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2007年12月12日 (水)

■「祇園さヽ木」 2007年11月


123112週間ほど前に伺った、11月の最終週の「祇園さヽ木」さんです。ハデな蟹シーズンの到来でいつにも増して盛り上がる季節。そんな季節だから同様に忙しいのだけど、万難を排して時間のやりくりをした料理人の方々と、11月の「さヽ木」劇場へ。18:30前に到着です。「おめでとう!」なことがあったのでシャンパーニュを開けていただき、先附へ。先附は水菜、たいらぎ貝をあぶったの、あわび、しいたけ、胡麻酢、松の実。いつも通り、酸味ですっきりスタートします。
2122お椀は九州のくえ、合わせられているのがやわらかくて香りのいい小かぶです。いい調和です。わかりやすく晩秋の風情。祇園のきれいな割烹で山里の風情のお椀の蓋を眺めているのがわたしは幸せ。
3132手元が早くて正確なこと。佐々木さんてわかりやすく「O型」な性格だと思うけれど、盛り付けは精緻だなあといつも思うのです。「もっとおいしそうに盛らんかい」と若いスタッフをどやしつけて盛り直して見せたりするでのさえ、「劇場」の演目のひとつなわけで、この人のキャラだから笑いを取れるようにちゃんと考えられています。
4142向附はまず、「ca va bien?」と聞かれたから鯖ね♪ 大分の鯖は酢で締めた後あぶってあって香ばしいこと。ごまがあまりに合っています。うんまーい! ほっておいても十分うまみたっぷりの鯖があぶってより美味になって、いり胡麻がまた美味を増幅していて、「もうええやんか」というほどおいしい。ひらめのえんがわ、岡山のさわらは藁で炙ったの、いつものとろ寿司、とろは大間のとろ。のたうち旨かったこのお皿で、「ごちそうさま」と帰ってもいいくらい満足。づけにしたとろのお寿司。
5152茶碗蒸しの上に、2週間前に解禁になった昆布森のばふんうに。湯気湯気ふわふわで、あたたか~、なめらか~、おいひ~、イケてる~! (これでほんまにライターか? な言葉の羅列(-_-;)。 ) 
616263「かけてるものは何?」と聞いたら「メゾン・デュ・ショコラのソースや~」だと。前日の客には「チョコソース」と言ったらしいから、ちゃんとわたしに向けては「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」とするのがすごいオスピタリテだと思う。鱈の白子に、このショコラのような穴子を煮詰めたソースが強烈。ハフハフで熱い熱い、熱いおいしいすごい、なんて言ってるうちに食べ終えて、圧倒的な美味にもう呆然。
71727374ハデな蟹さばきショーが組み込まれる11月は、多分佐々木さんも相当楽しいんじゃないかと思うのです。この日は境港の蟹。蟹をさばきつつぴょ~んと客席にすっ飛ばすのもショーのうち、飛んできたら「キャー」なんて騒いで、きっとええことがあるのです。
8182脚を2回にわたって、かなり生に近い状態~もうすこし cuit な状態と、2回で。ピッツァ釜での焼き蟹、塩加減もばっちりで、香りがいい、おいしい!!!
9192ラスト一品、の「ぐつぐつ」は揚げ豆腐の含め煮と、煮穴子。あんかけで熱々、芽ねぎがいい香り。お腹がちょうどいい加減にふくらんで、もう何も考えられなくなっています。お漬物が出てきたら、いよいよご飯だ。期待にわくわくして・・・
101102103ご飯は予想通り、蟹チャーハン。佐々木さんはいつも「ふうーっ!」って感じで帽子もとって出てきて、どさーっと大皿に移す。とにかくハデなわけ。ハデな演出で気持ちが盛り上がって、おいしいものがよりおいしく感じられると思う。蟹が多すぎるほど入って、細かく刻んだ壬生菜のお漬物がこちらは少量入っていて、アクセントとなっています。お代わりを何杯も何杯も重ねている人、うらやましい。わたしは胃の容量が少なくなってしまってたくさん食べられないから。お腹はいっぱいなのに、気持ちは「もっと食べたい!」って、まったく欲深いことです。
111洋なし、いちご、ブルーベリー、蜂蜜で風味をつけた柿。パンナコッタは、「なんてこった!」なパンナコッタらしい<(_ _)> 幸せに11月分をいただき、そして12月分の「さヽ木」さん行きが、実は今日とか明日とかなのです。今回は間が短い。欲深いというか罪深いというか、神さまこの贅沢をお許しくださいというか、でもこのために京都に移住したようなものだから~! 楽しくいただいて、ちゃんとリポートいたします<(_ _)>

2007年12月 12日, dans 京都 和食07後半 |