■「祇園さヽ木」 2007年11月 |
■2週間ほど前に伺った、11月の最終週の「祇園さヽ木」さんです。ハデな蟹シーズンの到来でいつにも増して盛り上がる季節。そんな季節だから同様に忙しいのだけど、万難を排して時間のやりくりをした料理人の方々と、11月の「さヽ木」劇場へ。18:30前に到着です。「おめでとう!」なことがあったのでシャンパーニュを開けていただき、先附へ。●先附は水菜、たいらぎ貝をあぶったの、あわび、しいたけ、胡麻酢、松の実。いつも通り、酸味ですっきりスタートします。
●手元が早くて正確なこと。佐々木さんてわかりやすく「O型」な性格だと思うけれど、盛り付けは精緻だなあといつも思うのです。「もっとおいしそうに盛らんかい」と若いスタッフをどやしつけて盛り直して見せたりするでのさえ、「劇場」の演目のひとつなわけで、この人のキャラだから笑いを取れるようにちゃんと考えられています。
●向附はまず、「ca va bien?」と聞かれたから鯖ね♪ 大分の鯖は酢で締めた後あぶってあって香ばしいこと。ごまがあまりに合っています。うんまーい! ほっておいても十分うまみたっぷりの鯖があぶってより美味になって、いり胡麻がまた美味を増幅していて、「もうええやんか」というほどおいしい。ひらめのえんがわ、岡山のさわらは藁で炙ったの、いつものとろ寿司、とろは大間のとろ。のたうち旨かったこのお皿で、「ごちそうさま」と帰ってもいいくらい満足。●づけにしたとろのお寿司。
●「かけてるものは何?」と聞いたら「メゾン・デュ・ショコラのソースや~」だと。前日の客には「チョコソース」と言ったらしいから、ちゃんとわたしに向けては「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」とするのがすごいオスピタリテだと思う。鱈の白子に、このショコラのような穴子を煮詰めたソースが強烈。ハフハフで熱い熱い、熱いおいしいすごい、なんて言ってるうちに食べ終えて、圧倒的な美味にもう呆然。
●ハデな蟹さばきショーが組み込まれる11月は、多分佐々木さんも相当楽しいんじゃないかと思うのです。この日は境港の蟹。蟹をさばきつつぴょ~んと客席にすっ飛ばすのもショーのうち、飛んできたら「キャー」なんて騒いで、きっとええことがあるのです。
●ラスト一品、の「ぐつぐつ」は揚げ豆腐の含め煮と、煮穴子。あんかけで熱々、芽ねぎがいい香り。お腹がちょうどいい加減にふくらんで、もう何も考えられなくなっています。お漬物が出てきたら、いよいよご飯だ。期待にわくわくして・・・
2007年12月 12日, dans 京都 和食07後半 | lien permanent