■「草喰なかひがし」 2007年10月~黄色いバラ、フレンチ新店 |
■10月末に伺って、ひと月近くたってしまいましたが、でも「草喰なかひがし」さんの夜のコースです。●実りの秋の八寸は、○渋皮付の栗 ○ほおづきの中には卵の黄身の味噌漬をかませた銀杏 ○木の葉かれい ○黒皮茸 ○モロッコ三度豆にえごま ○ごく小さなむかご入りのおこわの笹巻き ○ガラスの器の中には黒豆の枝豆と柿、きな粉酢 ○3年熟成の味噌をかませたかぶら ○戻り鰹を葉山椒と炊いたもの。
●白味噌のお椀は中にずいき、花猪口茸、秋三つ葉。とろんと甘くて、けれどさらりとしていて飽きないおいしさです。青々とした葉が色みも味わいも白味噌汁に鮮烈なコントラストを与えます。●唐辛子入りのお酢が供され・・・
●子持ち鮎の味噌幽庵焼です。笹の葉にくるまれていい香り。万願寺とうがらしには乾燥醤油、もち米のポップコーン状態が香ばしくて止まらない味。そして大原のピーナッツはなんと塩茹でされているのです。茹でたピーナッツは初めての食感です。
●鯉の細造り。日の菜のソルベ、とんぶり、山椒の実と葉。炒めた菊菜、坂本菊の花弁。鯉の皮はよくソルベと混ぜてと。とんぶりのプチプチ感が見事、日の菜のソルベは大根おろしのようでありながらそれよりずっと細やかな食感と風味。すべての香味が絡み合い響き合って、非常にユニークで、清らかな味わいです。
●鯖のなれ寿司を、はすいもでサンドイッチにしたもの。かたばみの葉。ひと口添えられた「ナイアガラ」という松本の甘い白ワインがよく合います。しゃりっとしたはすいもに、発酵ものに甘口ワイン・・・なんだかクラクラするような、忘れがたい美味です。
●天然うなぎを焼いたもの。外側はバリッと焼けて、ものすごくいい風味です。すだちとみかんをかけ合わせた海柑(かいかん)をきゅっと絞って。大原の椎茸、青み大根の幽庵焼き、ねぎと大根鬼おろし=竹のおろし器でざくっと粗めにおろしたもの。このお皿も強烈な印象を残しました。●大根とお揚げと青菜。パワフルな料理の後で、ほっとするような優しいひと品。
●からすみご飯・・・? いや、松茸が、炊き立ての白いご飯の間に仕込まれています。・・・「30秒まったけ!」と言いたかった中東さんです。ご飯の熱さでスライスした松茸が香り立つのです。これはだしや醤油の風味が一切なく、ピュアに松茸の香味を味わえる正しい「松茸ご飯」。
●そしてここに至って、「松茸ご飯など、すべては昨晩の夢だった」 らしいです。・・・ここから「朝ご飯」に突入で、○納豆 ○祇園豆を、茄子をオリーヴオイルで煮詰めたピュレで和えたものに、生小豆の塩茹で。○みょうがの白味噌炊き。○お漬物。
●そしてここに至って、「松茸ご飯など、すべては昨晩の夢だった」 らしいです。・・・ここから「朝ご飯」に突入で、○納豆 ○祇園豆を、茄子をオリーヴオイルで煮詰めたピュレで和えたものに、生小豆の塩茹で。○みょうがの白味噌炊き。○お漬物。
●デセールに代白柿(じゅくし柿=江戸柿)、にんじんの葉のソルベ、ほおずきトマト、ほったらかしぶどう。●蘇、金平糖、ちょっとカフェで締め。 全く独自で、本当に比類なきお料理です。おいしくて、いかにも身体の中がきれいになりそうで、見て美しいのです。今日もまた言います。「そのために旅行する価値がある卓越した料理」ですと。
*****************************************************************************
■ごく最近のことです。「フローリストショップ プーゼ」で黄色いバラを見るなりアレンジメントを作ってもらうことを思いつき、こんな感じに。服は紫やブルーがよく似合うのだけど、「花は明るい色が好き」という友人に。
2007年11月 24日, dans 京都 和食07後半 | lien permanent