■「祇園さヽ木」 2007年12月 |
■2日続きになっちゃいますが、そして他にもたくさん載せたい情報や画像がメラメラ溜まっていますが、あまりにも楽しかったので12月の「祇園さヽ木」さんいきます! さヽ木劇場、今回も18:30には満席のカウンター全員がびしっと着席。飲み物を聞いてもらいながら、少し飲み始めながら、視線は自然に舞台(カウンター)中央の盛り付け作業に集中しています。みんなに見守られ、期待でわくわくした気が漲って、佐々木さんもスタッフの皆さんもきっとやりがいがあるだろうなと思うのです。18:35には先附が供されてスタートしました。●津居山のこっぺ蟹。赤いのは内子のソースです。混ぜて食べなさいと。いきなり「ヤバい」ようなおいしさ。
●鱈の白子のフリット。細かいパウダー状にしたパン粉を薄くつけて、塩味ほどよく揚げてあります。香ばしくて、とろりねっとり、うっまい! またこんな稀有なおいしさをむさぼって・・・こんなことでいいのだろうか? (いいのだあああ。)
●お椀がまた強烈です。わたしはこれ本当に好きなのだけど、白味噌仕立てのフカヒレのお椀。脳髄に響くおいしさって言うのかしら。すっぽんスープで炊いたフカヒレを焼いて少しパリッと香ばしくしたのがどかーんと入っています。海老芋の孫芋が合わされていて、柔らかで口当たりとろっとして、最高の組み合わせ。すべてすっ飛び「後は野となれ」状態にこの時点で突入してしまいました。
●いつもこんな感じで向附まな板皿盛り付けショーが繰り広げられるのです。でも、盛り付けながら、とろ寿司握りながら、同時に佐々木さんはカウンター両側の端まで、客の会話や状態をキャッチしています。グラス空になってないかとか何か要求していないかとか、ちゃんと把握しつつ軽口もたたき、若い衆のしつけもして、客の要望で写真も撮らせてあげて・・・つくづく普通ではないと思うのです。料理の技術やセンスだけではない、この人ならではの輝かしい才能や明るいキャラ、傑出したパワーがあればこそここまでできるのだと思います。
●向附はひらめのえんがわ、さわらのたたき、馬刺し、いつものとろ寿司。先月の「ca va bien?」再びかと思っていたら違って、「sawara bien?」だった! さわらの香ばしくてうまいこと、馬刺し脂たっぷりねっとりなこと、えんがわも、おいすぃ~。とろ寿司は定番で、月替わりの中にも「変わらないものがあること」って大事だと思います。ジャンルを問わず。ほか思い浮かぶのはめざしとご飯とか鯖寿司とか。あるいはフルーツと魚介先附とか食後のジュースとか。フレンチなら卵のショ・フロワ、奈良漬フォアグラ。ふるふるブランマンジェも。イタリアンならタヤリンとかカッペリーニとか。●以上、お酒「山桜桃=ゆすら」を飲みつつ思ったことです。
●「おばんざいみたいな一品でゴメン」と言いつつ供されたのが、またなごみの皿、まながつおの味噌漬焼き。味噌の風味が勝ち過ぎず、非常にまろやかです。●そして最後の一品、「ぐつぐつ」は対馬のぐじ。水菜と柔らかい小かぶ、おだしがしみじみ美味で、身体が温まるお皿でした。
●「今日のご飯は・・・」とご飯が明らかにされる期待の瞬間・・・今日は蟹でないことは確か。●鮭ご飯でした。彩りもきれい。ふわあっといい香り。目の前でほぐして、よそっていただきます。多すぎるほど鮭が入って、やみつきのおいしさ・・・胃の許容スペースがもっと大きくて、際限なくお代わりできればどれほどいいでしょう! お腹はいっぱいなのに、まだ食べたいという罪深い欲深さよ<(_ _)>
●デセールの前に暗くなって・・・ありがとうございます、今年も誕生日祝ってもらいました。カウンターの皆さんに「Happy Birthday ! 」を歌っていただくのははずかし~けれど、お気持ちありがとう~~! の気持ちでいっぱいです。
2007年12月 13日, dans 京都 和食07後半 | lien permanent