、もさっとしたおじさんがひとり、チャーハンとアスパラのにんにく炒めなんて頼んで、食べつつずっと本読んでるの。原書を。何だろうって見たらそれがジャック・ラカンなのよ。それもね、すごく読み込んだ感じの本なのよね。」
●「フランスの思想家たちはなんであんなに難しく書くんだろうね。選民意識だよな。読んでも全くわからないの。何人もの思想家の、訳わからないテクストばかりを抜粋してただ連ねたら、どれほどすさまじく訳わからないかがわかっておもろないやろか?」
●・・・キヨシ君との話はだいたいいつもこんな。全体を貫くトーンはアホっぽくておかしくて笑わずにはいられないのだけど、同じフランス文学出身、フランス暮らし経験者としてちょっと刺激的でうれしいなあと思ったり。けれどいくらか高尚ぽい話をしたなあと思ったらすっくと立ち上がり、「おしっこ行ってこよ♪」だと。わざわざ「おしっこ」言わんでええやんか(-_-;)
■けれどキヨシ君はわたしのサイトを褒めてくれました。「よく続いてるし、写真も上手になったなあ」と。うれしいなあ~♪ 「ハリーさんのいい写真をずっと見てきたから上手になったんだよ。(かなあ? だといいけど。)そして次にあなたが目指すべきは□□□だ。やってみなさい、きっとできるから。」 □□□が何であるかはまだ秘密だけど、まさかわたしが自分でやろうなんて考えもしなかったこと、目からウロコが500枚落ちる思い。できるんだろうか? でも、できるような気もする! こうしてキヨシ君に励まされて、意気軒昂に東京最後の食事に向かったのでした。
■さて皆さま、まだ工事中ですが、お見せします。これはこの春、西麻布にオープンするお店です。京都の味を、居心地よく自由に楽しめるお店です。京都そのものの和のしつらいではありません。少し大正ロマン風なモダンな雰囲気になるのです。工事は順調に進んでいます。メニューを決める、器を揃えるなどの準備も着々と。間違いなくおいしい、すてきなお店になると思っています。いくつか全く画期的な試みもあります。どうぞ皆さま楽しみに<(_ _)>