
■昨日予告したフレンチ新店、10月19日にオープンした「ルナールブルー」です。オープン情報をいただいて以来、早く早くお伺いしたいと思いつつ身動きつかず、ひと月たって、やっとこさの訪問です。「青きつね」ちゃんなんていう名前だから、ビストロだろうと思い軽い気持ちで伺ったのです。気楽なカウンターで、まずは2plats いただいてみましょうと。うちから近いこともあり、ひょこっとひとりで出かけてみたら・・・きちんとしたレストランでした! 夜にひとりでテーブルを占拠することに「ごめんなさい」な気持ちになりつつ、黒板書きぎっしりのメニューはどれもおいしそう! 夜は4200円と6300円と2コースあり、前菜から食後のカフェまでセットになっていますが、わたしはできれば決め込みで食べたいから、アラカルトでいただきました。

●茹で上げオマール海老のサラダ仕立て フランボワーズヴィネガーの香り(+840円)。パンを食べずとも、前菜はどうしてももうひと皿サラダっぽいものが欲しくてこちらに。(で、パンも結局しっかり食べたのだけど(-_-;))さっと茹でたオマールが香り、口当たり共に非常によかったです。サラダもすべてが過不足なく決まって、わたしは称賛モードに突入しました。なんで軽い試食の気持ちで来ちゃったのか、誰か誘って来るべきでした~!


●メイン料理は1890円で、どかーんと熱々で冒頭の写真のように供されるのです。羊にしようか一瞬迷ったけれど、やっぱりわたしは鳥があれば鳥だああ。●フランス産うずらのクラポディーヌ 青胡椒のソース。うずらを、かえるcrapaud のように開くから crapaudine 。このうずら、焼き加減、塩加減共に絶妙に決まり、お、おいひ・・・。これを集中して、誰に何の気遣いもなく食べられるなんて・・・ひとりで来てよかったかも♪ そして多種多量に付け合わされた野菜が、いちいち瞠目のおいしさで、誰かと一緒だったらどんだけわたし騒いだでしょう。ちゃんとおいしさを引き出してもらって、これだけわたしのことも喜ばせて、幸せな野菜たちであるよと感じ入りつつ、あっという間にstaubをカラにしました。あらゆるこの世の憂さを、(元々そんなにないんだけど、)しばし忘れていました。


●コースなら最後はデセール盛り合わせですが、わたしはデセールの盛り合わせはあんまり好きじゃなくて、(皿の中でトーンが揃っていたらいいのだど、)決め込み厳選一品が幸せなのです。で、当然ショコラもんがあるかどうかを伺い、これはガトーショコラ。わたしにはショコラ風味さえ何かあれば、大抵の食事はいい印象で終わるのです。そしてカフェはエスプレッソをダブルで。


●コースでも、前菜・メイン共に黒板書きから選べますから、ほとんどアラカルト感覚でいただけます。シェフの方は谷口直志さんとおっしゃって、「レストラン サカミ」を経て「Les 12 gouts」にいらした方です。マダムの麻子さんのサーヴィスも優しくて丁寧。さらに、麻子さんはご自身がかつては料理人を目指していた方だけあって、普通のサーヴィスのレヴェルを超えて、きちんと料理について説明してくださるのが頼もしいです。
「RENARD BLEU(ルナールブルー)」 〒604-8104 京都市中京区姉小路通高倉東入ル南側 加藤重ビル1F 電話075-231-0972 11:00~14:30LO・15:30閉店、18:00~22:00LO 月曜、第1日曜休み