◎テクストや写真の無断での転用・転載・まる写しは 
ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

◎写真はクリックしていただければ拡大サイズで表示されます。
◎タイトルの前の記号: ■=京都 ●=東京 ★=その他の話題

« ■誕生日の御礼たくさん | トップページ | ■画面がヘンです/「ノエル・アッシュ」 »

2007年12月10日 (月)

■Anniversaire @ Vis-a-Vis


1あけ~み=京都ブライトンホテル稀代のコンシエルジュ小山明美とわたし、年齢は近くないけれど(-_-;) 、誕生日は近い。11月30日(あけ~み)と12月9日(わたし)。しばらく前、「次のヴィ・ザ・ヴィいつ行く? ・・・合同誕生会をしようね。」となったのです。わずか10席ですから、まずは席の確保を。お互いの誕生日の間を取って日を設定、企画広報の林惠子さんも一緒に、とてもリラックスしてお料理をいただきました。
23アミューズはシャンパーニュと共に、いつもの卵のショ・フロワ・・・10個でも食べたい卵に、フォアグラミルフイユ、カップにうにのフラン。
6dos de jument de kumamoto juste saisie en fine lamelle, praline a l’huile d’argan,  un jus vieux vinaigre de modena 九州・熊本産  最上級 雌馬背肉  炙り焼き  薄切りプラリネ添え アルガン・オイルの香り  熟成モデナ・ヴィネガーのジュ。前回9月にいただいた時にあまりにもおいしくて印象に残っていたのですが、あけ~みが前もってシェフに「馬肉再び!」と所望したらしい。わたしも非常に満足。ふた口か3口くらいで食べちゃった(-_-;)
7collection des jeune legumes d’hiver et d’herbes, champetres, dit classique,  millesime  2007,  facon garbure bearnaise 冬の近郊地場野菜  ハーブ・野草のコレクション クラシカルな技法で… ミレジム  2007 ガルビュール・ベアルヌ風。野菜だけでこんなお皿、多分初めていただきました。まずきれい。椎茸、にんじん、大根、どれもが多分最高の味を引き出されているのだと思いました。蕪だけでも3種類使われていますがそれぞれの香味の違いが明確。じゃがいもは燻製香がいい感じでした。そしてこれらの野菜からとったスープが別添えで供されました。
89これを食べつつあけ~みは、「たっきー(=シェフの滝本将博さん)が家の料理人なら、ルイ14世よりすごいよね~♪」と。ルイ14世は、こんな繊細優美な味をわかったかしらん? とわたしは思う。
10saint-pierre de ligne d’ile de goto persille au gingembre, salade tiede de lentilles du puy  五島列島沖 一本釣り 的鯛 エギュイエット仕立て パセリ和え 生姜の香り  ピュイ産 緑レンズ豆 温かいサラダ添え。タテ位置に置かれた的鯛。エギュイエットだからびしっと。生姜とパセリが鮮やかに香り立って目が醒めるような美味。レンズ豆のサラダは柔らかく口当たりがよくて、なんだか甘やかされているような感じ。でもパリッとしたクルトンや酸味の効いたケイパーやセルフイユの葉がアクセントとなって味わいを引き締めています。初めてのお皿でした。
12grillade de dos de chevreuil de nemuro frotte de maniguette cuite en cent minutes, polenta gratinee topinambour a la vanille, une sauce poivrade au sirop de poivre  根室草原で狩猟された 雌鹿背肉 マニゲットの香り  100分 グリヤード  玉蜀黍粉のグラティネ / 菊芋のヴァニラ風味 ポワヴラード・ソース。 黒胡椒シロップ  アクセント。プレサレ状態=海の風を吸って育った鹿だそうです。鹿らしい濃い味・・・季節の美味です。じっくり低温でもっちり火を入れられて、この上なくきめ細やかな口当たり、肉食べているのにすーっと柔らかで、優しい食感。添えられたクロケットの方は骨の周りの香りの強い部分とのことで、こちらは明確な香味で、いいコントラスト。菊芋のピュレは甘いヴァニラの香りで優しい味、ポレンタのグラティネもびろうどみたいにきれい。サラダは別添えされています。
131411神経がすみずみゆきわたって、シェフはよくまあ「フェリエ」もバンケットもやりながらこんな完成度の高いお皿を作るなあと仰天しつつ、ワインがまたよく合うので、完全に「後は野となれ」状態に。



162

1715fromages fermiers  熟成した農家産 フロマージュ。わたしはいつも通り、ウオッシュとブルーで、モンドールとフルムダンベール。そして右の皿のミモレットの大盛りぶりを見てください。あけ~みが、どんぶり一杯食べかねない勢いでミモレットを所望。「いつも多めにといっても少ない! 本当に多いめに!」とプレッシャーをかけ、サーヴィスの方は必死の形相で削ってらっしゃいました。腱鞘炎で第二日赤に通う羽目になられたかもしれない(-_-;)

18tarte fine au poire, accompagne d’une creme glace au miel d’acacia 洋梨の薄いタルト アカシア・蜂蜜のクレーム・グラッセ。フイユテパリパリで、ごく薄い洋梨はいい香り、熱いタルトにはちみつのアイスクリームがよく合って、アヴァンデセールながらもうこれで満足。
192021choix de desserts en chariot シャリオに載せた季節のデセール・フルーツの数々。いろいろあったけれど、わたしはなめらかなクレームカラメルのみ。いつものアンフュージョン、そして小菓子で完結したのでした。

2007年12月 10日, dans 京都 フレンチ |